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概要

外大通信デジタルブック

[3] THE GAIDAI 2016年(平成28年)6月1日 第284号Gaidai News 中宮図書館学術情報センターの「関西外大ラーニング・コモンズ〈学びのアクセス広場〉(LC)」の運用が4月12日、本格的にスタートした=写真。1日平均で約140人の学生が利用しており、順調な滑り出しだ。 利用者はまず、図書館3階のLC受付カウンターに設置されたICに学生証をかざして、初回利用登録する。登録完了後に利用案内とQRコードが印刷された用紙が出てくる。利用者が、スマートフォンでQRコードを読み取ると、予約サイトへのアクセスが可能になる。 ラーニング・コモンズは「学生の主体的な学び」「授業での課題解決」「個人やグループ発表する仕掛け」を提供・サポートする場として設置。2、3階に「プレゼンテーション」「ディスカッション」「視聴覚教材閲覧」「グループワーク」「パソコン学習」など各エリアを設け、授業外学習やプレゼンの練習などに利用できる。 運用翌日の4月13日から同30日までの18日間の利用者総数は2490人で、1日平均では138人が使ったことになる。期間中の内訳は▽英語キャリア学部320人▽外国語学部英米語学科1402人▽同スペイン語学科463人▽英語国際学部3人▽短大部273人▽大学院12人▽留学生別科4人など。総利用時間数1942時間となっている。 4年生にとっては、6月1日から企業の本格的な採用選考活動に突入した。学生の最大の関門は「面接」。面接者と、どこまで言葉のやり取りができるかが、面接を乗り切る大きなカギになるところだ。中宮図書館では「ラーニング・コモンズで、プレゼンテーション、ディスカッション、ディベートの能力を押し上げ、就職戦線に打ち勝つためにも、大いに利用してほしい」と話している。 英劇団「インターナショナル・シアター・カンパニー・ロンドン(ITCL)」の英語劇「The Tempest」が5月19日、中宮キャンパスの谷本記念講堂で上演された。国際文化研究所主催の公開講座で、日本語字幕付き。単独作としてはシェイクスピア最後の作品とされるロマンス劇で、ITCLの新作とあって、音響効果などに様々な工夫が凝らしてある。市民や本学の学生、教職員、留学生ら約600人が、じっくりと舞台を鑑賞した=写真は1シーン。 The Tempest は、孤島を舞台に人間と精霊が復讐劇、愛憎劇を繰り広げる。ナポリ王・アロンゾー、ミラノ大公・アントーニオらを乗せた船が大嵐に遭い、12年前に弟のアントーニオに大公の地位を追われ追放されたプロスペローと娘のミランダが暮らす孤島に漂着した。船を襲った嵐は、復讐のためにプロスペローが妖精に命じて用いた魔法の力によるものだった。 王と離れ離れになったアロンゾーの息子、ファーディナンドはミランダと恋に落ち、ファーディナンドはプロスペローに課された厳しい試練を克服して結婚を許される。 一方、アントーニオがナポリ王殺害を謀ったり、島に住む怪人・キャリバンがプロスペローを殺そうとしたりするが、いずれも未遂に終わる。そして、プロスペローは「復讐より赦しこそ尊い行為。」(字幕より)と気付き、復讐を思いとどまり、過去の罪を悔い改めさせたうえで許すことを決意。一同は和解し、大団円を迎える。 プロスペローに仕える妖精・エアリエルが姿を現さずに声だけ聞こえるシーンや、俳優が舞台上を歩く際に奇妙な音を出す演出もあり、音響効果が抜群。観客は目と耳でシェイクスピア劇を堪能した。 「大学案内2017」が刊行され、4月24日の第1回オープンキャンパスで参加者に配布された。学生向け(A4判136㌻)と保護者・企業・教育関係者向け(A4 判36㌻)の2分冊=写真上=とし、学生向けは写真を多用し、冒頭の10㌻を学生たちが学ぶ写真と学生の心情をつづったコピーで本学の魅力をビジュアルで訴えている。また、保護者・企業・教育関係者向けでは、冒頭に谷本義高大学学長とキース・ロメル・駐大阪・神戸米国総領事館領事との対談を掲載。海外協定校数や派遣留学生数など数字を目立たせた構成だ。 「大学院案内2017」(A4判28㌻)=写真下=も完成し、3月25日の入試説明会で配布された。卒業生からのメッセージのページを新設。本学教員と高校教員として活躍している2人を通して、大学院修了後の進路を示した。「学びのアクセス広場」本格稼働関西外大ラーニング・コモンズ 中宮TheTempestITCL公演に600人大学案内大学院案内完成授業が終わると早速、学生グループが使用のための受付に訪れるグループワークエリアには、常に数グループの学生が教材を持ち込み学習しているパソコン学習エリアにはA1 ポスタープリンターが設けられ、印刷物を囲んで話し合いができるグローバルタウン素描 御殿山キャンパス・グローバルタウンのエントランス・エリアの南側、ひときわ緑の多い一角を講堂が占める。収容能力は、学研都市キャンパスの講堂を約300人上回る900人。種々の講演、式典、イベントがここを舞台に繰り広げられることだろう。 エリアの北側は、キャンパスを東西に貫く居住スペース「Global Commons 結―YUI―」の東端部に当たる。日本人学生と外国人留学生が暮らす700人規模の一大国際交流拠点となる。 居住スペースは、真ん中の中庭が吹き抜けになった四角形の建物(6階建て)4棟を渡り廊下でつないだ形をなす。2?6階に個室が計654室。それぞれの棟の各階に共用のキッチン、ダイニング、リビング、シャワー室、ランドリーを備え、学・食・住がキャンパス内で完結できる。 1階の東端には複数のカラオケルームも設けられており、娯楽を通した交流にも一役買いそうだ。 新キャンパスには、開学と同時に学研都市キャンパスから英語国際学部が移転する予定で、居住スペースは、現在ある留学生宿舎を統合する形となる。 大学と国内外の学生が共同生活する居住スペースの一体化。ほかに類を見ない新型キャンパスが出現する。講堂コンビニカフェ/食堂御殿山キャンパス・グローバルタウン 5つのゾーンエントランスエリア大学と一体化する居住スペース6階建て4棟連結 個室650余り11面の続きカラオケルームもGlobal Commons新キャンパス建設現場では、施工者の竹中工務店が西側上空35 ㍍からドローンを使って写真撮影し、定点観測を行っている。中央後方に中宮キャンパスが見える(写真は5 月21 日撮影)ドローンで定点観測2017