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概要

外大通信デジタルブック

[15] THE GAIDAI 2016年(平成28年)7月29日 第285号Career Development 懇談会は、6月4日の英語キャリア・外国語両学部1年生から始まった。全国から保護者など約1200人が出席。1年生からのキャリア形成、留学制度などについて説明を受けた。 中宮キャリアセンター長の末包厚喜教授が「これからの学生生活を過ごすための具体的な計画を立ててほしい」と挨拶=写真。続いて、国際交流部副部長の小谷克則教授が留学制度について、これまでの派遣実績や各学部別のプログラム、サポート体制を説明した。このあと、就職内々定を得た4年生3人が登壇。「充実した学生生活の過ごし方」について、これまでの経験を振り返った。齋藤美緒さん(英語キャリア学部・IT企業内々定)は「履修したすべての科目を大切にしてほしい。授業は厳しい訓練だと思って頑張ってほしい」。高橋悠希さん(外国語学部英米語学科・商社など内々定)は「何かやりたいことがあれば、すぐに実行することが重要」。大森由貴さん(同スペイン語学科・旅行会社内々定)は「なぜ関西外大に入ったのか。何がやりたいのか。目標を持ってほしい」と、1年生にアドバイスを送った。 短期大学部1、2年生対象の懇談会は6月18日、約800人が参加して開かれた。個別の説明、相談は2号館の各教室で行い、編入学、留学、就職・授業内容、さらにクラス担任との面談など、保護者が尋ねたい部門ごとに対応した。 第1部では、短大部から3年次編入し、現在外国語学部英米語学科4年の浅野隆君が「編入体験談」を披露した。中学校英語教員をめざす浅野君は、「短大卒業時に一区切りつけられるので、その後も頑張ろうという気になる。短大1年の6月TOEICスコアは480。編入後の3年生の10月、880点を取得した。編入合格がゴールではない。編入後も、英語力を付けるために英語資格試験の目標スコアを決めてスコアアップをめざしてほしい」とアドバイスした。 第2部では、各教室で編入、留学について詳しい説明が行われた。編入説明では、250人の大教室が埋まるほどの保護者、学生であふれた=写真。入試業務課から、現在2年生向けの9月、11月推薦選考の留意点や2016年度入試での合格者数が紹介され、「編入には1年次の成績が重要な決め手となる」と促した。 英語国際学部1年生の保護者、学生が対象の学研都市キャンパス単独の懇談会は6月25日、同キャンパス講堂や学生食堂、教室を会場にして開かれた。参加した約500人の保護者らは、2年次に原則全員が留学できる仕組みについて熱心に聞き入っていた=写真。 第1部では、同学部の第一期生で昨年、海外研修(留学)を終えた3年生の西山友貴君と同、田中琴野さんが留学体験報告を行った。昨年春学期に北京語言大学、秋学期にカナダ・ウィニペグ大学に留学した西山君は「留学は自分を変える機会となり、勉強する意義や自分の将来を見つめ直すきっかけとなった」と話し「将来は、世界平和に貢献するため、国連機関で働きたい」と抱負を語った。一方、2年の秋学期に北京語言大学に1学期間、中国語留学した田中さんは「留学中は授業や普段の生活を通して積極性が身についた。留学中に『分かりません』を頻繁に使っていたことから、私は中国人のスピーキングパートナーを見つけ、週に1、2度合ってお互い中国語、日本語の勉強をすることで、授業の内容が分かるようになった」と、成果を話した。 7月2日には、2年生対象の懇談会が開かれ、キャリアセンターから「2年後の就職環境は見通しが難しい。厳しい環境も考えられるので、早めの就職活動準備と今後の学生生活の過ごし方が重要」として「大学と家庭がこれからの課題を共有したい」と呼びかけた。 同16日には、3年生を対象に行われ、家族や学生約500人が参加した。末包厚喜キャリアセンター長は「現在4年生の就活は概ね順調。3年生はあと半年で就職活動が本格的に始まる」として、スタートダッシュの重要性を説明した。 在学生が語る「私の就職活動」のコーナーでは、いずれも内々定を得ている英語キャリア学部の松成友李さんら4年生4人が登壇、就職活動での苦労話を語った=写真。松成さんは「就活中のスケジュール管理が大変で、1日3社回ったことも。面接時に『抽象的なしゃべり方だと話が伝わりにくい』と欠点を教えてもらったことがよかった」と話し、3年生へのアドバイスでは、夏休み中のインターンシップ参加を勧めた。 英語キャリア、外国語両学部の3年生に向けた就職ガイダンスが7月9日、中宮キャンパスで開かれ、「採用者側の視点で知り、対策を打つ」として、専門総合商社「㈱日伝」人事部人財開発課の上野幸子課長=写真=を招き、キャリアセンターの藤岡弘樹主任がインタビュー型式で、グローバル人材などについて聞いた。 同社の採用選考で見ているポイントについて「どんなことを集中してやってきたか。わが社のどんな点が入りたいと思ったかを、自分の言葉で話せるか」をあげた。