ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play
  • Available on the Windows Store

概要

外大通信デジタルブック

 外国語学部英米語学科の早期留学直結プログラムを協働開発した米ノーステキサス大学(UNT)のニール・スマートレスク学長が11月9、10両日、本学を訪問した。谷本榮子理事長、谷本義高大学学長らと懇談し、同プログラムの授業見学、UNTからの留学生との面談などのスケジュールをこなした。UNTからの特別招へい教員で、早期留学直結プログラム担当のダニエル・ボール講師が案内した。THE GAIDAI 2016年(平成28年)12月21日 第287号[ 2]関西外大の最新ニュースはホームページにも掲載しています http://www.kansaigaidai.ac.jp/ Gaidai News 9日はUNTからの留学生3人と面談。日本語学習の進捗度など留学生別科での学業の様子や生活ぶりなどについて、ざっくばらんな会話を交わした。この後、谷本榮子理事長、谷本義高大学学長らと懇談。英語キャリア学科長の岡田伸夫教授、外国語学部英米語学科長の町田哲司教授らも加わり、大学の現状や今後の交流などについて話し合った=写真上。 懇談ではまず、スマートレスク学長から、U N T の特徴や米国での大学進学年代層の状況などについて説明があり、「新しいアイデアを出し合い、こうした動きに対応できるよう準備を重ねている」などと話した。これに対し、谷本理事長は「UNTとの関係は非常にうまく行っており、感謝したい。UNTに留学してきた学生はみんな、『素晴らしい体験をした』と目を輝かせます」と話し、関係の強化に期待を込めた。 国際交流について、スマートレスク学長は「UNTは100以上の国から留学生を受け入れている。人種も様々で異文化がぶつかり合っているが、留学生同士が融合し合ってなごやかに過ごしている」と語った。本学からは、谷本学長が外国人留学生受け入れのプログラムなどについて説明。今後も両大学間で連携を図っていくことを確認した。 10日には早期留学直結プログラムの授業を見学。厚生南館2階での昼食会では、同プログラムの受講生5 人とU N T からの留学生3人とともに、たこ焼きや唐揚げなどをほおばりながら語り合った=写真下。 U N T は1 8 9 0 年創立の州立大学。多くの学部と大学院の専攻課程があり、約38000人の学生が学んでいる。音楽・芸術系の大学としても有名。本学とは1992年に協定を結び、これまでに67人を受け入れ、72人の外大生を送り出している。 早期留学直結プログラムは本学とUNTがカリキュラムを協働開発した本学独自の特別教育プログラムだ。 2年次から1年間、UNTの教員による英語での授業を週12回(各90分)受講し、英語運用能力を飛躍的に向上させることで、1年間の「リベラルアーツ留学」を早期に実現させる。同プログラムの留学資格審査を経た学生は、留学選考試験や留学準備教育科目の受講が免除され、通常より早い3年次春派遣での「リベラルアーツ留学」に参加できる。 プログラムでは、Academic WritingとCommunication を中心に学習する。TOEFLの得点を550点程度まで引き上げることを目的としているが、着々と成果が出ている。75人が受講した2015年度の場合、1年間のプログラム終了時には、TOEFLの平均点が506・7点から545・3点へと38・6点上がった。最高得点は627点(申し込み時610点)、最も伸びた学生は560点(同480点)へと80点アップした。 女子駅伝部主将の床呂沙紀さん(国際言語学部4年)=写真=が11月から12月にかけて行われたマラソン3大会で優勝を飾る快挙を成し遂げた。床呂さんは来年1月29日に行われる大阪国際女子マラソンに向け、調整を続けており、好発進した形だ。 床呂さんはまず、11月13日に岐阜県で開催された、いびがわマラソン2016でマラソン初優勝。続いて、同月23日の第26回福知山マラソン(京都府福知山市)でも優勝し、12月11日の奈良マラソン2016(奈良市など)も制覇した。 いびがわマラソンは、岐阜県・揖斐川町の揖斐署?町役場前の揖斐川沿いを走るコースで行われ、男女フルとハーフの計4部門に8983人が出場。