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概要

外大通信デジタルブック

The Gaidai 2017 Summer No. 290 36 本学ファカルティ・ディベロップメント(FD)委員会は、2016(平成28)年度に春学期と秋学期、2回実施された「授業評価」を集計し、結果について考察を加えた。 総合評価としての二つの問い、「この授業によって、知的関心が高まり、学ぼうとする意欲がかき立てられた(スポーツ健康科学については、知的関心および運動する意欲)」と、「この授業を受けて、知識が深まり、能力を高めることができた(スポーツ健康科学については、知識の深まりおよび運動技術)」という問いに対しては、大学全体で約82点という高い数値であった。 一方、「この授業に対して、あなたは1回の授業につき、平均どのくらい予習・復習をしましたか」という問いに対しては、1時間以上の予習・復習をしたと回答した学生は、留学生別科(約57%)を除いて、約24%にとどまり、予習・復習がいまだ十分でない実情も浮かび上がった。 また、クロス集計によって、出席率が高い学生ほど知的関心や学ぶ意欲も高く、知識や能力の伸びも大きいと感じていること、また、授業に対して自律的にしっかり取り組む学生ほど総合評価も高く、授業への満足度も高いという結果が浮き彫りになった。  授業評価の結果・分析およびそれを踏まえた各教員の所見は、ラポートシステム上等で学生・教職員に公開される。  授業ごとに学生が行った授業評価の総回答数は、英語キャリア学部7140、外国語学部60779、英語国際学部・国際言語学部27804、短期大学部22849、留学生別科が2016であった。(各最大数。設問により、回答数に若干の変動がある。) 以下、各設問に対する回答の集計結果を挙げる。(文中の「春」は春学期、「秋」は秋学期を示す)1「この授業に対する総合評価」設問「この授業によって、知的関心が高まり、学ぼうとする意欲がかき立てられた(スポーツ健康科学については、知的関心および運動する意欲)。」 (設問Ⅳ|1) 授業評価の第一の柱である。学生諸君は、自分は何を学びたいのかについて、しっかり考え、主体的・積極的に授業に臨むことが求められる。設問「この授業を受けて、知識が深まり、能力を高めることができた(スポーツ健康科学については、知識の深まりおよび運動技術)。」(設問Ⅳ|2) 授業評価の第二の柱である。いかなる授業でも、問題意識を持って、主体的・積極的に授業に臨むならば、必ず自分にとって大きなプラスになる。 総合評価の回答をもとに最高100点として換算した場合、留学生別科も含めた学部全体の平均で通年で約83点となっている。また、両設問(Ⅳ|1・Ⅳ|2)を通して約1点の上昇が秋学期に見られており、傾向として秋には知識と能力面での学生の充実感が少し増した。この総合評価の結果から、学生は授業に対して概ね高い評価をしており、本学での授業と教育の充実度が概観できる。2授業への出席状況設問「あなたはこの授業に何回欠席しましたか。(公欠は含まない。)」(設問Ⅱ|1) 各学期とも一部の科目を除いて30回の授業がなされている。欠席が0回から2回までの学生の大まかな数値は、英語キャリア学部では、春約87%、秋81%、外国語学部では、春約73%、秋67%、英語国際学部・国際言語学部では、春約73%、秋約66%、短期大学部では春80%、秋約75%だった。また留学生別科では、春約63%、秋約76%であった。 出席率と総合評価との関連を見ると、 大きな傾向としては、出席率が高い場合は知的関心や学ぶ意欲(設問Ⅳ|1)も高く、また知識や能力の伸び(設問Ⅳ|2)も大きいと感じているようだ。 英語キャリア学部で欠席回数が0回から2回まで(以下、「高出席」と称する)では、設問Ⅳ|1とⅣ|2での「強くそう思う」「そう思う」の値(以下、「高評価」と称する)が約70%の高さで、それに対し、「高出席」かつ「低評価」(回答が「あまりそう思わない」「そう思わない」場合とする)は5%ほどだった。なお、「低出席」(6回以上の欠席とする)かつ「低評価」は1%未満だった。3予習・復習の時間設問「この授業に対して、あなたは1回の授業につき、平均どのくらい予習・復習をしましたか。」(設問Ⅱ|2) 1回の授業に対して1時間以上の予習・復習をしたと回答した学生は、英語キャリア学部では、春約21%、秋約25%、外国語学部では、春25%、秋約27 %、英語国際学部・国際言語学部では、春約20%、秋約23%、短期大学部では、春24%、秋約26%である。また留学生別科では、春約53%、秋約61%となっている。総じて秋学期において学習時間が少し増加しているが、生活のリズムも春よりは整い、より落ち着いて日々の学習に臨む様子がうかがえる。 反面、予習・復習をしなかった学生層も相当数存在する。通年で留学生別科を除く全学部平均で約32%存在しており、この数値を縮小していくようにしたい。2016年度 授業評価まとまる学生の授業評価総合満足度は全体で83点秋学期に高まる傾向 学生による自己評価出席率高いほど知的関心、学ぶ意欲高く知的関心および学習意欲の高まり表1 設問Ⅳ-1(数値は点数)■春学期 ■秋学期0102030405060708090100英語キャリア 外国語 英国・国言 短期大学 留学生別科78 7983 85 83 85 84 8678 76知識の深化および能力の向上表2 設問Ⅳ-2(数値は点数)■春学期 ■秋学期0102030405060708090100英語キャリア 外国語 英国・国言 短期大学 留学生別科79 8084 86 85 86 85 87 86 85