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概要

外大通信デジタルブック

[9] THE GAIDAI 2016年(平成28年)6月1日 第284号Global Outreach 関西外大の最新ニュースはホームページにも掲載しています http://www.kansaigaidai.ac.jp/ 大阪府立泉北高校国際文化科1年生の約160人が4 月27日、“Be camp”という学校行事で中宮キャンパスを訪れた。教員8人が引率し、3人のALT(外国語指導助手)が同行。本学で学んでいる同校OG の体験談を聞いたり、留学生と交流したりして、外国語を学び異文化理解を深める意義について考える時間を過ごした。 引率者の中で、新人英語教員の冨田勇人教諭は、同校OBで本学を今年3月に卒業したばかり。初任地として母校に赴任し、卒業後約1カ月で本学に教え子を連れて訪れた冨田教諭は「こんなに早く、仕事で母校の外大に来ることができるとは思ってもいませんでした」と感慨深そう。国際文化科の1年生は、夏休みに海外での語学研修に参加する機会もあるといい、冨田教諭は「語学力への意識が高まり、モチベーションが上がったと思います」と本学訪問の効果を話していた。 この日は午後から、マルチメディアホールで本学部の様々な学科で学ぶ先輩の女子学生5人が、高校時代にもっと勉強しておけばよかった点や、大学受験に向けての心構えなどを話し、質問を受けた。続いて、留学生5人がそれぞれ、アメリカやタイ、ニュージーランドなど出身国の産業や文化の特徴などを紹介。話の最後はクイズで締め括り、「ニュージーランドのヒツジの数は?」などの質問に、高校生が元気よく答えた。 この後のキャンパスツアーでは、エアライン演習室・ホテル演習室が大人気。飛行機内を模した座席に座って、記念撮影する姿もあり、会話も弾んだ。 泉北高校は2005 年に国際文化科と総合科学科を新設。2015 年度に文部科学省からスーパーグローバルハイスクール(SGH)に指定され、国際化教育を推進している。 留学生が浴衣姿で「日本の夏」を味わう盆踊りのイベントが4月23日、中宮キャンパスの国際交流センターで行われた。この日の枚方市は最高気温25.9度。4月とはいえ、夏を思わせる日差しの中で記念撮影したり、踊りを習ったり、日本の各地に伝わる庶民芸能を満喫した。 留学生約25人が参加し、枚方市の舞踊サークル「美なづき会」(藤間扇紫峰代表)のメンバー約20人が浴衣の着付けと踊りを指導した。留学生たちは好みの柄の浴衣を選んで、着付けをしてもらい、日本庭園で記念撮影。四阿(あずまや)に集まったり、太鼓橋の上でポーズをとったりして、思い思いのアングルで記念の姿をカメラに収めた 浴衣姿のまま学生食堂で昼食をとった後、いよいよ盆踊り。国際交流センターの教室に集まり、「美なづき会」メンバーの踊りを鑑賞。藤間師匠の説明を聞きながら、花笠音頭(山形県)、新土佐節(高知県)、山寺の和尚さん(童謡)、ザ・春雨――の4曲を踊る姿に見入った。 留学生とメンバーが交互に並んで輪になり、盆踊り。振り付けを教わりながら、炭坑節、河内音頭、げんき音頭を踊った。最後は2人1 組になり、勝ち抜きの「野球拳」。3人で行ったファイナルの決着が付くと、優勝した留学生は大喜び、周りから大きな歓声が沸いた。 新設された短期大学部学位留学の相手先、米国・マーセッドカレッジ(カリフォルニア州)のクリストファー・ヴィテリ副学長が4月11日、本学を訪れ、谷本榮子理事長・短期大学部学長、谷本和子・短期大学部副学長と懇談した=写真。今年8月、初めて本学短大部の2 年生が留学する予定で、ヴィテリ副学長はこの日、短大部の教員や国際交流部の担当者と入念に打ち合わせ。短大部2 年の留学候補生2人とのミーティングも行った。 懇談で、谷本理事長は「並行して短期の留学も受け入れていただけませんか」と質問。