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概要

外大通信デジタルブック

[3] THE GAIDAI 2016年(平成28年)7月29日 第285号Gaidai Newsグローバルタウン素描 御殿山キャンパス・グローバルタウンの東端から、街を散策する気分で石畳を進む。噴水を右手に見ながらエントランスゲートをくぐると、キャンパスの5つのゾーンのうち、2番目のエリアに入る。このエリアは大小の教室を配した「学びのショーケース」であり、知的刺激を誘発する「発信の場」がコンセプトだ=イメージ図㊦。 まず、屋根を茶系統の洋瓦でふいた、斬新なつくりの小さな2階建ての教室が現れる。5つの教室が吹き抜けを囲んで「コ」の字型に並ぶ。同じ構造の教室群が、メインストリートを挟んで南北に2か所配置される。1、2階に約20教室。通りをまたぐ渡り廊下が両教室群を2階部分でつないでいる。 小教室はいずれも窓を大きくとったガラス張り。授業を受けている学生たちの様子が通りから見える。渡り廊下、教室群を取り巻く外廊下、2階部分に設けられたバルコニーの植え込みにも学生の姿を見ることができるだろう。学びを「見る」「見られる」関係が、知的刺激を与え合う空間を形づくるとのイメージだ。 メインストリートから1歩路地に入れば小さな中庭がある。静かな環境の中で、友人と語り合ったり、読書を楽しんだり。授業の合間のくつろぎの空間を提供してくれる。 北側の小教室群の奥には本学学生と留学生が暮らす600人規模の居住スペース「Global Commons 結―YUI―」(6階建て)が威容を見せ、南側の小教室群の背後には中教室、大教室が入る教室棟(同)の大建築が控える。国境を越えたさまざまな出会いを演出し、コミュニケーションを育んでくれるエリアでもある。御殿山キャンパス・グローバルタウン 5つのゾーン第2 ゾーン学びのショーケース 発信の場洋瓦の小教室群 渡り廊下で連結2Global Commons第2ゾーン 三重県を含む近畿7府県の高校の進路指導担当教員を対象にした入試説明会が7月1日、中宮キャンパス・コンベンションホールで開かれた=写真。約150人が参加し、各学部のカリキュラムの特色や3年後に英語国際学部が移転する「御殿山キャンパス・グローバルタウン」の概要説明などに耳を傾けた。この後、個別相談と中宮キャンパスのキャンパスツアーも行われた。 説明会ではまず、谷本義高・大学学長が本学の教育について説明。英語キャリア学部、外国語学部の学びの特徴を詳しく話した後、英語国際学部について「1年次で英語力、中国語力を身に付け、2年次の語学留学でさらに語学力に磨きをかけます」などと語った。また、K.G.C.ベーシックスの授業を例に挙げて、短期大学部の特色についても強調した。 続いて、入試広報企画部の稲増哲次長が、2年後開学予定の「御殿山キャンパス・グローバルタウン」について、スライドや3D画像を映しだして説明した。約5万平方㍍の新キャンパスを中宮キャンパスと一体運用することで、「関西外大ルネサンス2009」で構築した「外大ビジョン・6つの柱」を具現化することを強調。3D画像に沿って、5つのステージに分かれた新キャンパスの内容をわかりやすく説明した。 入試広報企画部入試業務課の嶌岡忠彦次長が2017年度入試の実施概要を説明した後、会場内の特設コーナーで個別相談を受け付け。留学、就職、学生生活、入試などについて、本学の担当者とのやり取りが続いた。 短期大学部で課題解決型授業(PBL)に取り組む2年生が7月8日、中宮キャンパスで研究成果を発表した。谷本榮子理事長(短大部学長)、連携企業の担当者らが出席した。 授業は、企業が抱える課題の解決を学生が考え、提案するもの。大阪コロナホテル(大阪市東淀川区)、「大人のためのサードプレイス」を展開するOBPアカデミア(同市中央区)が連携し、それぞれ「ビジネスホテルで実現可能な戦略的ホスピタリティとは」、「大学生の集客率を上げるには」のテーマを設定した。 