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概要

外大通信デジタルブック

11それらを一般ユーザーに体験してもらい、その声を拾い上げ、企業や大学にフィードバックするのが、コミュニケーターの役目です。いわば人・コト・情報をつなぐ「触媒」です。「お客様と話すのはとても楽しく感じました。ただ、大学の授業では出てこないような専門用語も多く、覚えるのが大変でした。コミュニケーターは毎日デスクワークがあり、パソコンにフィードバックを打ち込むのですが、作業が終わった後に単語を暗記しました」。それなりに苦労もしながら、多くのことを学んだようです。取材に訪れた6月14日は、ほかのコミュニケーターとともに、一般来場者に展示の説明を行うラボ・ツアーを行っていました。展示ブースは計13。最新の印刷技術を披露する印刷会社、凸版印刷のブースでは、バーバラさんが絵画の前で「特殊な技術を使い、絵画を360度から見ることができます」と説明した後、実際にコントローラーを操作して絵を上や下から眺める映像が映し出されると、観客から「すごい」と声が上がりました。コミュニケーター管理室の山中雅恵マネジャーは「コミュニケーター業務に意欲的に取り組む姿がとても印象的でした。短期間に多くのことを習得し、成果を見せていただけてうれしく思います」とバーバラさんの仕事ぶりについて話していました。一方、会員制サロン「ナレッジサロン」では、英語同好会を主宰する会員の上坂博一さんから声がかかり、英語を使った活動に参加しました。「日本での一番の思い出は?」「奈良の寺院などを参観したときに見た若草山の山焼きです」「どうして関西外大を留学先に選んだの?」「プログラムが充実していたからです。京都、奈良、神戸に近いローケーションの良さもありました」――会話が弾み、すっかり打ち解けた様子でした。上坂さんは「とても熱心に答えてくれ、楽しかった」と満足そうでした。日本語に興味をもったのはアニメ「ドラゴンボール」がきっかけといいます。小学生の時にフランス語版を見たのに続き、中学生の時に日本語版を見た際、日本語と分からなかったものの、言葉の響きラボツアーで来場者にパンフレットを配るナレッジサロンで英語同好会の活動に参加帰国後、大学で1年学び日本語が使える仕事にに魅せられ、勉強を始めたということです。インターンシップでは、大学の授業も役立ちました。「今学期は、経済分野などの難しい単語や敬語を学び、インターンシップで使うことができました」。授業でプレゼンテーションを多くこなしたことで、この方面の力もつき、サロンでポーランドについてのプレゼンテーションもしました。6月に帰国後、母校であと1年学びます。今回の経験も生かし、日本語を使う仕事に就くことを目指しています。