ヴィテリ副学長は「留学生受け入れのプログラムは2 週間から1年間と幅広く、インターンシップも学内で体験できます。短期のプログラムも大歓迎です」と答えた。また、マーセッドカレッジから本学に受け入れる留学生には「関西外大をベースに、中国や韓国の大学でも学ベるシステムも検討中です」という谷本理事長の発言に、ヴィテリ副学長は大きくうなずき、交流の拡大に向けて期待感が大きく膨らんだ。 留学生別科の授業を視察したヴィテリ副学長は国際交流部で、学位留学候補生の短大部2年、仲美由紀さんと中平はるかさんと語り合い、「留学生へのサポートは万全。恐れることなくやってきてください」と励ました。 短大部学位留学は、本学の短期大学士号と米国・マーセッドカレッジのAssociate Degreeを2年半かけて取得する短大部独自のプログラム。マーセッドカレッジは2年制の公立大学。2つの学位を取得した短大生は卒業後、マーセッドカレッジの提携大学や米国の他大学への3年次編入、米国での1年間の就業体験も可能となり、進路選択の幅が広がる。 中国・浙江越秀外国語学院の詹文都・執行学長ら一行5人が4月25日、本学を訪れ、谷本榮子理事長、谷本義高大学学長と懇談した=写真。同学院には、昨春から英語国際学部の学生が語学留学しているが、詹学長は「語学のほかに14の専攻分野があり、経済学やインターネット、マスメディア、ホテルビジネスなどについて学べる。学生数は17000人で、全員が25 棟の寮で生活している」などと語った。 谷本理事長は「日本人学生はシャイと言われるが、留学を経験すると人間力が 2013 年に協定を結んだルチアン・ブラガ大学(ルーマニア)経済学部のラズヴァン・シェルブ副学部長(国際交流担当)とラモナ・トデリチュ同学部事務局次長が4月16日から本学を訪れ、1 週間にわたって留学生別科の授業見学や国際交流実務の意見交換などを行った。2人はEUが2014 年から始めた「エラスムス・プラス」と呼ばれる海外研修のプログラムによって派遣された。 2人は15日に来日。本学で22日まで研修を行い、23日に帰国した。本学での研修日程は、別科の授業見学を中心に国際交流担当の教員や国際交流部の担当者と意見交換、京都、大阪などで実地の異文化体験などを行った。 20日には留学生別科で内藤裕子准教授が日本語をほとんど学習したことのない留学生に教えるJapanese の授業を見学。1 人の学生が日本語で1分間スピーチをしたあと、十数人の受講生が内藤准教授の指示で、簡単な日本語会話の練習をした。ルチアン・ブラガ大学の2 人は学生の様子をチェックしながら、授業の様子を熱心に見守った=写真、右奥の2 人。留学生が盆踊り4月ですが夏日でした付き、一回りも二回りも大きくなって帰ってくる」と話し、詹学長も「日本からの留学生はみんな優秀。今後、留学生の生活環境を改善して、中国人学生との交流を一層深められるようにしたい」と交流の発展を約束。両校とも、「語学力+アルファ」が大切という点で教育方針が共通しており、「語学のその先に」を掲げて改革を進めることについても意見が一致した。 浙江越秀外国語学院は中国・紹興市にある私立大学。1981年創立で2008 年に4 年制大学に昇格した。同学院と本学は2012 年10月、「学位留学制度に関する同意書」を締結。翌13 年から学位留学生の受け入れが始まり、昨年の3 期生までで計27人が本学に留学。本学からは英語国際学部生の語学留学(1学期間)が昨春から始まり、これまでに20人を派遣している。海外協定校からの訪問相次ぐマーセッドカレッジヴィテリ 副学長浙江越秀外国語学院詹 学長ルチアン・ブラガ大学からは教職員2人泉北高校1年生が本学で研修160人 留学生と交流生徒の代表が留学生にお礼のあいさつ谷本榮子理事長らと歓談するヴィテリ副学長(右端)仲美由紀さん、中平はるかさん(右から2人目と3人目)らと記念撮影