ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play
  • Available on the Windows Store

概要

外大通信デジタルブック

THE GAIDAI 2016年(平成28年)7月29日 第285号[ 8]関西外大の最新ニュースはホームページにも掲載しています http://www.kansaigaidai.ac.jp/ Course Evaluation学生による自己評価高い出席率 高いほど知的関心?学ぶ意欲が高い予習・復習の徹底が不可欠予習時間は秋に増える傾向積極参加の学生ほど授業への満足度が高い授業への出席状況2予習・復習の時間3授業に対する積極性4設問「あなたはこの授業に何回欠席しましたか(公欠は含まない)」(設問Ⅱ|1) 授業は、出席することが大前提である。全部で30回の授業には一定の流れがあり、各授業は相互に密接に関連している。欠席すると流れが途絶え、プレゼンテーションや議論・討論、あるいは、理解テストなどに参加できなくなってしまう。 各学期とも一部の科目を除いて30回の授業がなされている。欠席が0回から2回までの学生の大まかな数値は、英語キャリア学部では、春・秋ともに約84%、外国語学部では、春約69%、秋68%、英語国際学部・国際言語学部では、春約73%、秋約69%、短期大学部では春77%、秋約71%だった。また留学生別科では、春約50%、秋約68%であった。 ここで出席率と総合評価との関連を見てみよう。なお、総合評価の設問Ⅳ|1とⅣ|2の数値はほぼ同じであったため同一と見なして、通年での傾向を大きく俯瞰する。 大きな傾向としては、出席率が高い場合は知的関心や学ぶ意欲(設問Ⅳ|1)も高く、また知識や能力の伸び(設問Ⅳ|2)も大きいと感じているようだ。 英語キャリア学部で欠席回数が0回から2回まで(以下、「高出席」と表記)では、設問Ⅳ|1とⅣ|2での「強くそう思う」「そう思う」の値(以下、「高評価」と称する)が約70%の高さで、それに対し、「高出席」かつ「低評価」(回答が「あまりそう思わない」「そう思わない」場合とする)は4%ほどだった。なお、「低出席」(6回以上の欠席とする)かつ「低評価」は1%未満だった。 外国語学部では、「高出席」で「高評価」は約60%で、「高出席」で「低評価」は2%ほどだった。また、ここでも「低出席」で「低評価」は1%未満だった。 英語国際学部・国際言語学部では、「高出席」で「高評価」は約63%だった。それに対し、「高出席」で「低評価」は約2%だった。「低出席」で「低評価」は1%未満だった。 短期大学部では、「高出席」で「高評価」は約65%で、「高出席」かつ「低評価」は約2%だった。「低出席」かつ「低評価」は1%未満だった。 また、留学生別科では、「高出席」で「高評価」は約54%で、「高出席」かつ「低評価」は約2%だった。「低出席」かつ「低評価」は、1%未満だった。英語キャリア 外国語 英国・国言 短期大学 留学生別科授業への出席状況(欠席0~2回)表3 設問Ⅱ-1(数値は%)■春学期 ■秋学期010203040506070809010084 8469 68736977715068設問「この授業に対して、あなたは1回の授業につき、平均どのくらい予習・復習をしましたか」(設問Ⅱ|2) スポーツをする際に、準備運動をせずにいきなり始める者はいない。それは怪我のもとである。授業においても、予習・復習をすることによって理解が深まり、問題意識が高まる。 右の設問で、1回の授業に対して1時間以上の予習・復習をしたと回答した学生は、英語キャリア学部では、春約26%、秋約29%、外国語学部では、春23%、秋約25%、英語国際学部・国際言語学部では、春約21%、秋約25%、短期大学部では、春22%、秋約23%である。また留学生別科では、春約51%、秋約57%となっている。総じて秋学期において学習時間が少し増加しているが、生活のリズムも春よりは整い、より落ち着いて日々の学習に臨む様子がうかがえる。 半面、予習・復習をしなかった学生層も相当数存在する。通年で各学部とも約33%存在しており、この数値を縮小していくようにしたい。 ここでも総合評価との関連について見てみたい。前項と同様に、設問Ⅳ|1とⅣ|2の数値はほぼ同じであったため、大きく同一と見なして通年で見てみよう。 