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概要

外大通信デジタルブック

[3]THE GAIDAI 2016年(平成28年)2月17日第282号Gaidai News12月19日で、今年度のオープンキャンパスがすべて終了した。この日の第9回オープンキャンパスは中宮キャンパス単独で開催され、高校生や保護者ら約800人が参加。今年度通算の参加者総数は約1万3600人に達し、昨年度を約400人上回った。この日は、大手予備校講師による英語、国語の「一般入試対策講座」が開かれ、多くの参加者を集めた。また、ネイティブ教員らによる体験授業や個別相談コーナー、留学、入試の相談コーナーとも、訪れる受験生や保護者が続いた。英語キャリア学部のA・スブラコフ講師の体験授業は、Christmas in theHeatがテーマ。クリスマスにちなんだ絵に単語を書き込むうちに、参加者も英語への親しみが増した様子だった。隣の教室では外国語学部のD・J・リングリー講師がTired Languageと題して、使い古された単語だけでなく、新しい語彙を覚えて生き生きした英語表現を身に付ける方法を講義した=写真。スポーツや文化、学術、社会貢献などの分野で活躍した学生を表彰する2015年度学長賞の受賞者が決まった。授賞式は3月3日、中宮キャンパスの理事長室で行われる。受賞者と受賞理由は次の通り。▽沈韻之さん(国際言語学部国際言語コミュニケーション学科4年)第19回司馬遼太郎フェローシップ(司馬遼太郎記念財団主催)受賞▽丸山夏澄さん(外国語学部英米語学科2年)第4回全国学生英語プレゼンテーションコンテスト(神田外語グループ・読売新聞社主催)で奨励賞。▽中宮キャンパス・ボランティア同好会「ひまわり」2015年度全国地域安全運動大阪府民大会で防犯功労団体として大阪府警本部長表彰を受賞国際言語学部4年の中国人留学生、沈韻之さん=写真=が第19回司馬遼太郎フェローシップ(司馬遼太郎記念財団主催)を受賞した。受賞式は2月20日、東京都内で開かれる。同フェローシップは司馬作品にインスピレーションを得た知的世界を探求する企画(調査、研究、旅行計画など)が対象。応募資格は16?25歳の若者で、日本語2000字以内にまとめる。沈さんの受賞企画のテーマは「華族女学校と振華女中から見る中日近代女子教育」。「坂の上の雲」に登場する3人の女性――正岡子規の妹・律、秋山好古の妻・多美、秋山真之の妻・季子について、明治時代の3つの階層を代表する女性像としてのヒントを得た。特に、宮内庁御用掛の娘だった季子が通った華族女学校(1885年創立)の生徒たちを追跡すれば、当時の女子教育の特徴を捉えられると考えた。さらに、同時代の中国を代表する女学校として、江蘇省蘇州の振華女中(1906年創立)があることから、両校のカリキュラムや校訓、卒業生の進路を研究し、日中両国の近代以降の女子教育を比較することを提案した。沈さんは、振華女中の後身の中学・高校の出身。北京語言大学に入学し、3年生から関西外国語大学に留学した。「振華女中は、最初から庶民向けにスタートした中国でも珍しい存在。卒業生は、教育、医療、科学、文学などさまざまな分野で活躍してきました」と、女性の社会進出を目指してきた校風を語る。北京語言大時代、歴史の教師に頼まれ、昭和天皇の晩餐の献立に関する資料の翻訳作業を手伝ったことから、日本の和洋折衷料理の成立に関心を持った。日本の女学校に料理の授業があったことも知り、日本の食文化と近代女子教育の研究を志したという。フェローシップには、北京時代に知り合った日本人の友人の勧めで応募した。「女子教育について疑問を持っていたので企画の原稿を書きました。この1年間、きちんと資料を収集し、意義のあるレポートの作成を目指します」と話している。2016年度オープンキャンパスの日程が決まった。学研都市キャンパス単独開催の第5回、第7回は事前申し込みが必要。日程は次の通り(開始時間はすべて午前11時)第1回=4月24日(日)第2回=6月5日(日)中宮単独・文化博覧祭と同日第3回=7月30日(土)第4回=7月31日(日)第5回=8月20日(土)学研単独第6回=9月18日(日)公募制推薦入試対策講座同時開催第7回=10月23日(日)学研単独第8回=12月17日(土)中宮単独・一般入試対策講座同時開催英語キャリア学科4年生による「学修成果発表会」が12月19日、マルチメディアホールで開かれた。