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概要

外大通信デジタルブック

[3] THE GAIDAI 2016年(平成28年)10月14日 第286号Gaidai Newsグローバルタウン素描 御殿山キャンパス・グローバルタウンの中心部には芝生広場が配置される。ここは5つのゾーンの真ん中の第3ゾーン。キャンパスのシンボル的なエリアであり、心のよりどころと位置づけられる。学生や留学生、教職員らの「集いの場」だ=イメージ図㊦。 天気の良い日には、さまざまな国の若者たちが芝生に腰をおろし、語らい合ういくつもの歓談の輪が見られることだろう。 芝生広場は東西43㍍、南北47㍍のほぼ正方形。広さは約2030平方㍍。四周を屋根付きの外廊下が囲み、雨にぬれずに移動できる。 広場の中をメインの歩道が東西方向に斜めに1本通る。これに細い歩道が東と西からやはり斜めに交わる。いわば、広場をジグザグに抜ける形で歩道を設けており、街を散策する気分が味わえるよう工夫されている。 第2ゾーンから始まる低層の小教室群は第3ゾーンまで続き、芝生広場を南北から挟むように建つ。この2つのゾーンにまたがる、広場を含めた長方形のエリアがイタリア語で庭付きの郊外住宅などを意味する「Villa(ビッラ)」だ。 広場は、ヨーロッパでは古代ギリシア時代から都市に計画的に設けられてきた。ベネツィアのサン・マルコ広場などイタリアにとりわけ多い。 それは憩いの場であり、市民集会の場であり、政治や宗教的儀式の場でもあった。Villa は、欧州の広場のように各種の機能を兼ね備えた新キャンパスの象徴となる。御殿山キャンパス・グローバルタウン 5つのゾーン第3ゾーンキャンパスの中心 集いの場欧州スタイル 芝生広場は2000㎡3Villa第3ゾーン 今年度6回目のオープンキャンパスが9月18日、中宮キャンパス単独で開かれた。あいにくの雨にもかかわらず、2730人の高校生らが多彩なイベントに参加。一日外大生を体験した。 オープニングセレモニーで、米国・ディポール大学に1年間の専門留学を経験した英語キャリア学部4年の和田侑加さんが「留学先では現地の学生と同じ授業、同じ試験を受けることができた。何ごとにも努力し、アクションを起こした分、自分の力になったと思う。アクションなくしてハッピーはない」と、高校生にメッセージを送った。 1号館のエアライン演習室では「本学OGの現役客室乗務員(CA)と話そう!」が行われ、外国語学部を2013年卒業で日本航空(JAL)の国際線CAを務める菊地優子さんが質問に答えた。また、航空業界説明では約250人が教室を埋めた。元日本航空CAの長井聖子教授が航空業界の現状などを話した。このあと、16年度JAL客室乗務員に内定の楠見晏菜さん(英語キャリア学部4年)、井上若葉さん(外国語学部同)が紹介された。 恒例となった「短期大学部生と話そう!」は、約30人の学生が対応。面談テーブルが常に埋るほどの盛況で、約250人の訪問者に学生がフル回転で応じていた。「他大学に指定校推薦で編入したいが、どのような手続きが必要か」など具体的な質問もあり、担当の有本昌剛教授が助け船を出す場面もあった。国際交流センターには、海外からの留学生と話そうとする人が順番待ちの列を作った。 第3回、第4回オープンキャンパスは7月30、31両日に行われ、猛暑にかかわらず、それぞれ約3 1 5 0 人、約3000人計約6150人の参加者を迎えて開かれた。合計参加者数は、前年より約650人増。2日間で計864人が、中宮キャンパスからのバスなどで学研都市キャンパスを訪れた。◇オープニング 両日とも中宮・谷本記念講堂を中心に開催。30日はリベラルアーツ留学で米国・カリフォルニア州立大学チコ校で1年間学んだ諸戸輝理さん(外国語学部英米語学科4年)、31日は米国・イーロン大学に学位留学した辻鷹介君(英語キャリア学部英語キャリア学科4年)が、留学体験を織り込んだ受験生へのメッセージを語った。