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概要

外大通信デジタルブック

[5] THE GAIDAI 2016年(平成28年)10月14日 第286号Global Outreach 関西外大の最新ニュースはホームページにも掲載しています http://www.kansaigaidai.ac.jp/ 学研都市キャンパスの学生と留学生別科の留学生が室内ゲームで交流する「Hello Friends Festival」が9 月17 日、中宮キャンパス国際交流センター1階のラウンジで行われ、学研から学生約50人、別科の留学生十数人が参加した。学研の「シニア・スチューデント・メンター」が企画。2 回目の今年はピンクのTシャツを着た20人のメンターが司会や進行役を務めた。 この日は、参加者を7グループに分け、グループごとに自己紹介が終わるとゲームが始まった。第1部は「○×ゲーム」と「借り人ゲーム」。「○×ゲーム」では、本学の協定校の数、キャンパスの数などが英語でスクリーンに映し出され、グループごとに○か×の札を上げて回答。正解発表の度にため息と歓声が上がった。 「借り人ゲーム」は、「BOX」から英語で人の説明が書いてある紙を引き、その内容に合った人を探す、借り物ゲームの人間版。2 チームの対抗戦で、グループのメンバーがリレー方式でたすきを渡し、10 分間で「借り人」の人数を競った。これが終わると第1部の結果発表。1 ~4 位のグループに賞品が贈られた。午後からは、グループを組み直して「伝言ゲーム」と「連想ゲーム」の第2 部が行われた。 大阪府立四條畷高校の生徒と別科留学生の交流イベントが9月17日、中宮キャンパス・ICC で行われた。同校生徒28人と留学生24人が8チームに分かれ、サポート役の外大生10人とともにゲームなどを楽しんだ。昨年から始まった留学生別科の「海外留学生グローバルインターンシップ」で、別科の留学生が同校の教壇に立っている。これが縁で、昨年から交流が始まった。 午前中、チームごとに教室で「野球のポジショニングゲーム」を楽しんだ後、午後からは「マシュマロタワーゲーム」。各チームにマシュマロ1個とスパゲッティ20 本、テープ1個が配られ、スパゲッティとテープでタワーを作り、一番上にマシュマロを乗せ、その高さを競うゲーム。知恵を絞りアイデアを出し合いながら40分間で完成させる。高さの測定があり、「最高は高さ50 センチ」という発表があると、大きな拍手と歓声が起きた。 総合成績で優秀なチームには賞品をプレゼント。この後はみんなで和気あいあいとマシュマロを食べ、外大での一日を楽しく過ごした。 米国の協定校・ペンシルベニアインディアナ大学から、国際教育/国際化推進担当副学長(アソシエイト)のミシェル・ペトルッチさん=写真中央=と同大学付属語学研究所のエマ・アーチャーさん=同右=が9月30日、本学を来訪し、谷本榮子理事長と懇談した。今年5月、谷本義高大学学長が同大学を訪問し、ペトルッチさんらと「2+2」の学位留学の可能性などについて意見を交わしたばかり。今回も、留学生対象のインターンシップなどについて話が弾んだ。 谷本理事長が「昨年から留学生のためのインターンシップを、日本の一流企業に受け入れてもらっている。ぜひ参加して、日本の文化や企業風土を体感し、日本を好きになってもらいたい」と海外留学生グローバルインターンシップについて紹介。ペトルッチさんは「関西外大で学んだ学生のうち、日本で働いている卒業生が数人いる」と話し、関心を示した。さらに、谷本理事長は「孔子学院のネットワークを使い、本学を基点にしてアジア各国に留学生を派遣できるプログラム構築を検討している」と語り、交流の拡大を呼びかけた。 関西外大は、異文化理解、異文化コミュケーション、そして異文化交流に重きを置いた、日本語教育で素晴らしい評価を受けている大学です。今は「 アジアの世紀」です。アジアが持つパワー、アジアを理解することは貴重で、需要もあります。みなさんが日本語能力を身につけ、それを向上させ、日本の社会、風習、文化への知見を広めることは、大きなチャンスと考えてください。 自国と日本の関係性構築に生涯にわたって関心を持ち続ける、教養と情熱のある学生や研究者が、今まで以上に必要とされています。