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概要

外大通信デジタルブック

[11] THE GAIDAI 2016年(平成28年)12月21日 第287号Career Development 関西外大の最新ニュースはホームページにも掲載しています http://www.kansaigaidai.ac.jp/ 2017年の春休みにインターンシップ(就業体験)参加を希望する学生への説明会が、中宮キャンパスで11月14?16日の3日間、学研都市は11月15、17、18の3日間行われ、インターンシップの必要性や学校推薦など各種応募方法について説明があった。また、今年の夏休みに国内外でのインターンシップに参加した学生が体験報告をした。いずれも会場は多くの学生が詰めかけ、関心の高さを示した。 中宮の体験報告では、自動車ディーラーで体験した本橋裕也さん(外国語学部英米語学科3年)は「時間があるときは、自分から仕事を探し、先輩社員にも積極的に話しかけ、多くの話を聞くことができた」。伊藤美帆さん(同・金融機関)は「新企画提案のプレゼンテーションで入賞し自信に繋がった。地元で就職したいので、インターンシップに参加した地元の他大学生とも情報交換を続けている」。澤田眞子さん(同・航空業界)は「接遇、ゲート業務、アナウンスなど多くの空港での業務訓練を受けた。インターンシップでは、プラスになることばかりだった」。小坂咲月さん(同2年・旅館業)は「老舗旅館で各部屋の名前を覚えるのが大変だった。2年生で参加してよかった。早くからインターンシップに行くことを勧めます」と、それぞれ参加する意義を語った。 最後にキャリアセンターから▽ハキハキと挨拶する▽時間をしっかり守る▽報告・連絡・相談を怠らない▽敬語など言葉遣いに注意▽電話の応対―など、マナー違反をしないよう促した。 就職活動を成功させた4年生が、自分たちの就活体験をもとに、後輩の悩み・疑問に答える「ジョブサポーター(ジョブサポ)」による座談会(相談会)が、学研都市・中宮の両キャンパスで開かれた。相談には、就活が始まろうとしている3年生はもちろん、2年生の姿も見られた。 学研都市では、各業界に就職が内定した国際言語学部4年生17人が、7期目のジョブサポとしてキャリアセンター内のセミナールームに常駐。訪れる後輩の就活相談に応じている。11月8、10日は航空業界に特化した座談会があり、CA、GS、GHに内定の6人が、エアラインをめざす後輩の相談に応じた。両日で約30人が訪れた。同22、24の両日は、航空、金融、メーカー、商社、小売、教育関係などに内定した4年生が相談者に対応した=写真㊤。 中宮では12月1日、航空、銀行、旅行、外資系企業、メーカーの各業界に内定の5人がジョブサポを結成。後輩の相談に応えていた=写真㊦。この日15人が訪れたが半数は2年生だった。「今は何をしておけばいいか」「何から始めたらいいか」の質問が多く、「企業研究はすぐ始めよう」などと答えていた。また「留学に行ったあと、就活に遅れないか」など具体的な質問もあった。相談会を終えたジョブサポらは「結構、悩んでいる人が多いことがよくわかった」と感想をもらしていた。中宮ジョブサポは12月13、15日にも相談会を開いた。 中宮・学研都市両キャンパスの3年生を対象にした就職ガイダンスは終盤を迎え、中宮では12月3日に、学研都市は同7日、今年最後の開催となった。志望企業に自分を売り込む「履歴書・エントリーシート(ES)」の準備は。面接での受け答えは大丈夫か。企業の採用担当者から学んだ。 中宮のガイダンスは、履歴書・ESの書き方と評価ポイントを理解することを目標に、企業が過去に出したESの設問、設問に対する企業人事担当者の声などを紹介した。ESの評価ポイントとしては「完成度・論理性・具体性」に則って書けているかが見られているとアドバイスした。一方で、「記入漏れ・誤字脱字・雑な字・話し言葉や略語」「設問の回答重複」など、良くない例も示された。その後、学生には実際に経歴や自己紹介書を作成する時間が与えられ、ペンを握ったものの、書き出すまでに時間が掛かっていた。 