1期生が発表した昨年に続いて2回目。審査員として参加を依頼した企業関係者のほか担当教員、在校生ら約200人の聴衆を前に計8件のプレゼンテーションが行われ、研究成果の内容やプレゼンの手法などを競った。この日は、中宮単独オープンキャンパスの開催日とあって、会場には高校生や保護者らの姿もあった。4年生7人と1グループが、質疑応答を含めて15分ずつ研究成果を発表した。終了後、岡田伸夫・英語キャリア学科長が「文学、英語教育、ビジネスなど研究分野だけでなく、英語と日本語が半々の発表言語、女性6人、男性4人という発表者のジェンダーなど多様性に富んでいた。レベルの高さも評価したい」と講評。企業7社の10人、アカデミック・スタディアブロード・キャリアの3アドバイザーによる審査が行われ、“Between Two Worlds ?Pursuing where I belong ?”と題してプレゼンした﨑山瞳さんが最優秀に選ばれ、学長賞の表彰状と副賞が贈られた。﨑山さんは専門研究科目で「国際教養」を選択。父がアメリカ人、母が日本人で、複数の文化的背景を持つ自分のアイデンティティや自尊心などについて発表した。枚方市内の中学、高校生が12月12日、ICCで開かれた「TEENSのTEENSによるTEENSのためのプレコン1212」に参加。教職課程を履修する学生や海外からの留学生を前に見事なプレゼンテーションを行った=写真。学研都市ひらかた推進協議会の事業で、中学生14人、高校生6人が5つのグループに分かれ6つのテーマに挑戦。テーマは1Refugee Issues(難民問題)2Cyber Bullying(SNSでのいじめ)3Racism(人種差別)4Gender Equality(男女平等社会)5Animal Rights(動物の権利)。各教室に分かれ、外大生や留学生のアドバイスを受けて、プレゼンの原稿をまとめた。「動物の権利」チームは、「動物が自然のままに生きる権利をどう守るか」。一方で「動物園や水族館はなぜあるのか」などを話し合った。プレゼンに臨んだ生徒たちは、英語と一部日本語を交えて発表。外大生と留学生計8人が審査員を務め▽声の大きさ、英語の発音、流暢さ▽聞き手を見て話すことができていたか▽自信をもって発表できているか―など各項目を10点満点でチェックした。審査の結果、ベストプレゼン賞には「難民問題」をテーマにしたチームが選ばれ、賞状や記念品が贈られた。参加した中学2年の女子生徒は「プレゼンには苦労したが、プレゼンするときは、元気よく大きな声で発表することを学んだ」と感想を話した。また、生徒たちの作業に協力した香港大学の留学生チャン・リー・ニング君は「生徒たちのプレゼンは上手だった。深いトピックにもびっくりした。アドバイスできてよかった」と、満足そうだった。■他の発表者・チームとテーマは次の通り。(敬称略)◇良知静香=Winnie-the-pooh,Why is it Preferred?◇赤澤信太郎=日本の英語教育における反転授業の意義と課題◇仲宗根悠介、伴大輔、林杏樹=ホーソーンの短編、“My Kinsman,Major Molineux”を読む◇田中理紗子=A Study in A New Brand Community Model of HirakataPark◇髙田翔平=日本人の資産形成促進のための施策◇柘植早織=ウェディングツーリズム◇杉山実和=Living with discrimination and struggles; contributions ofJapanese American Women to the American Society英語キャリア学部学修成果発表会﨑山瞳さん最優秀に2015年度オープンキャンパス13,600人中宮単独で締め括り2016年度オープンキャンパス沈韻之さんに司馬遼太郎フェローシップ受賞企画は「中日近代女子教育」がテーマ学長賞決定沈韻之さん丸山夏澄さんひまわり北京語言大から学位留学枚方市の中・高生2 0人留学生に見事なプレゼン﨑山瞳さん(前列右から3人目)ら発表者と司会の2人(後列左端)