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概要

外大通信デジタルブック

[5] THE GAIDAI 2016年(平成28年)12月21日 第287号Gaidai News CAやGS(グランドスタッフ)らJALとANAの制服着用体験コーナーは順番待ちの列ができる盛況ぶり。両社のブランドを象徴するユニフォームへのあこがれの強さを示した。 JALのCAの制服=写真㊤=は、濃紺を基調に赤色のアクセントにインパクトがあるのが特徴。ANAのCAの制服=同㊦=は「優雅かつブランドを体現した」といい、コーポレートカラーのブルーのラインが引き立つ。 順番を待ちかねたように制服に袖を通した学生たちは、2人1組で両社のポスターの前でポーズをとり、CAやGSの気分を味わっていた。 7 号館学生ラウンジではJ A L、ANA内定者と在学生の座談会が行われた=写真。両社それぞれ7テーブルの計14テーブルが用意され、内定者2人ずつが座った各テーブルでは、在学生数人が熱心に質問を投げかけた。 JALに内定した高島杏奈さん(外国語学部英米語学科4年)と鈴村依理奈さん(国際言語学部4年)のテーブルでは、英米語学科3年生2人と英語国際学部2年生1人の計3人が話を聞きながらメモを取っていた。 在学生が「学生時代に何かこれだけは頑張ったというものがありますか」と聞くと、高島さんは「アルバイトを3関西外大 エアラインフェアANA JALが応援年間続けたが、面接の時『すごいね』と言われてうれしかった。何でもいいから、一つでもずっと続けることが大事だと思います」とアドバイスした。鈴村さんは「思いついたらすぐ行動するタイプ。留学先もネットで探してすぐ行った。大学ではジョブサポーターをしているが、キャリアセンターの職員から『やってみない』と言われ、即座に引き受けました」と、行動することの重要性を話した。 「面接で答えるのが難しい質問はありますか」との問いかけに、鈴村さんは、「好きな企業ブランドはと聞かれ、迷った挙げ句、JALの話をしました。とても焦って、失敗したと思いました」と答えると、高島さんは「焦ったときは笑顔で対応すること。緊張するけど落ち着いて答えることが大切です」と冷静さが必要だと説いていた。 さらに、面接について、鈴村さんは「面接官は相手の全体像を見て採用を決めるようです。最後は、『どうしてほかの社にしなかったの』など質問攻めに遭いましたが、決まった後、『面接室に入った瞬間に決めている』と聞きました」と話し、高島さんは「面接では人間性を見てくれている感じがします」と答えていた。 エアラインフェアは基調講演に引き続き、ANA、JAL各グループのOB・OGによるシンポジウム(パネルディスカッション)が行われた。現場で活躍する8人の卒業生が壇上に上がり、学生時代に取り組んだことなどを披露した。 出席したのは、全日本空輸客室乗務員(CA)・辻野千鶴さん(2002年外国語学部英米語学科卒)、ANAウイングスCA・永山真規子さん( 10年国際言語学部卒)、ANA Cargoグローバルタレント総合職・布施聖さん( 16年外国語学部英米語学科卒)、ANA関西空港旅客サービス・竹田友美さん( 02年短期大学部卒)、日本航空CA・水谷茜さん( 13年外国語学部英米語学科卒)、ジェイエアCA・古畑清楓さん( 13年国際言語学部卒)、JALスカイ大阪グランドスタッフ(GS)・森あかねさん( 12年外国語学部英米語学科卒)、ジャルセールス営業スタッフ・松井啓泰さん(2000年外国語学部スペイン語学科卒)の8人。キャリアセンターの藤岡弘樹主任の問いかけに答えた。 全員が自己紹介したあと、まず「航空業界に入るために学生時代に力を注いだこと」を尋ねられ、辻野さんは「私は客室乗務員になる目的で外大を選んだ。目的のために語学に力を入れ、サービス業のアルバイトをした。世界の価値観を知ることにも努めた。特に世界の価値観を知ることは、外国人クルーと組んだとき、大変役立っている」。永山さんは「ホテルのアルバイトでホスピタリティを学び、中国、イギリスに留学して語学を研いた。テニスサークルの副主将を経験して粘り強さが身に付き就職活動でもアピールできた」。布施さんは「アメリカ留学で物流の魅力を知り、航空物流をめざすと決めた」。竹田さんは「短期大学部の卒業なので、とにかく時間がなかった。そこで、授業だけは90分間しっかり受講したことで、会社での60分の研修もしっかり受けることができた」。 水谷さんは「エアラインビジネスや航空関連の講座を受講するうちに航空業界に興味を持った。吹奏楽部でチームワークの大切さを学んだ。クルー10人全員が初対面という場合、チームワークを生かしフライトを作り上げた」。古畑さんは「雑誌『エアステージ』で企業研究を行った。チアリーディングでの練習の厳しさは、いまのパイロット、整備士の人たちとのチームワーク作りに似ている」。森さんは「英語を学びたくて外大を選んだが、ほかにもスペイン語、中国語、韓国語を受講した。これは伊丹のGSとして接客で役立っている」。松井さんは「学生時代にしか出来ないことをしようと、旅研究会の仲間と変わった旅を企画して出掛けた。スペインの2カ月間一人旅では現地の人の輪に入り、触れ合いを楽しんだ」。 次に「いまの仕事のやりがい」について辻野さんは「職場の改善点を提案できるシステムと自分の意見が通るところ」に充実感を感じるという。永山さんは「現在OJT(教育訓練)のインストラクターを任されていること」をあげ、布施さんは「職種が違う人たちが協力して飛行機1機を無事に出発させたとき」。古畑さんは「乗務するのが小型機なので高度が低く、窓の外の景色を説明してあげ、喜んで頂いたとき」をあげた。 最後に、参加した在学生へ「興味があるものには後悔しないよう、今のうちに全力で取り組んでほしい」とのメッセージを送り、シンポジウムを終えた。CAらが熱いメッセージシンポジウム内定者と座談会面接は常に笑顔で制服着用体  験長蛇の列シンポジウムに臨んだ(手前から)辻野千鶴さん、永山真規子さん、布施聖さん、竹田友美さん、水谷茜さん、古畑清楓さん、森あかねさん、松井啓泰さんシンポジウムにも600人が注目