ホテルについては、宿泊客に対し、手書きのメッセージと花、おしぼり、雑誌、周辺の観光スポット情報などを組み合わせ提供する提案があった。集客率に関しては、ネットビジネスや就職活動講座を開設する、ツイッターで情報発信するなどの提案がった。 谷本榮子理事長は「企業の協力のおかげで、1年でこれだけ人前で話せるようになったことをうれしく思う。大人の視点も入れて一歩踏み込み、幅広く見ていくようにすればもっとよくなる」と総括した。 今年度第2回オープンキャンパスが6月5日、中宮キャンパス単独で開かれた。参加者は、昨年を上回る1080人。高校生や保護者らは来年度の入試や学生生活など様々な情報を仕入れながら、同時開催された文化博覧会の展示や演奏なども楽しんだ。 谷本記念講堂でのオープニングセレモニーでは、本学紹介のDVD上映に続いて2017年度入試概要説明。2カ国専門留学(ノルウェー・オスロ大学、カナダ・トロント大学)から一時帰国中の外国語学部英米語学科4年、大槻優花里さんは「目標や夢を持ちましょう。関西外大はそんなあなたの背中を押してくれます」と受験生らを励ました。 国際交流センター1階ラウンジは、「留学帰国生と話そう」のコーナー。13のブースを設け、在学生代表としてオープニングセレモニーであいさつした大槻優花里さんらが留学体験談を話し、高校生の質問に応じていた=写真。 枚方市と市内6大学でつくる学園都市ひらかた推進協議会(会長=伏見隆枚方市長)の第17回総会が5月30日、中宮キャンパスで開かれた。 大学のメンバーは本学と大阪歯科大学▽関西医科大学▽摂南大学▽大阪国際大学▽大阪工業大学――の6校。会長の伏見市長が「各大学の知的財産、活力は枚方市にとっても大きな力になっている。こうした財産を、今後とも市政に生かしていきたい」と開会のあいさつ。続いて、当番校として谷本義高大学学長が2年後に開学する「御殿山キャンパス・グローバルタウン」の完成予想図を示しながら、「本学の学生と留学生が住む600人規模の居住スペースは、枚方市にとってもグローバル化の波を進めることになるでしょう」と語った。 大学院生による修士論文の中間発表が7月16日、中宮キャンパス7号館で行われた。博士前期課程2年の7人(英語学専攻4人、言語文化専攻3人)が2教室に分かれ、これまでの研究成果を披露した。大学院教員、大学院生、学部生らが訪れ、聴衆は2教室合わせて約60人。発表者には、教員らから質問や厳しい指摘が相次いだ。 開始を前に、大庭幸男・大学院外国語学研究科長が「初めて論文を書く院生が多く、昨年度から中間発表をすることになった。研究の中間発表というより、ある程度完成に近づけた、修士論文の暫定版として発表してほしい。また、発表をお聞きになったみなさんからは、できるだけ建設的なご意見をいただきたい」とあいさつした。高校教員向け入試説明会三重含む近畿7府県の150人参加PBLの成果発表短大2年生第2回オープンキャンパス中宮単独 1080人来場学園都市推進協総会修論中間発表新キャンパスの外装選定 御殿山キャンパス・グローバルタウンの建設工事現場で6月23日、建物の外装に使われるレンガやタイルの実物大模型(モックアップ)を使い、外装を選定する作業が行われた。これにより、新キャンパスの外観を飾る外装の製造が本格化する。 建築工事では、外壁のレンガやタイルが大量に使用され、外観にも影響することから、モックアップを使った外装選定は工事初期の節目の作業となる。選定作業には谷本榮子理事長、谷本義高大学学長と担当職員が出席した。設計業者の日建設計が用意したキャンパス中央部を占める低層建築群の外壁と屋根のレンガ、その北側に配置される学生と留学生の居住スペース「GlobalCommons 結―YUI―」などの外壁に使われるレンガのモックアップを見ながら、色合いや形状を細かく点検し意見交換した。