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概要

外大通信デジタルブック

THE GAIDAI 2016年(平成28年)7月29日 第285号[ 6]関西外大の最新ニュースはホームページにも掲載しています http://www.kansaigaidai.ac.jp/ Global Outreach 2016 年度秋派遣留学生壮行会が7月9日、中宮キャンパス・マルチメディアホールで行われた。専門留学(英語キャリア学部)やリベラルアーツ留学など総計220人のうち150人が出席。留学認定証・合格証書を受け取り、本学での目標の一つだった海外留学に向けて決意を新たにした。 壮行会には、谷本榮子理事長、谷本義高大学学長をはじめ、留学生別科の留学準備教育担当教員、留学選考面接委員の教員ら約50人が出席。学歌斉唱の後、谷本義高学長が、英語キャリア学部の▽米国学位/ 2カ国専門▽専門/英語& 専門、外国語学部・英語国際学部・短期大学部の▽大学・大学院/米国学位/中国学位/スウェーデン学位/短期大学部学位/ 2カ国専門▽リベラルアーツ▽英語&リベラルアーツ▽中国語▽日本語インターン――の留学プログラムごとに証書を読み上げ、各留学区分の代表者計7人に次々と手渡した。 谷本学長は「留学先での出会いを大切にし、異文化に寛容な人間に成長してください。帰国後はその成果を本学だけでなく、母校の高校や中学で報告して、後輩たちに思いを伝えて」と激励。留学生別科長のS.ザーカー外国語学部教授が祝辞を述べた。 続いて、スウェーデン学位留学(米国・ポートランド州立大学、スウェーデン・リンネ大学)から1週間前に帰国したばかりの野本司君(外国語学部英米語学科4 年)が、留学で大切な3つのこととして「具体的な目標を持つ」「何にでもチャレンジする」「思うより留学期間は短いことを自覚する」を挙げて激励した。 最後に派遣生を代表して、大学/大学院学位留学プログラムで米国・ニューヨーク州立大学オルバニー校へ3 年間留学する陳和禧(チェン・ホシ)君(外国語学部英米語学科3 年)が本学で2 年間、指導してもらった教員らへの感謝の言葉を盛り込んで、留学先では心理学を専攻し、有意義な留学生活を送りたいと英語で決意表明した。 昨年に続いて海外留学生グローバルインターンシップが今年も5月末から8月に行われ、留学生別科の留学生31人が参加した。受け入れ先は、▽企業12 社▽学校7 校▽政府機関2。昨年に比べ学校は減ったが、駐大阪・神戸アメリカ総領事館、在日米国商工会議所が新規参入した。 大阪府立四條畷高校では、カタリナ・ハーリング―トロットさん(アメリカ・ニューヨーク州立大学オルバニー校)とソン・ユンハ君(ニュージーランド・ワイカト大学)の2人=写真下=が5月30日~ 6月17日、主に3年生のクラスで教壇に立った。6月11、12両日の文化祭(畷高祭)では、クラス対抗の演劇に挑戦する生徒たちの様子を2人が密着取材し動画を撮影。17日に映像を生徒の前で発表した。 6月25日には、参加者の約半数が集まり、中宮キャンパスで修了報告会が行われた=写真上。谷本榮子理事長、留学生別科長のS.ザーカー外国語学部教授があいさつした後、R. オッペンハイムさん(イスラエル・エルサレム・ヘブライ大学)が、枚方市立樟葉中学校での体育祭や生徒との交流について報告。マロリー・ジョーンズさん(アメリカ・セントラルコネティカット州立大学)は、阪急阪神ホールディングス株式会社で、外国人客への電車の乗り換え案内を担当したことなどを発表。在日米国商工会議所で就業体験中のリ・ホウカさん(アメリカ・コルゲート大学)は、日本のビジネスを理解しようと努力している様子を話した。 留学生別科の米・ディポール大学出身、モーガン・ベイリーさん=写真=が修了式を控えた5月24日、中宮キャンパスの教室で独自に研究を重ねた日米のお笑いについて発表した。「米国のヴォードヴィルと寄席とのデアイ」と題した発表会は、1年間学んだ日本語と英語の2カ国語を駆使。友人の留学生や外大生、教員ら約30人が集まり、ユニークな視点の解説や映像に、感嘆の声が渦巻いた。 いきなり飛び込んで来た2人組の漫才師「凸凹コンビ」のしゃべくりで幕開け。