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概要

外大通信デジタルブック

THE GAIDAI 2015年(平成27年)10月9日 第280号[ 2]関西外大の最新ニュースはホームページにも掲載しています http://www.kansaigaidai.ac.jp/ Gaidai News 2015年度の8月学位記授与式が9月5日、中宮キャンパスのマルチメディアホールで行われた。この日学位記を手にしたのは、英語キャリア学部11人、外国語学部53人(英米語学科49人、スペイン語学科4人)、国際言語学部18人、短期大学部15人―の計97人。学歌斉唱の後、英語キャリア学部の歌丸愛依子さん、外国語学部英米語学科の上村世菜さん、国際言語学部の湊翔君が谷本義高・大学学長から、短期大学部の猿林真由さんが谷本榮子・短大部学長から、それぞれ学部の代表として学位記を授与された。 谷本大学学長が祝辞を述べ、「創立70周年を迎える本学の歴史を振り返ると、グローバル人材育成の先駆者として、その要請に応えてきました。これからも易きに流れず、自らを律して学び続けることに重点を置いて、課題を乗り越えてください」と激励。町田哲司・外国語学部英米語学科長は「本日は一つの課題を達成したみなさんの旅立ちの日です。今後も常に成長し、新たな自己に出会えるよう研鑽を積んでください」とはなむけの言葉を贈った。 9月入学式もこの日、中宮・多目的ルームで行われ、大学院博士後期課程1人、前期課程12人、国際言語学部3年次編入学30人の計43人が本学に仲間入りした。新入生を代表して大学院博士後期課程の邱馨儀さん、前期課程の高橋暢子さん、国際言語学部の熊紫雲さんが誓詞を読み上げた。編入学は中国からの留学生で、秋学期から学研都市キャンパスでの学びが始まった。 谷本義高学長は、9月14日から約2週間、イタリアとアメリカの計5大学を訪問。各大学と情報交換し、新規協定の可能性や、大学間協定の進化に向けての協力について確認し合った。 アメリカでは、イーロン大学(ノースカロライナ州)、マイアミ大学(オハイオ州)、パシフィック大学(オレゴン州)の3大学を訪問。いずれも、本学と1980?90年にかけて協定を締結し、長期にわたる学生交換の実績があり、学位留学生も派遣している。谷本学長にとってパシフィック大学は、谷本榮子理事長が名誉博士号を授与された92年以来、今回が2度目の訪問。 訪問先では、2018年4月に開設予定の御殿山キャンパス・グローバルタウン(仮称)構想を中心に、グローバル教育に関する取り組みを紹介。各大学とも、700人収容の「国際交流セミナーハウス(仮称)」で、留学生と本学学生が学・食・住を共にしながら、コミュニケーション力や課題解決力を向上させようという取り組みを高く評価。今年度開始の「海外留学生グローバルインターンシップ」にも期待が寄せられ、希望者の増加が期待できそうだ。 各大学からは、本学への受け入れ留学生が本学の学位取得も可能となるプログラムなど、新たな取り組みについて打診があった。また、訪問先の大学に留学中の本学学生と面談した。アメリカに先駆けて訪問したイタリアでは、ローマ・ラ・サピエンツァ大学とベネチア・カ・フォスカリ大学を訪問。学生交換や教員の共同研究などについて、意見交換した。 2016年度公立学校教員採用選考テスト1次選考で、4年生と科目等履修生(免許取得のため科目を履修している卒業生)を合わせた合格者が9月25日現在の教職教育センターの集計で、延べ113人となり、過去最高を更新した。 内訳は4年生が、中学・高校(英語)85人、小学校5人。科目等履修生が、中学・高校23人。都道府県別で多かったのは、大阪府が4年生26人、科目等履修生10人。千葉県が4年生17人などだった。中・高校(英語)小学校4年生85人5人90人科目等履修生23人―23人113人総合計◆公立学校教員採用選考テスト1次選考 合格者内訳(延べ人数)教員採用1 次試験合格者過去最高113人延べ 全国の小・中学校・高校で教壇に立つ本学の卒業生を招いた「第17回関西外大OB・OG教員のつどい」が9月20日、中宮キャンパスのインターナショナル・コミュニケーション・センター(ICC)で開かれ、48人が参加した=写真。 初めに教職教育センター所長の角野茂樹・英語キャリア学部教授があいさつし、「学生向けには教員採用試験対策のほか、オーストラリアやカナダへの海外教職インターンシップも実施。