同社が重視することは「分からないことは素直に知らないと言う。分かったふりして答えることは面接で不利になる。『この仕事を、この人に任せても大丈夫』と思わせること」が大事だとした。 また、グローバル人材とは「語学力はあった方がいいが、異文化の対応が大事だ。ビジネス習慣の違いも理解することが必要」として「4年目の外大生の先輩も、今は海外に出ている。多くの経験をするなかで、特に失敗を経験してきた人は強いのでは」と話した。 最後に3年生に向けて「夏休みに入るが、インターンシップは目的をもって参加してほしい。なぜ就職するのかを考えてもらいたい。なぜ働くのか、そういうことに答えられる人材になってほしい。きょうのガイダンスも誰のために、なぜここに座っているのか考え、答えられるように。何ごとにも一生懸命取り組んでほしい」とアドバイスした。 毎日新聞に「〝反?就活学」を連載中の就活ライター・石渡嶺司さんを講師に招き6月16日、英語国際学部3年生を対象にした就職ガイダンスが学研都市キャンパスで開かれた。石渡さんは「企業から関西外大生はどう見られているか」など、英語国際学部に特化した課題を具体例をあげながら話した=写真。 石渡さんは「聞き慣れない企業がなぜテレビコマーシャル(CM)を流すのか」。その背景は「学生の親に『うちの企業は名前は知られていなくても優良ですよ。ぜひお子さんに採用試験を受けさせてほしい』とアピールするためのCM」として、実在の優良な生産財・中間財のメーカー名をあげ、有名大手企業でなくても、企業研究を重ね優良企業を探すべきだと話した。また「学歴フィルター(難関企業の学歴選別法)」について、関西外大を外す企業は関西圏、全国区とも少ないとして、学生には「就活失敗は学生本人の努力不足。学歴フィルターのせいにするな」と戒めた。 また「外大を企業はどう評価しているか」について▽全国から優秀な学生が集まっている▽エアラインにこだわらず、うちの会社に来てほしいと思っている企業は多い―として、学生が思っている以上に企業の評価は高いと結論づけた。英語国際学部の学生については、採用担当者の意見として「学生の多くは中宮とは違ったタイプ」と話した。PICK UP!!■8月22日からANA講座 全日空(ANA)の現役客室乗務員(CA)が講師を務める「ANAキャビンアテンダント講座@関西外大」夏期集中講座が8月22日から3回にわたって開講する。事前の説明会が6月13、14日(学研都市キャンパス)、同15?17日(中宮)それぞれで開かれ、両キャンパスの5日間で約450人が参加。依然、学生の航空業界への関心の高さを示している。 説明は、講座を受け持つCAの山本潤子講師が行った。講座は▽第1回、8月22日?同26日(同27日?は試験日)▽第2回、8月29日?9月2日(9月3日?は試験日)▽第3回、9月5日?同9日(同10日?は試験日)に開講。今回、CA講座に加えオプションでグランドサービス(GS)講座、ANA大阪空港実務体験(CA編)、同(GS編)の選択が可能だ。GS編は、現役GSスタッフが授業を受け持つ。 英語国際学部3年生が対象の3回目の就職ガイダンスは7月15日、学研都市キャンパス講堂で行われ、「業界を知ろう」のテーマで、日経メディアプロモーション㈱マーケティング本部の今田光彦・担当本部長が講演した。今田さんは「業界を知るためには、新聞を読むこと。新聞から世の中の動きを知り、企業の動きが分かる」と、新聞から得られるメリットを説明した。 今田さんは、まず「自己PR」「学生時代に力を入れたこと」「志望動機」の所謂、面接での3大質問に対し、▽自己PR=得意、苦手、楽しかったことを振り返り、強み・弱みを自己分析する▽学生時代に力を入れたこと=勉強以外で取り組んだことなど、小さなこともアピールする▽志望動機=用語に惑わされず「動機」を「理由」に置き換えて、なぜこの企業にチャレンジしたのかを正直に言えるようにすること―と解説した。 続いて今田さんは、学生全員に配布されたこの日の新聞を見ながら新聞の活用法を話した=写真。日経新聞を例にあげ、「新聞は1?3ページを毎日チェックすることで、世の中の動きに敏感になり、情報収集を習慣づけることにつながる」と新聞を読む意義を話した。その上で、時事用語の解説欄は毎日、スクラップすることを勧めた。また、特定のページを開かせて、「このページの見出しにある企業名をすべてマーカーペンで囲んでみましょう」と促し、もし知らない企業名があったら、すぐにその企業のホームページを調べることが重要だとした。■1年から準備■編入学に関心■2年次に留学■本番に向けて商社の人事課長に聞いた中宮就職ガイダンス就活ライター石渡嶺司さん講演学研就職ガイダンス業界研究に新聞活用 各学部の学年ごとと短期大学部の保護者に、本学が行っている就職サポート、留学プログラム、授業の状況などを説明する「保護者との懇談会」が6、7月の2カ月間、5回にわたって開かれた。沖縄県など全国から保護者、学生が参加。「就職活動への保護者の協力」などを求めた。親子で就活課題を共有