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概要

外大通信デジタルブック

THE GAIDAI 2016年(平成28年)10月14日 第286号[ 10]関西外大の最新ニュースはホームページにも掲載しています http://www.kansaigaidai.ac.jp/ Gaidai News外経営学Effective Oral 外日本語学概論PresentationTopics in 外Humanities外L. A. BohakerボアカーEffective EssayWriting外N. J. ShacklefordシャックルフォードW. D. SanfordサンフォードB. P. Bottorffボトロフ外日本語学概論くらさわいく こ倉沢 郁子助 教教 授留日本・アジアの法律髙山 一三たかやまいちぞう留日本語半田 佳奈子はんだ か な こ留日本語松井 夏津紀まつい な つ き非常勤講師非常勤講師講 師留日本の美術L. Druetドルーエ留日本・アジアの経済A. M. Takahashiタカハシ留日本の美術S. Kim-Leeキムリー非常勤講師IntegratedEnglish短D. F. Donovanドノヴァンふく いけあきみ福池 秋水新任教員9月1日付外外国語学部短短期大学部留留学生別科外国語学部留学生別科短期大学部 「英語教員のための夏期リフレッシャーコース」が8月16?19日、中宮キャンパス・ICCで開かれた=写真。本学大学院主催の公開講座(大阪府教委、大阪市教委、枚方市教委後援)で、英語の指導法や運用能力に磨きをかけ、授業力向上に役立ててもらう目的で開講。中学・高校の現役教員や教員志望の学生ら約50人が受講し、19日に修了証が授与された。 開講式で大学院外国語学研究科長の大庭幸男教授は「グローバル化が叫ばれる中、研究活動によって得られた多くの知見や成果を広く市民に還元し、地域社会に貢献すべきだと考えて開講した。充実した有意義な講座となるよう願っています」とあいさつした。 初日の午後は、橋本功教授が「現代英語に見る英語史」と題し、英国諸島にケルト人が住んでいた当時の社会から歴史を追いながら、現代英語の基礎が作られた道筋をスライドを使って概観。old の比較級がelder とolder の二つある理由、「d」「a」といった発音記号や「&」の成り立ちなどにもふれた。 最終日の19日には、大庭教授から受講者一人ひとりに修了証が手渡された後、情報交換会が開かれた。2度目の参加という受講者は「このコースに出席すると刺激になる。定例化し、大学と現場の教師が一緒になって教育を盛り上げる場になれば」と述べた。別の受講者は「ここで学んだものをどう教室で生かしているのか聞きたい」と意見を求め、「教科書に出ている写真を生徒に説明させる方法を取り入れている。こうした問題は入試にも出るし、説得力があるのでは」といった例が紹介された。 2008年以来、毎年米大学へ教員が派遣されているFD海外研修の報告会が7月22日、初めて中宮キャンパス・多目的ルームで開かれた。学研都市キャンパスと遠隔授業システムで結ばれ、教員ら計約60人が出席。今年2月、インディアナ大学サウスベンド校(IUSB)での研修に参加した教員6人が様々な角度から報告を行った。FD研修をきっかけにIUSBと、協定締結を含め国際交流の活発化が期待されている。 報告者とテーマは、(写真左から)▽豊田裕之・英語キャリア学部准教授=司会▽清水恭彦・外国語学部教授=主なセッションなど▽松本恵美・外国語学部教授、中島美智子・短期大学部准教授=IUSBでの教育実践▽三牧聖子・英語キャリア学部助教=Mentor制度について▽ I.ガーリントン・外国語学部助教=FDへの組織的なアプローチ。 大学FD委員会委員長の澤田治美・外国語学部教授があいさつした後、司会の豊田准教授が報告会の概要を次のように説明した。 ASEAN+3プログラムの推進に伴って、アジア圏の大学とのダブルディグリープログラム構築の可能性を探る道筋が始まった。重要なのは、英語で行う授業を増やすこと。日本語を母語とする教員による英語を媒介言語とした双方向の授業実践が重要視されている。そこで、米国の大学で授業のあり方を経験するFD海外研修が始まり、ウィスコンシン大学オクレア校で2008年から、10人前後の教員が研修を行うようになった。今年は2月に6人の教員がIUSBで初めての研修を行った。今回は、IUSBでの研修体験について、各教員から報告する。 なお、本学の英語で行う授業は、2008年度には全学で15クラスだったが、2016年度は5倍の75クラスに増えている。 報告では、IUSBでの授業の様子にとどまらず、大学ぐるみの歓迎を受けた様子やサウスベンド市役所を訪れ、有能な若手政治家として嘱望されている市長を表敬訪問したことなども紹介された。クラスサイズや授業時間などについて参加者の関心も高く、質疑応答も活発だった。 「学生の主体的・自律的な学習に対する支援をめぐって―ラーニングコモンズ創設を契機として―」をテーマに9月9日、第9回FDワークショップが中宮キャンパス・多目的ルームで開かれた=写真。第1部の基調講演は職員対象のSD(スタッフ・ディベロップメント)を兼ね、遠隔装置で結ばれた学研都市キャンパスと合わせて計約90人の教職員が参加。池田輝政・追手門学院大学教授の基調講演は「授業のなかで学生と共に学び楽しむ時間をつくるFDの方法論」。教員対象の第2部は、村上裕美・短期大学部准教授が「短期大学部学生による英語の授業外学習の効果をめぐって」、鵜島三壽・英語国際学部教授が「日本学研究Cの授業外学修」と題し、事例発表を行った。 基調講演では、学校教育法施行規則改正に伴い、全大学が学位・教育課程・入学の3方針の公表を求められていることから、池田教授は大学の教員やスタッフの教育・授業に対する認識には、学生と共有すべき課題があるという観点で話を進めた。「学生の目標は現状のギャップを知り、将来の自分に近づく行動を取ることと認識すべきだ。これが学習者中心の発想」と述べた。 シラバスの表現について、池田教授は「現在の大学では教員の側が『何を教えるか』という『プロダクトアウト』の考え方が主流だが、これを学生が何を求めているのかというニーズを主体とした『マーケットイン』の発想で目標を立てるべきだ」と語った。 また、大学教育の「質保証」について「法律に従ってやっていくことだけではなく、大切なのは学生の社会的成長を促すものでなければならない」と強調し、自己分析の手法について具体例を示して説明した。 第2部で村上准教授は、授業で実践しているアクティブ・ラーニングの具体例を紹介。中宮キャンパスに新設されたラーニングコモンズを使った例や、絵本を作成させて、授業での学習内容を応用させる工夫などを話した。 大人数の授業を受け持つ鵜島教授は、学生一人ひとりの席を決めたり、様々な決めごとをしたりして、きめ細かいクラス運営をしている。小レポートやワークシートの実例を紹介し、多用している映像メモの効用も語った。英語指導法を磨くリフレッシャーコース50人受講海外FD研修で報告学生主体のFDを教員6人がインディアナ大訪問ワークショップ追手門学院大学池田教授が講演