また、現職教員のために教職免許更新講習や10年目の講習も行っている」などと同センターの事業を紹介。稲増哲・入試広報企画部次長が本学の入試概要について説明した。 続いて、東大阪市立新喜多中学校の山口勝也教頭と大阪府立八尾北高校の小谷延良教諭が近況報告。山口教頭は「経験の浅い後輩教員に対し、自ら考えて動くことを心がけるよう指導している」と主に人材育成をテーマに話した。2006年卒業で、教員生活10年目の小谷教諭は「本学では、教職教育センターの先生方にお世話になった。周りの先生方を感化することの出来る教員をめざしている」と自らのめざす教師像を語った。 松宮新吾・英語キャリア学部教授は「教えるための英語力とは」と題して、アクティブラーニングの手法や考え方を詳しく述べた。また、並松善秋、岡澤潤次両教授ら教職教育センターのスタッフを囲んだ懇親会がICC1階のカフェレストランで開かれ、参加者らは旧交を温め合うとともに、教壇での悩みなどを語り合った。 2016年度入学生の学費据え置きが決まった。初年次の学費(入学金、授業料、教育充実費)は、▽大学127万円▽短大部122万円▽大学院博士前期課程90万円(学内出身者80万円)、同後期課程90万円(同65万円)。諸会費(同窓会費、学友会費、院生研究会費など)も据え置きとなった。 中宮キャンパスのICC(インターナショナル・コミュニケーション・センター)で7月8日、大阪府ビュースポット景観形成会議の発足式が行われた。ICCは2013年12月に第33回大阪都市景観建築賞の府知事賞を受賞している。見て美しいと感じる〝ビュースポット?を再発見し、街づくりに役立てる同会議のスタートにふさわしいとして、初会合の会場となった。 この日は府から小河保之副知事(当時)と事務局の住宅まちづくり部都市空間創造室の担当者らが出席した。府内の自治体からは、竹内脩・枚方市長(当時)をはじめ11市町村の首長らが参加。同会議の趣旨説明で、会場のICCについて「大阪まちなみ賞の府知事賞を受賞した」と紹介があった。 大阪府教育センターが府内の10年目の教員を対象に各大学と協力して行う大学連携講座(計24講座)のうち、本学では「小学校外国語活動・小中一貫英語教育指導者養成講座」など3講座が7月23日、8月10?11日の3日間、ICCで開かれ、計70人が参加した。英語キャリア学部の松宮新吾、藤原一秀両教授が講師を務めた。 7月23日の初回の講義は、松宮教授がストレッチ体操や歌で受講者の緊張を解きほぐしながらスタート。授業に歌や踊りを取り入れる意味、コミュニケーションの取り方などについて学んだ。また、アジアにおける英語教育のあり方についても考えた。 授業力のブラッシュアップを目的とした「英語教員のための夏期リフレッシャーコース―英語教育の理論と実践の統合をめざして―」が8月17?21日、中宮キャンパスのICCで開講された=写真は講義の一コマ。本学大学院主催の公開講座(大阪府教委、大阪市教委、枚方市教委後援、大阪府高等学校英語教育研究会協力)で、昨年に続く2回目の開催。中学・高校の現役教員や教員志望の学生ら約50人が受講し、21日の修了式で修了証が手渡された。 開講式で、大学院外国語学研究科長の大庭幸男教授は「研究成果を積み重ねた知見をお伝えし、授業力を伸ばしてもらおうと、このコースを開講しました。5日間有意義に過ごしてください」とあいさつ。この後、岡田伸夫教授の「文法の教え方―何をどう教えたらよいか」から、大学院の担当教員ら14人による各回1時間半の講義が始まった。 修了式後の情報交換会では、受講生が「『現在完了』や『進行形』などの文法用語が理解できない生徒も多い。古めかしい文法用語がなぜ変わらないのか」(本学卒業の男性高校教員)、「アクティブラーニングの実践例などを教えてほしい」(女性高校教員ら)などと質問。出席した担当教員が、それぞれの立場からアドバイスの言葉を述べた。リフレッシャーコース開講OB・OG教員のつどいICCで近況報告と懇親会学費据え置き次年度入学生ICCで景観会議英語教員10年研修8月卒業式97人巣立つ43人が仲間入り9 月入学式谷本義高学長米、伊5大学を訪問「交流の進化」確認し合う学位記を授与される英語キャリア学部の歌丸愛依子さんマイアミ大学の学長(左)から記念品を贈呈される谷本学長パシフィック大学の学長(前列右から2人目)らと記念撮影