英語キャリア学部では、2時間以上で「高評価」は約8%、2時間未満から1時間未満(ただし0時間ではない)で「高評価」は約52%だった。また、予習や復習をしておらず「高評価」は約22%存在するが、これは予習・復習が不要なまでに授業そのものが十分良かった、と解釈すべきなのだろうか。多角的な検討が必要だろう。 同じ角度から外国語学部では、2時間以上で「高評価」は約7%、2時間未満から1時間未満(0時間ではない)で「高評価」は53%ほどだった。また、予習や復習をしておらず「高評価」は約25%であった。 英語国際学部・国際言語学部では、2時間以上で「高評価」は約7%、2時間未満から1時間未満(0時間ではない)で「高評価」は約54%だった。また、予習や復習をしておらず「高評価」は25%存在した。 短期大学部では、2 時間以上かつ「高評価」は約7%、2時間未満から1時間未満(0時間ではない)かつ「高評価」は約50%だった。また、予習や復習をしておらず「高評価」は約29%存在した。 留学生別科では、2時間以上かつ「高評価」は約17%、2時間未満から1時間未満(0時間ではない)かつ「高評価」は約63%だった。また、予習や復習をしておらず「高評価」は約8%存在した。 授業内容の十分な理解や知識の確実な習得、また学ぶ内容への探求心を育てるためには授業の予習と復習が不可英語キャリア 外国語 英国・国言 短期大学 留学生別科1時間以上予習・復習した学生表4 設問Ⅱ-2(数値は%)■春学期 ■秋学期010203040506070809010026 2923 252125 22 235157欠であり、学生諸君には予習・復習の徹底を望みたい。2016(平成28)年度より、シラバスにおいて、授業計画に対応した授業外学修に関する記載の追加を行った。学生の一人ひとりに当該教科に関する授業外での学習時間を期待し、自覚的な大学生活の過ごし方をさらに促したい。設問「あなたは、この授業に積極的に参加したと思いますか」(設問Ⅱ|3) 授業においては、受け身の姿勢でなく、積極的な姿勢が大切である。予習をしておくことによって理解を深め、授業中、意見を述べたり、質問をしたり、課題を発見したりしてほしい。 「積極的な態度で授業に取り組んだ」について、「強くそう思う」「そう思う」とした回答は、英語キャリア学部では、春約70%、秋約67%、外国語学部では、春約67%、秋約71%、英語国際学部・国際言語学部では、春約72%、秋約75%、短期大学部では、春・秋とも約72%、留学生別科では、春約71%、秋約75%である。 授業への参加度と総合評価との関連性はどうだろうか。ここでも総合評価の設問Ⅳ|1とⅣ|2の数値はほぼ同じであったため同一と見なし、通年を俯瞰する。 英語キャリア学部では、授業に積極的に参加したと「強くそう思う」・「そう思う」層(以下、「積極層」と表記)かつ「高評価」が約64%だった。逆に、「あまりそう思わない」・「そう思わない」層(以下、「消極層」と表記)で「高評価」は約4%という結果だった。 外国語学部では、「積極層」による「高評価」が約65%で最高値だった。逆に、「消極層」による「高評価」は、ここでも約4%という結果だった。 英語国際学部・国際言語学部では、「積極層」による「高評価」が約70%、「消極層」による「高評価」は3%ほどだった。 短期大学部では、「積極層」による「高評価」は約68%だった。逆に、「消極層」による「高評価」は3%程度だった。 留学生別科では、「積極層」による「高評価」は約だった。逆に、「消極層」による「高評価」は約4%だった。 以上、授業の総合評価を、学生自らの授業に対する「出席状況」、「自主的な学習時間量」、「積極性」という側面から見てきた。 結果としては、予想通り、どの学部でも授業に対して自律的にしっかり取り組む学生ほど総合評価も高い評価である傾向があり、またそうした学習態度を維持する学生の授業への満足度も高いと言える。 この点を踏まえながら、次項からは授業についての学生による感じ方を見ていきたい。英語キャリア 外国語 英国・国言 短期大学 留学生別科積極的な態度で授業に取り組んだ表5 設問Ⅱ-3(数値は%)■春学期 ■秋学期010203040506070809010070 67 67 71 72 75 72 72 7175