モーガンさんが事前に頼み込んで稽古を重ねてもらった本学ESSメンバーの男子学生だった。ネタは野球。ポジションごとの選手の名前が一塁手は「ダレ(誰)」、二塁手が「ナンヤ(何や)」、三塁手が「シラン(知らん)」……というわけで、ボケと突っ込みのコンビが「セカンドは誰(ダレ)やねん」「違う、ファーストがダレや」「わしは知らん(シラン)」「シランはサードや」と、名前をめぐってかみ合わない会話が延々と続く。素人の即席コンビと思えない、息の合ったやり取りに会場は爆笑の連続だった。 彼らが退場した後、モーガンさんがこの漫才について、「これは1937年にアメリカのコンビ、アボット&コステロが演じて大受けし、約20 年続けたネタです」と解説。米国の古い映像も披露し、内容が同じで、日米双方で笑いが取れる漫才ネタとして紹介した。 さらに、米国のボードビルの発展と消長について、古い新聞広告などをスクリーンに映して説明。日本の寄席についても天満天神繁昌亭(大阪市)で毎日、演じられていることや、東京の寄席は繁昌亭と違ってお弁当を持ち込んで食べるのも自由で庶民的などと本格的に解説した。東京の寄席で紙切りの芸人から取材したり、落語家からも話を聞いたりしたといい、実地の取材の積み重ねが、充実した発表につながった。1時間にわたる発表を終えたモーガンさんには大きな拍手が送られた。 2010 年に国際言語学部を卒業し、外務省領事局海外邦人安全課に勤務する外務事務官の都築和仁さんが6月8日、中宮キャンパスのマルチメディアホールで「グローバル時代における海外留学~留学時における安全管理~」と題して講演した=写真。講演は学研都市キャンパスにも同時中継され、両キャンパスで約240人が聴講した。 都築さんは在学中、フランス・ストラスブールに約10 か月間留学した。卒業後の2010 年3月から3 年間、在外公館派遣員として、アフリカ中部のコンゴ民主共和国に駐在。13 年に外務省に入省した。 都築さんは、在外公館派遣員制度やアフリカ事情について紹介した後、自身の留学時代を振り返り、「留学を世界で活躍するための準備期間と位置づけ、自分を磨いてほしい」と呼びかけた。 続いて、「海外に行く前に知ってほしいこと」として、今年起きたブリュッセルやパリでのテロ事件について触れ、「最近のテロは、少数の実行犯が最大の効果を狙う傾向がある。若い人が集まる場所は標的になりやすい」などと注意を促した。また、「自分の身は自分で守るという認識をもつことが大切」と説いた。 トラブルを防ぐ方法として、外務省の海外安全ホームページに掲載される危険情報などの確認、3 か月未満の旅行者を対象とした海外旅行登録「たびレジ」の利用、GPS 機能使ってスマホに安全情報を表示させる海外安全アプリの活用などを紹介した。2年目の留学生インターンシップOB外交官・都築さんが講演 外国語学部英米語学科のIES(Intensive English Studies)履修生らが自作の映像を発表し、プレゼンテーションするイベント授業が6月29日、中宮キャンパスのICCホールで開かれた=写真右。左はポスター。学生に英語で考え、発表する場を持ってもらうのが目的で、P.エドワーズ准教授のクラスなどから多くのグループが参加。1 ~ 5限の丸一日を使い、4限には、教員によるギリシャの楽器・ブズーカのライブ演奏もあった。 エドワーズ准教授が、IESの授業で学生の発表を企画。STrAnGErsと名付けて、学期ごとに1回開いている。春学期の課題は“Film Festival”として、グループごとに約3分の映像を制作し、狙いなどを発表して上映。その後、発表者が映像をもとにして作った7問のクイズに、スマホアプリの“Kahoot!” を使ってオーディエンスが回答。高得点の回答者が即座に分かる仕組みで、その度に会場が沸いた。 ブズーカを演奏したのは、外国語学部のF. タンダリッチ講師。ギリシャの海岸の写真や絵をバックに、高い音色の独特な響きを持ったブズーカの魅力を振りまいた。IESのプレゼン授業Film Festival日米の〝お笑い?考別科のモーガンさん1 年間の成果を発表秋派遣留学生壮行会150人に認定証・合格証陳和禧君が決意表明決意表明する陳和禧君