◇現役CAと話そう エアライン演習室では、制服姿の日本航空(JAL)国際線CA(客室乗務員)の上松千尋さん(2013年外国語学部英米語学科卒業)と関谷和さん( 14年同)が航空業界志望の高校生や保護者の相談に応じた=写真中央は上松さん。350枚の整理券は瞬く間になくなり、高校生から次々と質問が寄せられた。◇学研都市キャンパス 「英語国際学部説明」は、神田修悦教授( 30日)と後藤リサ講師( 31日)が担当。英語と中国語の学習を通したグローバル人材の育成、英語圏と中国語圏への計1年間の留学など学部の特徴を説明した。 「留学制度説明」では、2年次に米国・ペンシルベニアインディアナ大学と中国・北京語言大学へ、それぞれ半年間語学留学した英語国際学部3年、谷育磨君が体験談を発表した。米国では、中国人留学生と英語で話して、中国語学習へのモチベーションを高め、中国では「実践する時間がたっぷりあり、中国語が上達した」などと話した。 学研単独の第5回オープンキャンパスは8月20日に開かれ、昨年を200人余り上回る1041人が参加した。 留学報告会では、7月に帰国した英語国際学部2年の小畑季孝さん(留学先・オーストラリア)、塩邊歩菜さん(中国)、二宮大旗君(中国)、山本啓太郎君(オーストラリア)の4人が、スライドを使って留学体験談を披露。模擬授業や学生と職員による個別相談、卒業生による講演なども行われた。第3、4回第5回第6回 2018年春に開学を予定する御殿山キャンパス・グローバルタウンの主要施設の名称が決まった。5つに分かれたゾーンの第2?第3ゾーンにまたがり、キャンパス中央部を占める象徴的な低層教室群は周囲の芝生広場を含め、「Villa」(ビッラ)となる。イタリア語で庭付きの郊外住宅、避暑地の別荘の意味。 また、低層教室群の南側に位置する大・中教室棟はAcademic Commons(アカデミック・コモンズ)、その西側の事務棟はOffice(オフィス)、キャンパス西端の図書館はLearning Commons(ラーニング・コモンズ)、事務棟北側の学生食堂はCafeteria(カフェテリア)、カフェはCafe Commons(カフェ・コモンズ)とする。 さらに、第1ゾーンに建設される講堂はTanimoto Hall(谷本ホール)に決まった。収容能力は学研都市キャンパスの講堂を3 0 0 人上回る9 0 0人。エントランス・エリアのメルクマールとなる。 すでに名称決定している本学学生と留学生合わせて700人規模の居住スペース「Global Commons 結―YUI―」とともに、国際交流の一大拠点にふさわしい、新たな出会いや発見に満ちた街をイメージした。中央部は「Villa」新キャンパス施設名称オープンキャンパス多彩に雨の中、2700人猛暑に6150人学研単独に1000人 地下深くからくみ上げた水を「地下水膜ろ過システム」という特殊な技術で飲料水に変える専用水道施設が中宮キャンパスに完成し、9月27日、供用開始式が行われた。この施設は従来の水使用量の8割を賄い、災害時のライフライン確保や適度なミネラルを含むおいしく安全な水を供給するという利点があるという。 施設は、厚生北館の北側に設置。そばに深さ80㍍の井戸を掘り、くみ上げた地下水を膜ろ過器に通すなどして安全な飲料水に変え、受水槽にためる。ここから配水管を経てキャンパス内に供給される。受水槽には従来の公共水道も2割ほど入り、施設のメンテナンス時などに活用する。 供用開始式では、谷本榮子理事長が施設の電源を入れて稼働させた後、施設に設けられた蛇口から水をコップに取り、出席者が試飲した=写真。 施設の稼働により、水道料金は約20%削減。災害時に地域住民への給水サービスが可能で社会貢献にも役立つ。ミネラル含むおいしい水専用水道完  成高校生らと話すメキシコ留学生のクラウディアさん