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概要

外大通信デジタルブック

19――大学院の外国語学研究科長に就任と同時に、大学院の改革に関わってこられました。新しい時代にふさわしい大学院としての充実度はどうですか。大庭 本大学院では、2014年度からコースワーク制を機軸とした新カリキュラムが施行されました。このカリキュラムの利点は、自分の専門分野に関する授業だけでなく、「高度専門職業人」に資するにたる授業をバランスよく履修できるようになったことです。これにより、院生諸君は自らの専門分野のみならず、英語学や言語文化の諸分野に関する幅広い知識を修得できます。その意味で、本大学院は新しい時代の充実した大学院であると思います。――高度専門職業人として多くの修了生が本学の教員として活躍しています。彼らに期待することは何でしょう。大庭 次の2点を期待します。第1に、自分の専門分野だけでなく、本大学院で修得した英語学や言語文化の諸分野に関する幅広い知識を活かして、授業力、教師力の高い教員になっていただきたい。第2に、楽しい時、嬉しい時だけでなく、辛い時、苦しい時、そして悲しい時にも心から「感謝」できる人間力の高い教員になっていただきたい。特に、厳しい状況の時にこそ、感謝することで荒んだ心が和み、より良い生き方ができます。是非そのように努めていただきたいと思います。――今後、大学院にチャレンジしようとする学生にアドバイスを。大庭 学部生は本学で開講されている英語学ならびに言語文化関係の概論を受講していると思います。その中で、興味を抱いた点、あるいは疑問に思った点があれば、それを心に留め、本大学院で深く追求していただきたい。本大学院は、探究心・好奇心が旺盛で、何事にも真摯に取り組む気力溢れる学生を歓迎します。――学外では「日本英語学会会長」や「言語系学会連合運営委員長」という全国組織のトップとしてまとめてこられました。多くのご苦労もあったと思いますが、振り返って感想はいかがですか。大庭 2013年4月より4年間、日本英語学会の会長を務めました。その間、既存の会則・会員規定等の見直し、顕彰制度、終身会員規定などの新規作成、そして日英語版ホームページのリニューアルなどに取り組みました。また、2014年4月より1年間、言語系学会連合(36学会が所属)の運営委員長を務めました。その際、本連合の最も大きなイベントである公開特別シンポジウムを企画し、学習院大学で開催しました。職務を果たすにあたり、関係者のご支援・ご協力に対して深く感謝しているところです。今後は皆さまへの恩返しに努めたいと思います。高い授業力と 教師力と心から「感謝」できる人間力興味と疑問があれば大学院にチャレンジを