女子フルマラソンで優勝した床呂さんのタイムは2時間54分50秒だった。 福知山マラソンは、福知山市の三段池公園を発着するコースで行われ、約1万人が参加した。床呂さんは、日本陸連登録の部女子に出場し、2時間50分24秒で優勝した。 奈良マラソンは、ならでんフィールド EU(欧州連合)の「エラスムス+(プラス)」プログラムを利用して本学を訪れたルーマニア・ルチアンブラガ大学の若手教員2人が10月25日から31日まで6日間、本学の客員教員として、本学の学生や留学生を対象に90分15回の特別集中講義を行った。同大学経済学部のミハイ・ツィキンダリアンさん=写真中央=と人文社会学部のダニエラ・ボトネさん=同右=で、21日から本学に滞在。集中講義のほか、英語キャリア学部の授業や留学生別科のマンガ、陶芸の授業を見学し、11月6日に帰国した。 〝ROMANIA-The Mysteries of theCarpathian Garden?がテーマの集中講義は英語で行われ、ルーマニアの歴史・文化・地理・経済などをあらゆる角度から紹介。ルーマニアについての知識を身に付けて異文化理解を深めようと、外国人留学生を含む約30人が受講した。 集中講義に先立つ24、25両日には、豊田裕之・英語キャリア学部准教授の比較社会論の授業に参加。ミハイさんは24日の授業で、ルーマニアの地理について、画像で詳しく受講生に紹介した。ダニエラさんは25日、文化について東洋と西洋の違いなどを語った。 本学とルチアンブラガ大学は、2013年に協定を締結。今年3月、豊田准教授がエラスムス+プログラムの枠組みで同大学に派遣された。一方、4月には同大学の教職員2人が本学に来訪。留学生別科の授業見学や国際交流実務について意見交換などを行った。 EUは1987年から「エラスムス」計画を推進し、域内での交換留学促進、学位や単位の相互認定などの制度を定着させた。2004年、「エラスムス・ムンドゥス」が始動。EU域外の学生がEU加盟国間を移動して、修士・博士の学位を取得するシステムが構築された。これらを発展させた「エラスムス・プラス」は、就学前教育・初等教育・中等教育、高等教育、職業訓練、生涯教育のほか海外ボランティアやスポーツ分野も含む統合的な資金助成プログラム。 枚方市と市内6大学でつくる学園都市ひらかた推進協議会主催の市民講座「ひらかた市民大学」の今年度第1回が10月22日、中宮キャンパス・ICCホールで開かれた。本学の井口はる菜・外国語学部講師が「日本の文化・音楽に親しむ?三味線の楽しみ方?」をテーマに、三味線が何種類もある理由や自ら打ち込んできた地歌の演奏をDVDなどで紹介。市民約80人が解説付で三味線の音色を楽しんだ。 井口講師は小学生のころから三味線を始め、本学大学院博士後期課程に在籍し2009年春、「三味線組歌の特質と変遷」の論題で本学の博士号(言語文化)を取得。この日は、一般向けに三味線の歴史から説き起こし、構造については「猫や犬、最近はカンガルーの皮も使われるそうです」とも語った。また、「三味線音楽はジャンルによって、太棹、中棹、細棹があり、ばちなども細分化されています」と話し、地歌、長唄などの歌い物、義太夫、常磐津、清元などの語り物のそれぞれで使われる三味線の特徴にもふれた。 さらに、持参した地歌の三味線で、糸を支える駒を変えるだけで音色が変わることを実演した=写真。米ノーステキサス大学長が来訪理事長、学長らと懇談昼食会で受講生、留学生と交流早期留学直結プログラムは成果着々床呂さんマラソン3大会V大阪国際へ好発進(1・29)駅伝部主 将女  子マラソン「三味線音楽」を解説井口 はる菜講師ひらかた市民大学早期留学直結プログラムを協働開発(奈良市鴻ノ池陸上競技場)をスタート・フィニッシュとし、天理市内を折り返すコースで行われ、約1万9000人が出場した。床呂さんの優勝タイムは2時間44分5秒だった。 これで、床呂さんは初マラソンとなった今年の大阪国際女子マラソンから4度のフルマラソンをこなした。同マラソンは「ネクスト ヒロイン」枠で出場し、2時間37分8秒で出場した大学生選手ではトップの14位に入る健闘を見せた。来年はさらに上位を目指している。ルーマニア・ルチアンブラガ大若手教員2人が6日間の集中講義いびがわ・福知山・奈良