ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play
  • Available on the Windows Store

概要

外大通信デジタルブック

THE GAIDAI 2016年(平成28年)6月1日 第284号[ 12]関西外大の最新ニュースはホームページにも掲載しています http://www.kansaigaidai.ac.jp/ Gaidai News 第8回FD教員研修会が5月7日、「魅力ある授業を目指して――学生を惹きつける授業のあり方――」と題して、中宮キャンパスの多目的ルームで開かれた。新任教員を含め、約60人が参加した。 第1部は「魅力ある授業を目指して――私の授業実践」をテーマに、いずれも英語キャリア学部の松宮新吾、森川長俊両教授が自らの授業実践を紹介した。 松宮教授は、アクティブ・ラーニングについて話し、「アクティブ・ラーニングは、授業の形態を変えることではない。教師が問いかけを少し変えるだけで、学生に(独創性を引き出すなどの)揺らぎを与えることができる」と発問の重要性を指摘した。また、「変わらなければならないのは学生ではなく、私たち。教師が(授業の仕方を)考えて、デザインし、いかに(質問を)投げかけるかだ」と結んだ。 森川教授は担当する4 科目で約900人の受講生を抱えることを踏まえ、大人数の授業展開について講演。授業環境を維持するために、①私語の禁止②スマホ使用禁止③大人の寝方④途中離席禁止⑤鞄などは机上に置かない――の5つを徹底していると話した。さらに、「いかに学生の参加度を高め、学生の集中を持続させるかが大事」として、書き込みができる独自のテキストを編集していることなどを紹介した。 第2部は懇談会が行われ、参加者から「出席率が悪くても、試験でいい点をとる学生がいる。成績には出席率を反映させるべきか」「質問してもだれも手を上げてくれない。こうした状況をどう打破すればいいのか」などの質問が出され、活発な議論が続いた。 大学評価・IR室主催の第1回オープン研修会が4月20日、中宮キャンパスの多目的ホールで開かれ、「あるがままの関西外大を知ろう」シリーズの第1回目として、谷本榮子理事長が「関西外大の歴史を知ろう?関西外大の自校史について」と題して講演した=写真。2015?16年度採用教職員35人が出席した。 谷本理事長は、終戦直後の谷本英学院創立から振り返り、資金不足で苦労したこと、1952年の短大創設当時、隣が幼稚園だったため、教員たちが「万代付属幼稚園短期大学」と呼んでいたことなどエピソードを披露した。 66年の大学設置後、当時未開拓だった米国中・東部の大学との交流や日本での留学プログラム開設を通じて国際交流が評価されるようになったとし、「先人たちの汗と涙、努力のおかげ」と話した。 また、入学志願者数が近隣の外国語大学に及ばない時期が続き、打開策として1987年、反対する教員らを説得して公募制推薦入試を導入した結果、志願者の安定につながったことを紹介した。 谷本理事長は「今後はIRが重要になる。教職員全員で取り組み、学生に付加価値をつけて世界に送り出してください」と協力を求めた。 大学院入試説明会が3月25日、中宮キャンパス2109教室で行われ、進学を希望する学部生7人と指導教員が参加した。 外国語学研究科長の大庭幸男教授が大学院の概要を説明した後、指導教員5人が各コースについて紹介した。また、博士前期課程に在籍する学生が「関西外国語大学大学院に入学して」と題して、大学院生活について語った。この後、入試業務課が入試要項に関する説明をした。 文部科学省と日本学術振興会が、独創的で先駆的な学術研究に対して交付している2016年度の科学研究費補助金(科研費)に、本学から9件が新規に採択された。新規研究には、昨年度より29件多い、113件の申請があった。継続は31件。新規に採択された教員名と研究課題名、共同研究者の有無、研究期間は次の通り。