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概要

外大通信デジタルブック

THE GAIDAI 2016年(平成28年)6月1日 第284号[ 2]関西外大の最新ニュースはホームページにも掲載しています http://www.kansaigaidai.ac.jp/ Gaidai News 谷本義高大学学長へのDoctor ofHumane Letters( L.H.D.=名誉人文博士号)の授与式と同大学の第118回春学期卒業式は5月14日午後2時から、モーニングサイド大学のラーニングセンター前の芝生で行われた。風は冷たいものの、抜けるような青空の下、卒業生、教職員、家族ら約2000人が出席した。 招待席の谷本榮子理事長らが見守るなか、吹奏楽が奏でるエルガ―作曲の行進曲「威風堂々」に合わせて卒業生約230人と教職員が入場。次いで、黒いガウンをはおった谷本学長をはじめ、今回名誉学位を授与される3人が続き、ステージに上がった。 リアン・ラッセル牧師が祈りを捧げた後、ジョン・レインダース学長が「これまで約1万5000人を社会に送り出してきました。そこにあなた方が加わることになります。世の中に良い変革をもたらすのが、あなた方の使命です」と卒業生へのはなむけの言葉を贈った。 続いて名誉学位授与式へ。谷本学長は今回名誉学位を贈られる3人の中でトップに紹介された。同大学理事の須藤美矢子さんが、谷本学長の業績を紹介するサイテーションを読み上げた。 「1945年の創立以来、関西外国語大学は、世界に積極的に貢献する優れた知性と教養を持つ立派な人材の養成に努めてきました。関西外国語大学とモーニングサイド大学は、同じ教育ビジョンを持っています。それは優れたカリキュラムの重要性を強調していることであり、そのカリキュラムには革新的な実務経験、学生が学ぶべきクリティカルシンキング、効果的コミュニケーション能力、相互文化理解も含まれています」と述べ、海外協定校が54カ国383大学に上り、毎年2000人以上が海外留学に参加、約40カ国から700人以上の留学生を受け入れていることなど本学の国際交流の実績と、モーニングサイド大学との交流の歩みを説明、1986年に谷本榮子理事長に名誉学位を授与したことにも触れ、「両大学の絆はより一層深まりました」と、谷本理事長を出席者に紹介した。 さらに、谷本学長について、「2007年の学長就任以来、学生がより優れたグローバル市民となれるよう、主要なカリキュラムの改革が行われ、英語キャリア学部と英語国際学部の2つの学部も開設されました。谷本学長の教育への情熱は、政治や文化の違いによって制限されるものではありません。本学は、谷本学長に名誉学位を授与することを光栄に存じます」。 この後、ウィリアム・ディーズ副学長から白いフードをかけられた谷本学長に、レインダース学長が名誉博士号の学位記を手渡した。続いて、同大学のジョン・ボウィツ芸術学部名誉教授、アルバートン社代表取締役のマイケル・ベネット氏にそれぞれ名誉学位が贈られ、3人を代表してベネット氏が「モーニングサイド大学は、リベラルアーツの大学だ。ここで学んだことを生かし、社会に良き変革を与えてほしい。あなた方ならできるはずだ」とスピーチを行った。 続いて、卒業生一人ひとりが檀上で、レインダース学長から学位記を受け取った後、最後に「モーニングサイド聖歌」の斉唱と祈りで式を終えた。 名誉学位授与式の前日の5月13日、谷本義高大学学長と谷本榮子理事長らはモーニングサイド大学を訪れ、キャンパスを見学した後、ジョン・レインダース学長と懇談。谷本学長が「このたびは本学の業績を高く評価いただき、感謝しています」と謝辞を表すと、レインダース学長は「関西外大との交流の絆がより深まることを願っています」と語った。さらに、御殿山キャンパス・グローバルタウンが開学する2018年5月、モーニングサイド大学の合唱団が本学を訪れ、歌声を披露する計画も明らかになった。 13日夜には、谷本学長の名誉学位授与を祝うレセプションがあり、レインダース学長夫妻のほか、昨年の本学創立70周年記念式典に参列したテリ・カリー・モーニングサイド大学副学長らも出席し、旧交を温めた。また、1983年秋学期から1年間、本学に留学した同大学理事のクレイグ・ワンシンク氏は、本学に留学中の写真を数多く持参し、「関西外大時代のことは良い思い出です」と話していた。 14日の名誉学位授与式には、モーニングサイド大学に留学中の外国語学部英米語学科4年の牧野修一君と同学科3年の古谷侑香さんも臨席を許され、緊張した面持ちで式を見守った。「とても厳粛な式で緊張しました」と牧野君。2人は前日の谷本学長らの大学見学でも案内役を務めた。米モーニングサイド大学から名誉博士号青空の下 2000人の祝福受け谷本義高学長の情熱と業績を高く評価交流の歩み紹介学長同士で歓談理事は本学の〝OB?留学中の学生も出席レインダース学長が学位記を授与 谷本義高大学学長は5月2日から14日まで、アメリカの協定校計6大学を訪問。海外留学生グローバルインターンシップやサマープログラムなど本学の海外留学生対象のプログラムを紹介したほか、学位留学など学生の交流に関して協議を行った。 訪問したのは、モーニングサイド大学(アイオワ州)ほか、サフォーク大学(マサチューセッツ州)、ペンシルベニアインディアナ大学(ペンシルベニア州)、フロリダ大学(フロリダ州)、ガスタバスアドルファス大学(ミネソタ州)、ノーザンアイオワ大学(アイオワ州)。ガスタバスアドルファス大学では招聘教員の協議も行った。 本学は、新たにノルウェーのアグデル大学=写真=と新たに学生交換協定を結んだ。本学の協定校は、54カ国・地域383大学となった。 アグデル大学は、ノルウェー南部・アグデル地方にあった6つの準大学が1994年に統合、誕生した公立大学。クリスティアンサン、グリムスターの2キャンパスで、計約1万1000人の学生が学んでいる。6つの学部と教員養成ユニットがあり、海外の協定校180校などから年間約250人の留学生を受け入れている。 日本の大学762校について、さまざまなデータを評価した「大学ランキング2017年版」(朝日新聞出版)で、本学は「留学生派遣」「キャビンアテンダント(CA)採用」「2、3年次編入学」の3項目で1位となった。同ランキングは、就職、教育、社会、研究、財政、入試の6分野67項目について比較している。 留学生派遣数( 14年度)は1358人で、2位の早稲田大(704人)を大幅に上回った。CA採用数は、15年単年が43人、11?15年の累計が232人でともに1位となり、いずれも2位の青山学院大を抑えた。2、3年次編入学数( 15年度)は446人で前年の2位からトップになった。 このほか、外国人教員の総数( 15年度、常勤の教授、准教授、講師の合計)は108人で立命館大134人に次ぐ2位、国際ボランティア参加学生数( 10?14年度の参加者累計)は117人で5位につけた。また、インターンシップ参加学生( 15年度)は578人で14位、教員採用数( 15年)のうち中学校教員が40人で44位だった。 一方、受験生からの評価では、関西圏で「国際的センスが身につく」が1位となった。ノルウェーの大学と新規協定締結協定校は383校学長一行 協定校6大学訪問大学ランキング2017 CAトップ譲らずレインダース学長(右)から学位記を贈られる谷本学長ペンシルベニアインディアナ大学で谷本学長の業績を紹介する須藤美矢子さん名誉博士号を受けた谷本義高学長とレインダース学長本学が贈った打ち掛け