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概要

外大通信デジタルブック

28 千葉県の高校に通っていた3年生の夏休み、初めて日本を出た。県高校生海外派遣事業の参加者の1人としてシンガポール、マレーシア、タイを訪れる。喧噪、熱気、人のパワー。欧米のイメージにはない独特の雰囲気に満ちた旅は「人生観と世界観を180度変えた」。以来、アジアと付き合い40年。今年、「アジアで活躍する!日本とASEANの新時代」(イカロス出版)を上梓した。 最初の海外体験でアジアと関わりたいとの思いが募り、関西外大へ。「米国の大学生は自活しながら大学に通っている」と聞いて感化され、親元を離れての下宿生活を選んだ。学生時代、インドネシアに1か月ほど滞在し、マレーシアでセミナーに参加した。アジアに井戸を贈る運動を展開するNGOのスタッフとしても活動した。 「NGO活動は一種のインターンシップのようなものだった。当時の大学の風潮に疑問を持ち、1年間休学したが、結果的に、色々な人と接触できて勉強になりました」 こうした社会経験を買われ、大学卒業後、在日マレーシア大使館の広報担当書記官補佐職に応募し採用された。6年後、マレーシア観光開発公社(現・マレーシア政府観光局)東京事務所に移った。 政府観光局の業務は、旅行業界やメディアを対象にした広報・マーケティングだが、大使館時代から教育や人材育成に力を入れてきた。高校の修学旅行のマレーシア誘致を進め、当初は数校だった参加校は120校に増えた。人材育成に尽くすThe Gaidai 2017 Spring No. 289外大人Vol. 1東南アジア諸国連合(ASEAN)設立50年の節目に著書を出版したOB・OG Interviewマレーシア政府観光局 マーケティング・マネジャー1985年 外国語学部英米語学科卒徳永 誠さん