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概要

外大通信デジタルブック

THE GAIDAI 2015年(平成27年)10月9日 第280号[ 6]関西外大の最新ニュースはホームページにも掲載しています http://www.kansaigaidai.ac.jp/ Gaidai News英語キャリア学部M. C. GreenグリーンLgd:Reading & Writing Ⅱ(Global Issues Ⅱ)キL. E. Heidlerハイドラー外民俗学井口 はる菜い ぐちなえ ばらち はる早期留学直結プログラム外Introduction toSocial Sciences Ⅱ外D. S. SimpsonシンプソンAcademic Englishfor Global Issues短長山 多佳子ながやまた か こ短総合科目B山内 芳樹やまうちよしき外キャリア・デザイン榎原 千春こ まつばらてつた小松原 哲太Topics in SocialSciences Ⅱ外大住 めぐみおおすみ外国語学部英語国際学部短期大学部講 師E. L. PattonパットンLgd:Reading & Writing Ⅱ(Global Issues Ⅱ)キ講 師非常勤講師非常勤講師留陶芸松葉 勇輝まつば ゆう き留学生別科非常勤講師非常勤講師 日本語学A(音韻・語彙)英国はやしゆきのり林 幸範英国 教育心理学新任教員9月1日付キ英国英語キャリア学部外外国語学部短短期大学部留留学生別科英語国際学部 山田准教授は青年心理学と高等教育研究が専門。高等教育の質保証について、「これまで、教員や大学が主語だったが、学生の側に立ち、『学修改革』につなげなければならない。そのための議論が必要だ」と話した。大学に求められている3ポリシー(ディプロマ、カリキュラム、アドミッション)は、「今後、義務化に伴い内容や活用の仕方も意識せざるを得なくなる。カリキュラムや授業の改善にどうつなげるかが、課題になるだろう」と述べた。 授業や学修の改革について、大学と学生を対象とした3つの調査結果をもとに、現状認識や将来のあり方を語った。学生の調査は第1回が2008年、第2回が2012年。授業時間外の学習時間は、4年たってもわずかしか増えていなかった。また、授業・学習観では「単位取得が難しくても、興味のある授業がよい」という回答が減り、「興味がなくても、単位を楽に取れる授業がよい」が増加。山田准教授は「学生たちには授業外学習が単位につながるという認識がない。教員は授業だけで力を付けさせようとし、詰め込み型の授業にしてしまう」というジレンマに陥っているという現状分析を披露した。 参加教員のグループワークでは、「学生の学びと成長を促進するために何が出来るか」を記入するシートを配布。「大学全体」「学部・学科」「個人」別に思いついたことを書き込み、4人1組で話し合った。終了後、2組の代表者が発表。質疑応答も行われた。 第5回FD講演会が9月9日、中宮キャンパスの多目的ルームで開かれた。講師は本学の卒業生で京都大学高等教育研究開発推進センターの山田剛史准教授。「大学生の学びと成長を促進するために何が出来るか―高等教育質保証の実践的展開に関する各種データを踏まえて―」と題し、大学での教育の質保証や学生の側からみた授業改善などについて、ふんだんなデータをもとに解説した=写真。グループワークも盛り込み、約50人の参加教員がみんなで考える、充実した講演会となった。 授業の指導方法や取り組みの実践例を披露し、相互啓発するためのF D 研修会「学研都市キャンパスCOLLABORATION 2015」が9月12日、同キャンパスで開かれた=写真。英語国際学部では、英語教育の質向上をめざし、授業内容や運営に統一性を持たせ、教員間の連携を強化することが求められていることから、学修コーディネーション・コミッティが開催。日本人とネイティブの英語担当教員計30人と大学院生2人が参加した。 午前中は、11件の実践発表。「リーディング」「ライティング」「IT機器活用」「学習の動機づけ」「自主学習の強化」「留学」「発音指導」「授業運営の工夫」などのテーマで報告があった。 