▽外国語学部 大庭幸男教授 「英語の同族目的語構文と結果構文に生じる非能格動詞の他動化に関する実証的研究(個人、3年間)」▽同 宮下國生教授 「日本の国際ロジスティクス力のグローバル比較実証分析(個人、3年間)」▽同 山﨑のぞみ准教授 「口語英語コーパスを利用した話し言葉への意識を高めるための言語活動・教材開発(個人、4年間)」▽同 井口はる菜講師 「三味線組歌の楽譜資料の研究―京都府立総合資料館所蔵の資料を中心に―(個人、3年間)」▽英語国際学部 光信仁美准教授 「現代日本語における連体節内部構造の構文的・意味的研究(個人、3年間)」▽短期大学部 笠井正隆准教授 「大学生に育成すべき『グローバルな視野』育成のためのマルチメディア教材開発(個人、3年間)」▽同 川島理恵准教授 「信頼関係構築に向けたプライマリ・ケア診療の会話分析的研究(共同研究者1人、4年間)」▽外国語学部 中谷英明教授 「インド古典のフレーズインデックス付き統合アーカイブ構築とフレーズ分析(共同研究者1人、3年間)」▽英語キャリア学部 古田克利講師 「IT技術者の能力限界の研究(個人、1年間)」 短期大学部でスペイン語を履修する学生と、スペイン語圏の大学からやってきた留学生が交流する授業外学習が4月18日から始まり、11月21日まで8回にわたって中宮キャンパス国際交流センターで開かれる。短大生のスペイン語学科編入へのきっかけ作りをめざしている。 イベントは6限目を使って各回、短大生約30人と留学生5?8人程度が参加。基本的な挨拶を繰り返し緊張を解きほぐしたあと、短大生のグループに留学生が入り互いに自己紹介。留学生から質問を受けた短大生には、沼田晃一教授や小林貴徳助教、短大部からスペイン語学科に編入した4年生の西村良秀君らが言葉のサポートを行った。 ゼスチャーで「何をしているところか。何の動物か」など、名詞、形容詞、動詞をスペイン語で当てるクイズでは、とんでもない答えに大きな笑いが起こっていた。最後に、世界的に大ヒットしたマカレナ・ダンスを全員で踊り、大きな輪になって心地よい汗を流していた=写真。 イベントに参加した2年生の今村尚司君は「サッカーが好きでスペイン語にも興味を持った。ラテン系の人と交流したくて、3年次編入してスペイン語圏にも留学もしたい。将来は、エージェントの仕事とか、海外で活躍できるといいです」と、明るく抱負を語った。 短期大学部の1年生全員が4月13日、最初の全体授業を受講。900人を超す学生が入学式以来、一堂に会した。 この日は、留学プログラムの説明を高橋克実教授と国際交流部の北添竜大主任が行い、短大部独自の米マーセッドカレッジと連携した初の短期大学学位留学や語学集中プログラムなどについて、留学の手引書「STUDYABROAD」に沿って詳しく解説した。 次に、米ニューヨーク州立大学オルバニー校に学位留学した嶋田良明君が、動画を通じて「留学の意義」などを語った。海外で活躍する先輩からは、2004年、当時の短大部夜間部に入学後、3年次編入学。卒業後は東大大学院に進み、パナソニックに入社した水野裕さんが、赴任先の米シリコンバレーからメッセージを寄せ「留学してコミュニケーション力、リーダーシップ力を養ってください。是非とも本学の充実した留学制度を生かしてほしい」との言葉を高橋教授が代読した。 最後に、今年2月から約5週間、カナダのセルカーク大学に語学留学した短大部2年の安岐菜々子さん=写真=が、スライドを見ながら体験談を話し「(ホームステイの場合は)自分がホストファミリーの立場になって『どんな留学生なら来てほしいか』を考えて気配りを」と語り、ホストファミリーとくつろぐ写真が映し出されアドバイスした。 同25日の全体授業では、谷本榮子理事長(短大部学長)の講話が行われ「建学の理念、大学史を学ぶことで本学の学生としての自覚と誇りをもってほしい」とパワーポイントで説明した。短大生 スペイン語学科への編入目指す短大生に留学の意義説く 全体授業で留学生と交流独自プログラム大いに活用して 4月1日発行・関西外大通信283号12面の「教員の新任と異動」で、外国語学部・新任のA.Beckham 講師と、J.Bollman講師の顔写真が入れ替わっていました。おわびして再掲載します。外Effective Essay Writing外Effective Essay WritingJ.BollmanボールマンA.Beckhamベッカム講 師外国語学部おわび「魅力ある授業」を追求FD教員研修会2教授が実践例紹介IR室オープン研修大学院の入試説明会科研費 新規採択9件2016年度