続いて、2014年スペイン語学科卒業で中外炉工業㈱に入社。人事部で新卒採用などを担当する蕪田浩大(かぶた・こうだい)さんが▽履歴書・ESの目的▽企業が重要視するポイント▽企業が知りたい情報―などについて、キャリアセンターの藤岡弘樹主任と話し合った。さらに、蕪田さんが中外炉を受けた際のESが映し出され、入社後に上司から「ダメだし」をうけた部分を示した。「スペイン語を学ぶことにより自分の視野が広がりました」↓「具体的にどう広がったのか」などのチェックが入っていた。最後に蕪田さんは工夫点について「アピールするポイントを絞る」「具体的な経験・エピソードを入れる」「ESを読む人の立場を考える」「内容は簡潔に書く」ことをあげた。この日、短期大学部1年生向けのガイダンスでは「プレエントリー」「エントリー」について学んだ。 学研都市では、商社、航空、ホテル業界の採用担当者を招き、キャリアセンター委員の日木くるみ・英語国際学部教授がコーディネーターを務め、面接についてパネルディスカッションが行われた。▽面接ではどこを見ているか▽自分らしさを出すとはどういうことか―などについて聞いた。企業側からは「第一印象が大切」「会話のキャッチボールが出来ること」「この会社に対して嘘ではない強い熱意が伝わってくるかどうか」「この人がわが社で働く姿がイメージできたとき」を、採用のポイントとしてあげた。 続いて、3年生3人が壇上に上がり、企業側3人との模擬グループ面接が行われた=写真。企業側から「あなたは友人など周りの人からどう見られているか」「自分を色に例えると何色か」「あなたの得意技は」など想定外の質問に答えた。企業側から▽答えに行き詰まったときに困った表情を見せない▽面接中は目線を下げず、常に口角をあげる―など注意点が示され、模擬面接を終えた。 現在4 年生・短大2 年生の就職活動は終盤を迎えている。今年は日本経済団体連合会(以下、経団連)の主導により、3 月から企業の広報活動開始、6 月から面接などの選考解禁となっていた。しかし、実際には3 月の広報活動開始と同時に、多くの企業で選考も始まった。5 月末までの学部生の内々定取得者が、全国で43・0%(マイナビ調べ)、10 月1 日時点では、71・2%(文部科学省調査)にのぼっている。 現3 年生、短大1 年生の就職活動日程について、経団連は今年と同様に決定したが、実態は、選考が広報活動開始の3月に始まり、場合によってはそれよりも早い企業が現れることも予想される。 3 月の広報活動開始と同時に採用が始まるので、今準備しておく必要がある。自己分析はもとより、業界・企業研究、履歴書・エントリーシートの準備を今からやっておくこと。3 月からは、多くの企業でエントリーシート受付開始となり、じっくり分析・準備をする時間が残されていない。まずは、キャリアセンターに行き、スタッフやカウンセラーに相談すること。2015 年度卒業生の実績では、キャリアセンターでの面談を積極的に活用した学生は、一度も利用しなかった学生に比べて20%以上高い就職率となっている。(キャリアセンター調べ) 留学中の学生は、Skype 面談やメールでの連絡、就職ガイダンスの配信動画を視聴するなど積極的に動いてほしい。4 年生になってから帰国する学生も、留学前や留学中からアクションを起こしていた人は、納得できる進路決定(就職)を実現していることが多い。 1 月末には、学内の業界研究会、3 月以降は、学内合同企業説明会をはじめ各企業での説明会や選考に追われてしまう。3 年生、短大1 年生にとっては、今の準備が結果を大きく左右する。一日でも早く活動をスタートさせることが大きな意味を持つ。(キャリアセンター)今の準備が結果に直結する就職活動 3月から実質スタート学 部3年生短 大1年生準備急げ学研模擬面接で度胸だめし中宮読まれる履歴書・ES採用担当者が助言就   職ガイダンスインターンシップ学生に高い関心ジョブサポへ何でも相談を自分が実際に提出したESを見せながら、良くない部分を解説する蕪田さん㊨インターンシップの体験を報告する本橋裕也さん