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概要

外大通信デジタルブック

27 オーストラリアのリチャード・コート駐日大使=写真=が5月9日、本学を表敬訪問し、谷本榮子理事長、谷本義高・大学学長らと懇談しました。 大使の母校のウェスタンオーストラリア大学と本学が、専門分野を英語で学ぶ留学などを念頭に開発された英語教育の特別プログラム「Super IESプログラム」を協働開発したことから、大使はプログラムの内容などを熱心に質問し、「私の出身校が(プログラム開発のパートナーに)選ばれて幸せです。オーストラリアの大学も、日本からの留学生に高品質な教育プログラムやオーストラリア独自の文化を体験できるような機会を設けることが必要です」と話しました。 コート大使は本学の創立の精神や経緯を尋ね、谷本学長は「終戦直後、本学の創設者は、これからは語学ができないと、異なる文化や歴史を持つ人たちと相互理解ができず、さまざまな摩擦が生じる原因になると考えました。まず、外国語を学び、さらに外国の文化、歴史を学び、相互理解を図ろうというのが本学の精神です」などと説明しました。 谷本理事長は「本学が留学に力を入れ始めて約50年がたちました。今では54カ国・地域の383校と提携しています。また、約40年前には外国語大学として初めて博士課程を設置しました」と積極的に国際交流に取り組んできた歴史を紹介しました。 コート大使は1993年から2001年まで西オーストラリア州の首相や財務相を務めました。この日の訪問では同州首相を務めた父チャールズ氏について書かれた書籍を贈呈しました。コート大使「母校がSuper IESを協働開発し幸せ」 谷本義高大学学長は5月27日にデイビッド・ローソン駐大阪豪総領事=写真=と行った対談の中で、本学が今年からスタートさせた英語の特別教育プログラムSuper IES プログラムのうち、豪ウェスタンオーストラリア大学と協働開発した「関西外大&ウェスタンオーストラリア大学 IES プログラム」について、「豪州の英語力の高さという資産で本学学生の英語力を伸ばしてもらう。2年分の教育内容を1年に凝縮し、早期の留学につなげるものです」と狙いを説明しました。 ローソン総領事は、自国の英語教育に関連し、米CNNテレビのアナウンサーは、米国以外では豪州人が起用されることが多い例を挙げ、「教育を受けた豪州人の英語の発音は、米国と英国の中間くらいで、わかりやすいと言われます。日本の新幹線の車内アナウンスも豪州人によるものです」と応じ、プログラムが日豪の教育交流につながることへの期待を示しました。 2018年春開学する新キャンパス「御殿山キャンパス・グローバルタウン」については、谷本学長が本学学生と留学生が学・食・住を共有する宿泊施設「G lo b a lCommons 結-YUI-」に関し、「キャンパス内に宿泊施設がある大学は多いが、新キャンパスは、学校を街とみなし、学生が学び、暮らし、交流する場ととらえた試みです」と特徴を説明すると、総領事は、「英国で数百年前にあった大学のような気がします。一緒に勉強しながら学べる環境がある。おもしろいですね」と興味を示し、教育談義で盛り上がりしました。ローソン総領事「日豪の教育交流に期待」深まる豪州との絆