午後からはテーマ別の情報交換会。小グループに分かれ、「リーディング教材をスピーキングおよびライティングクラスでどう活用すべきか」「プレゼンテーションとディベート授業における指導法」「学生の受講態度」などのテーマごとに情報交換した。司会者は置かずに発表者と聞き手がざっくばらんに意見を述べ合う形式をとり、参加者全員でセッションを作り上げた。 実践発表、情報交換とも、積極的で真摯なコメントが続出。丸1日かけた研修は、多くを学び合える機会となった。 短期大学部の「第9回K.G.C.ベーシックスFD研修会」が9月10日、中宮キャンパスで開かれ、春学期末テスト結果の分析やベーシックスB・D科目の取り組みについて説明があった=写真。 冒頭、谷本和子短大部副学長が、前日に行われた京都大学高等教育研究開発推進センター・山田剛史准教授の講演に触れ「『単位が楽に取れる授業を選ぶ』とする学生が多数を占めている」との実態調査などが紹介された。また「短大での3分の1ルールは今後、議論が必要」とも話した。続いて、森常人講師が春学期末テストの分析結果を発表した。ベーシックスB・Dでは、シラバスの内容が確認され、系統授業については各分野担当の教員が授業の進め方を話し合った。 同23日のベーシックスD全体授業では「私のキャリア形成」のテーマで、3人の教員による進路講話があった。森講師は「自分のことを真剣に考えてくれる人を早く見つけて、相談することが大事」。明石一朗教授は「バスや飛行機という乗り物になぜ乗るのか。それは目的地があるから。大学という乗り物ではどんな目的地をめざすのか。目的地が明確でなければ前に進めない」。加堂裕規教授は「ふれ合い、想い、共感、悲しみ、怒り、喜びをもっと大切にしてほしい」とそれぞれの経験を踏まえ、将来に向けた考えを明確にするようアドバイスを送った。 今年度の教員免許状更新講習は、小学校教員を主な対象とする必修領域が8月7?8日、中・高校の英語教員を対象とする選択領域が8月18?21日の日程でいずれも中宮キャンパスのインターナショナル・コミュニケーション・センター(ICC)で開かれ、大阪府や兵庫県からそれぞれ6人、13人が受講した。 必修領域の初日は、岡澤潤次・英語キャリア学部教授の「学校と地域連携」でスタート。岡澤教授は、客室乗務員(CA)採用数や留学生派遣数などが全国1位である本学の状況をPRしたあと、「いま、あなたが考える学校の教育課題は何ですか」のテーマで講習を進めた。 このほか、「教育改革・施策の今日の動向」(藤田弘之・外国語学部教授)、「全国学力学習状況調査の結果分析から見えるもの」(角野茂樹・英語キャリア学部教授)など2日間で8講習が行われた。 選択領域は、①西村孝彦・英語国際学部教授「発信型英語教育推進プログラム」②新里眞男・外国語学部教授「英語で英語の授業を行うために」など7講座が行われた。 茶菓を楽しみながら学問談義を深めるFDカフェ第7話が7月23日、中宮・多目的ルームで開かれた。この日の講師は動物考古学専攻の国際言語学部・片岡修教授=写真。「ライフワークとなったミクロネシアの考古学」と題し、太平洋の島々に残る巨石文化について話した。 片岡教授は地元・枚方市出身。大阪府立枚方高校時代に同校教諭だった瀬川芳則・元本学教授と出会い、考古学にのめり込んだ。大学の経済学部を卒業後、枚方市文化財研究調査会に4年半勤務。この間に発掘調査のノウハウを身に付けた。グアム大学に編入学し、オレゴン大学大学院に進学。以来、太平洋の巨石文化研究に没頭している。 この日はまず、グアム島などマリアナ諸島に点在する遺跡の数々をスライドで紹介。続いて、世界文化遺産登録を申請中のポーンペイ島ナン・マドール遺跡の調査について詳細に語った。早ければ来年6月にも世界遺産登録の審査が行われる見通しという。ライフワークとなったミクロネシアの考古学語るFDカフェ第7話片岡 修教授FD講演会 山田剛史・京都大准教授(本学OB)「大学生の学びと成長促進のために何ができるか」FD多彩に展開短大FD研修会期末テスト結果分析教員免許更新講習岡澤教授ら指導学研FD研修会実践と情報交換会