さらに、アジア地域にある多くの文化について知識を持ち、志を同じくする仲間と強いネットワークで繋がる世代が待望されているのです。 みなさんは今、いくつものチャンスを手にしています。一つ目は、日本語と文化についてできる限り学び、地域社会に溶け込み、生涯に続く関心を持ち、友人を作ることです。関西は、日本の中でも素晴らしい地域。旅行者にあまり知られていないような場所にも簡単に行くことができます。また、日本での生活を「インサイダー」の視点で経験することもできます。 二つ目は、他国出身の学生と出会い、友人関係を構築し、互いの文化についてより深く理解することです。そして、三つ目は、日本とアジアにおける教養ある次世代リーダーとして、異文化理解を先導するために、自分自身について探求し、自らの能力を最大限に高めるチャンスです。 留学中は、自分を「大使」と考え、母国の最も良い面を象徴するような代表者となれるよう努力してください。日本とアジアの外交、ビジネスそして学問など、幅広い分野において知識を持つグローバルリーダーが、必要とされています。みなさんの学びとキャリアの成功を祈っています。 34 年前、みなさんと同じように留学生別科に入学しました。初めて関西外大に来るまで、日本と私には何の繋がりもありませんでした。外国語を何カ国語か学んではいましたが、日本語は全く知りませんでした。オーストリアのウィーンにドイツ語を学ぶために留学する予定だったのですが、アドバイザーだった大阪出身の教員から、「なぜヨーロッパへ? 未来はアジアにあるんだよ」と、関西外大の教育プログラムを強く勧められました。1 週間後、気づいた時には日本への旅路についていました。 伊丹空港に着陸する直前、窓から見えるビル、山、海、道、全てが見慣れない姿でした。アメリカから外に出たことがなく、ミシシッピー川より東に行ったことさえなかった私にとって、とてつもなく大きな転換点でした。 ホームステイし、ホストファミリーからもらったピンク色の自転車で、片道15 分かけて通学しました。ホームステイすることで、大学の授業で学んだことを毎日生かすことができました。郷に入れば、郷に従え。留学生ばかりで一緒にいるのではなく、日本人の学生や地域とどんどん関わってください。 私は、ウェイトリフティング部に所属していました。ウェイトリフティング部で、唯一の留学生。「先輩」「後輩」の仕組みを知り、毎回練習場の床の拭き掃除をしました。自分が「後輩」だったからです。週1回、みんなで居酒屋へ行き、ビールを飲みながら笑って話をしました。こんな時間を通して、私は自分に与えられたチャンスをより有意義なものにしました。留学を含めてここまで自分が積んできた経験は、今の仕事に生きています。 100% の完璧を求めず、失敗を恐れないでください。最良の教訓は時に失敗から学べるものです。楽しみ、冒険し、与えられたこのチャンスを最大限に生かしてください。 留学生の主な出身国・地域別内訳は次の通り。 アメリカ216人▽オーストラリア、カナダ各13人▽フィンランド、フランス各11人▽ドイツ9人▽オランダ8人▽イギリス7人▽メキシコ6人▽韓国5人▽オーストリア、コロンビア、ニュージーランド、ロシア、スウェーデン各4人 8月31日に行われた留学生別科入学式では、来賓の在大阪オーストラリア総領事館のキャサリン・テイラー総領事と米保険大手AIGグループの日本事業統括会社「AIGジャパン・ホールディングス」社長兼CEO、ロバート・ノディン氏が祝辞を述べた。その要旨を紹介する。 式終了後、在大阪オーストラリア総領事館のキャサリン・テイラー総領事はオーストラリア出身の留学生6人と懇談。午後からは厚生北館に会場を移し、留学生別科長のS.ザーカー外国語学部教授が音頭をとって、ジュースやお茶で乾杯して昼食会が始まった。留学生たちはすぐに打ち解け合い、会場のあちこちで交流の輪が広がった。在大阪オーストラリア総領事館キャサリン・テイラー総領事AIGジャパン・ホールディングスロバート・ノディン社長兼CEO9月17日は留学生と交流の一日学研生とゲームHellow Friends F es四條畷高生とマシュマロタワー作り出身国・地域ペンシルベニアインディアナ大学から表敬訪問留学生別科入 学 式豪・総領事から祝 辞米・先輩から豪出身者と写真に収まるテイラー総領事(中央)メンターも入って記念撮影一番上にマシュマロを載せて完成