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概要

外大通信デジタルブック

THE GAIDAI 2015年(平成27年)12月11日第281号[2]Kansai Gaidai 70th関西外大の最新ニュースはホームページにも掲載していますhttp://www.kansaigaidai.ac.jp/記念式典祝福称賛いただき留学の意義は、自分と違う点、似ている点を理解し、受け止め、尊重しながら「相互理解」のパズルを完成していくことではないでしょうか。日米の違いを見つけることは簡単でした。日本にはトイレにさえ専用の履物があります。あらゆるところで自動販売機を目にしますし、たくさんの交通規則があるのに、自転車にはルールが無いように感じます。しかし、日本にきてから、共通点も多いことを学びました。子供のころからコメディアンのように、人前でおどけて笑わせることが好沖縄で生まれ、アメリカに留学した以外、大学まで日本で暮らしました。母は日本人です。アメリカ人の父は、私が8才のときに亡くなりました。日本人の私は、日本で見つけました。しかし、もう半分、アメリカ人の私は、どこにいるのか。それを見つけたいと思っていました。高校時代、アメリカで1年間勉強できたのは、幸運でした。ようやくアメリカ人の私と出会えたのです。でも、漠然としたものでした。アメリカ人の私への思いが深まるにつれ、世界への関心が強まりました。関きでした。日本では、自分の本当のパーソナリティをあまり表に出さないようにしたほうがいいのかなぁ、と心配していましたが、素晴らしいホストファミリーにめぐり合い、そんな考えは一変しました。ホストファミリーはお父さん、お母さん、娘さん2人の4人家族。みんなとても面白くて、まるで吉本の世界に住んでいるように感じることがよくあります。そんなホストファミリーと一緒にいると、ありのままの自分でいられて、居心地がいいのです。アメリカにいるとき、ホストファミリーは私とは全く異なる人たちだろうと思っていました。しかし、実際には私と同じ、「おもろいこと」が大好きな人たちであるということに気付いたのです。異なる国の人同士を結びつける共通点を見つけてください。そうすれば、パズルの完成に必要なピースがきっと見つかるはずです。式典には、本学初の交換留学生として1971年に渡米し、英語教育の道一筋に歩んだ三重大学特任教授の早瀬光秋さん(66)=外国語学部英米語学科73年卒=も出席した。留学したアーカンソー大学の学長や、交換教員として滞在したガスタバスアドルファス大学のレベッカ・バーグマン学長とあいさつを交わし、感慨深げだった。早瀬さんはこの日、P.ケリー名誉教授や同僚でもあったG.O.ラワチ名誉教授ら本学での恩師と感激の再会。式典の後、「谷本榮子理事長のメッセージを拝聴し、70年を振り返るDVDを見て、開学当初から国際的な視野を持つ有能な人材を育てることをめざし、苦難を乗り越えて今日の関西外大が築かれていることに改めて感銘を受けた」と感想を語った。交換留学生第1号で大学院も1期生(修士課程76年修了)の早瀬さん。学生時代はスペイン語にも取り組んだ。当時について、「英米語学科出身ですが、3年生になったらスペイン語学科に聴講に行くと自らに言い聞かせて2年間、第2外国語としてスペイン語を学んだ後、メキシコ文学などの講義を聴講しました。留学中、大学院在学中もスペイン語の学習を続け、関西外大に奉職していた1990年には、スペイン語学科の学生52名をバジャドリ大学に引率する機会を与えていただいた。三重では市民講座で20年余りスペイン語を教えています。三重大学とスペインの大学との交流協定にもスペイン語が役立っている。2つの言語を通じて、教育にいそしむことができるのも関西外大のおかげです。深く感謝しています」と話している。西外大は、その目標を達成する場所でした。2012年から2年間、アメリカに留学しました。再び、アメリカ人の私と直面し、自分の変化や成長を感じてわくわくしました。その第一が、『完璧である必要はない』ということ。日本では、あらゆる点で完璧をめざして大きくなり、進学してきました。授業で質問されても、正しいと自信があるときしか答えません。しかし、アメリカでは、完璧とほど遠いものでした。「疑問を持つことを恐れないで」とアドバイスされ、「間違えてもいいですよ。間違うのは当たり前」といつも言われたからです。父の国で、完璧である必要はないという生き方をたたき込まれました。このスピーチも完璧な英語ではなかったかもしれません、しかし、最善を尽くしたことをご理解ください。将来、2人の「瞳」が、私をどこへ導いてくれるのか、本当に楽しみです。モーガン・ベイリーさん米国・ディポール大学出身留学生スピーチ﨑山瞳さん英語キャリア学科4年在学生スピーチ上伏見隆・枚方市長から市の行政施策に貢献したとして、感謝状が谷本榮子理事長に贈られた。下協力団体・個人を代表して荒川化学工業の大谷有・執行役員業務統括部総務部長に感謝状を贈った。記念品として、時計台の目録を手渡す廣本和司・同窓会会長交換留学第1号の早瀬光秋さん右。久しぶりにP.ケリー名誉教授と再会早瀬さん「感銘受けた」交換留学第1号大学院第1期生