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概要

外大通信デジタルブック

06Super IES プログラム 始動新プログラムは、これまでのIESプログラムとどういう点が異なるのですか。町田 これまで培ってきたプログラムは長い歴史があります。まず、レギュラープログラムがあり、外国人の教員を招聘したIESプログラムがあります。いずれも一定のレベルを持っているが、より高度な英語力と思考力―論理的な思考力とクリティカルな判断力、言い換えれば、論理の流れを追っていく力と複数の資料を比較検討してまとめていく力―そうした力を徹底的に強化していこうと開発したのが「SuperIES プログラム」です。従来のものをベースに、深化・グレードアップさせたものと言えます。 Super IES で強調されるのは、読み、書き、聞き、話す―のスキルの向上はもちろんですが、プログラムがコンテント(内容)ベースに構築されています。留学で要求される中身のあるものをいかに理解し、学ぶ側の意見も発信していくかということにより重点が置かれています。プログラムは4種類で構成されています。町田 学生自身がどういう目的を持っているかに応じて、学期ごとに選択でき、よりレベルの高いプログラムに入っていけるチャンスが広がりました。従来は、レギュラープログラムとIESプログラム、そして先行してノーステキサス大と開発した、少数の人が受講できる早期留学直結プログラムがありました。これからは、「学ぶ」選択肢がさらに増え、学びたい人が学びたい時期にチャレンジできる機会が増えるようになります。英語教育に定評のある協定大学とのジョイント・プログラムのメリットという点ではいかがですか。町田 アメリカやオーストラリアの協定大学で教えている教員がこちらに来て教えることで、学生にとっては、教員の大学に関し、距離は離れていても気持ちの上で近さを感じるようです。つまり、ジョイント・プログラムは特定の大学と協働開発しているため、学生は協定先の大学を意識し、その大学に行って学んでいるような気分になる。モチベーションが高まることが非常に大切です。学生は向こうのことを吸収しようとする一方、教員に対し、日本のこと、自身のことを発信したいという意欲も強くなるようです。こういったことが留学の成果を豊かにしてくれることを期待したいと思います。QQQ協定大学で学んでいる感覚モチベーション上がるまちだ・てつじ/ 1955 年生まれ。関西大学文学部教育学科卒。関西外大大学院博士後期課程単位取得退学。博士(言語文化)。関西外大講師、助教授を経て教授。英米語学科長。日本ソール・ベロー協会会長。関西英語英米文学会会長。Profile町田哲司教授に聞く従来のプログラムをベースに 外国語学部高度な英語力と思考力を強化する留学仕様の特別集中英語学習プログラム海外協定大学との「Super IES プログラム」の協働開発に携わった外国語学部の町田哲司教授(英米語学科長)にプログラムの特徴などについて聞いた。The Gaidai 2017 Spring No. 289