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概要

外大通信デジタルブック

[17]THE GAIDAI 2015年(平成27年)12月11日第281号Career DevelopmentPBL快調着実に成果短期大学部で行っている「課題解決型授業(PBL)」の成果を、広く学外の教員、高校生らにも知ってもらおうと10月31日、短大生が「PBL発表会」を開いた=写真。発表会には、すでに中学校の段階からPBLの授業を経験している中学生も参加。短大生の発表を興味深そうに聞いていた。発表会には中学生のほか、高校生や中高の教員ら約40人が参加。発表会の進行は、企画・立案・運営まですべて学生の手作りで行われた。まず谷本和子・短大部副学長が「本学短大と米国・マーセッドカレッジとの2つ学位が取得できるプログラムの新設」などをあげて、本学短大部の魅力を話した。学生からも短大部の特徴として「英語の授業は週7コマで英語漬け」「社会人基礎を育成するK.G.C.ベーシックス」「希望する人には全員が留学できる制度」などを紹介。また、語学留学経験者からは「ひと回り大きくなって帰国できた」など、留学の効果が語られた一方で、留学しなくても「スピーキングパートナー」「ホームビジット」など、学内に居ながら海外からの留学生との交流プログラムも豊富だと紹介した。引き続き、パナソニックセンターとコラボした学生がプレゼンテーションを再現。パナソニックから「海外から見た日本の魅力は何か」との課題にどう取り組んだかを、過程を追って説明した。さらに中学生には、PBLと受験との共通点について触れ「情報収集が大切」と語りかけた。この日、参加した大阪国際大和田中学高校の中学生は、PBLで遠足の企画を考案。六甲山でのバームクーヘン作りの体験など生徒のアイデアでコースが決められたという。江口宗成校長は「わが校は、授業にPBLを取り入れて3年目になる。生徒たちはPBLでもっと自分を表現したい。発言したいと、日ごろの授業でもそう思っている。生徒にはもっとアウトプットをめざしてほしい。生徒の遠足の提案に懐疑的だった教員もいたが、出来上がってみると素晴らしいプランで、完全に教員の負けだった」と、中学生のPBL効果に満足そうだった。短期大学部・有本昌剛教授の授業「サービス・ホスピタリティ特別研究G」を履修する1、2年生12人が10月10日、大阪市東淀川区の「大阪コロナホテル」を訪問。客室や会議場、宴会場などを見学した=写真。同授業は課題解決型授業(PBL)の一環で、同ホテルが直面する問題点について、学生目線で議論を続けている。見学は同ホテルの松田理紗子取締役支配人の案内で館内を見て回った。見学後、松田支配人から学生に与えられた課題は「インバウンド(訪日客)に満足してもらえるホテルにするには」。学生たちはグループ討議を重ね▽観光、グルメを扱ったインバウンド向けパンフレットの作成▽バックパッカー専用の宿泊室の設置▽館内のカフェを改装してマンガルームなどを設ける―などの案が出ている。短期大学部・森常人講師のPBLはICCのレストラン「アマーク・ド・パラディ」とのコラボレーション。アマークから▽学生が休みに入る冬場の閑散期に一般客をどう取り込むか▽昼の混雑時、入店できない人のために出来ることは▽ランチとディナーの中間時間帯の集客策を考える―という3つの課題を受けている。学生は6グループに分かれ、アイデアを探すため、キャンパスで学生や留学生にインタビューして中間発表に向け、討論を続けている=写真。有本、森クラスは12月15日、谷本榮子理事長、大阪コロナホテル支配人、アマーク店長らを前に学生の提案をプレゼンテーションする。学研都市キャンパス・鵜島三壽教授が担当のPBLを履修する3年生5人が授業の一環として、枚方文化観光協会とタイアップし、同協会の情報誌「くらわんこ新聞」の製作に取り組んでいる。紙面は「関西外国語大学特集」で、10月24日には、同協会のゆるキャラ「くらわんこ」の着ぐるみをかぶった姿で、中宮キャンパス内を取材=写真。留学生にもインタビューしていた。同協会から「観光協会の認知度を高めてほしい」との依頼を受けた鵜島教授がPBLに組み込み授業として引き受けた。製作するのは同新聞22号。ひらかた観光ステーションや市内の公共施設、駅などに置かれるもので、12月中の発行予定。全4ヘ?ーシ?のうち、3ヘ?ーシ?を使って本学を紹介。その紙面構成を学生たちに任された。内容は、ひらかた観光大使「くらわんこ(犬)」が中宮キャンパスにやって来て大学の特徴などを取材する形。「くらわんこ」に扮した学生が、中庭のモニュメント、図書館、エアライン演習室などを取材。国際交流センターでは、留学生に「枚方市のいいところは何」などとインタビューしていた。外国語学部・末包厚喜教授が担当の「総合科目E(PBL)」を履修する学生が、枚方市内の企業とコラボして商品開発から、販売に至るまでの取り組みを行った。学生のアイデアで商品化されたキャラクターは、大阪・難波の大阪タカシマヤで展示・販売された。この取り組みは、インターンシップの学生受け入れで、本学ともかかわりのある北大阪商工会議所(枚方市)の橋渡しで、アクセサリーやチャームなどを製造・販売する中堅企業「トーヨー電子製作所(マサノヴァ・アート)」(枚方市伊加賀西町)の田中潤代表と協働することになった。田中代表から「学生目線で商品開発してほしい」との依頼を受けた末包教授が「それなら授業の一環としてやらせてほしい」と話がまとまり4月にスタート。学生が考案したキャラクターを同社がチャームに仕上げた。チャームは、身長3センチのロボット型人形で、火曜クラスが枚方の七夕伝説にちなんだ「ナナちゃん・ユウくん」。木曜クラスが「GO FOR itのGOくん」の3種類を商品化。大阪タカシマヤのイベント「大阪ええモン」の一環として10月28日から2週間にわたって展示・販売。1個1512円のチャームが40個売れた。小島泰典教授が担当する国際言語学部のPBLは、京阪園芸(本社・枚方市伊加賀寿町)と連携し「日本のバラを海外に広報・販売しよう」とのテーマで活動。履修する3年生が10月25日、枚方市内の京阪園芸ガーデナーズで開かれた「秋のローズフェスティバル」に参加した。フェスティバルでは、PBL受講生が企画した「バラの総選挙」「バラのアレンジメント」「外大セレクトブーケ販売」「ローズ・ボディペインティング」「フォトフレーム」など多彩なイベントが行われ、新しいバラとの触れあい方を提案した。「バラのアレンジメント」では、専門家から指導を受けた学生のアドバイスで、留学生13人を含む33人が和風のバラ・アレンジメントに取り組んだ。マサノヴァ・アート枚方文化観光協会アマーク・ド・パラディ大阪コロナホテル京阪園芸末包クラス有本PBLパナチームチャーム展示・販売小島クラスバラを世界に発信鵜島クラス情報誌で外大紹介森クラス集客へのアイデア有本クラス訪日客への満足策GO FOR itの「GOくん」左と「ナナちゃん」(右写真左)と「ユウくん」(同右)短大生中学生に実績発表プレゼンお手本見せた