ブックタイトル外大通信デジタルブック

概要

外大通信デジタルブック

保守の比較政治学欧州・日本の保守政党とポピュリズムThe Dead Sea Scrolls : a Very Short Introduction2nd ed. (Series: Very short introductions)Timothy h. Lim著／Oxford University PressISBN：9780198779520所蔵：中宮図書館1F　　　Popular1947年に発掘された「死海文書」” Dead SeaScrolls” は、それ以来陰謀論や議論や研究するためのアクセスの争いごとに包まれてきたために、古代ユダヤ文書であることを乗り越える文化象徴になってしまいました。本書では、著者のLim 先生（エジンバラ大学宗教学教授）は死海文書の現在の文化位置を追求し、又初期頃の基督教とユダヤ教の新解釈への影響も探求します。さらに出土地の近辺の分析結果で、死海文書を書いた当時のコミュニティーの有様の様々の学説も述べています。死海文書の現代訳の方法と放射性炭素年代測定を説明してから、死海文書が西洋宗教史での最も重要な発見であることを強調しています。西洋宗教史に興味があれば、お薦めします！ （運営委員　FLAVIN, Philip） 水島治郎編／岩波書店ISBN：9784000247931所蔵：学研都市図書館3F　　　一般和書５月のフランス大統領選挙で、国民戦線のマリーヌ・ルペン候補が決選投票に進出したことは大きな注目を集めました。また、日本の自由民主党、ドイツのキリスト教民主・社会同盟が長期政権を築いているなど、近年、保守政党の存在感が高まっています。本書は、ヨーロッパと日本の保守政党を比較した論文集です。フランス・イギリス・ドイツ・イタリア・オランダ・スイス・日本と多くの国が扱われており、右翼ポピュリスト政党が政権に参加した国と参加しなかった国の違いが説明されるなど、興味深い内容になっています。（運営委員　片山慶隆）40L I B R A R Y N E W S図書館ニュースThe Gaidai 2017 Summer No. 290　学研都市図書館の引っ越しの準備が進んでいます。2016年10月末時点で、正式登録されている蔵書は19万1409冊。これ以外に寄贈書籍や資料も。1冊ずつ点検・確認する作業は、図書館学術情報センター運営委員24人が行っています。　同図書館の書籍・資料は、1984年に同キャンパスが完成した際、万代キャンパス（大阪市住吉区）の図書館から運ばれました。以来30年以上が過ぎ、図書の担当者が何代も替わっているため、収められた由来が不明の書籍があったり、約２㍍の高さの書架の最上段から最下段まで点検しなければならないなど、再整理作業には大変で難しい面が少なくありません。　本学の図書館学術情報センター長、橋本功教授は「図書館の整理を蔵の整理に例えると、何十年も経って蔵を掃除する人も蔵の所有者も代替わりしてしまうと、わからないことが多く、整理しようとする者には予期しないことが多々起きます。それでも運営委員は、点検が終わらなければ引っ越しできないという責任感、学生のための図書と教育・研究図書を再点検するという使命感で作業にあたっています」と話しています。　短期大学部2年生が、春休みに読んだ本の感想文を審査する書評コンクール「知との出会い　私のブックレビュー’17」の表彰式が7 月19日、Ｋ．Ｇ．Ｃ．ベーシックスの全体授業で行われ、最優秀作品に岩井彩華さんの「理想の国　スウェーデン」が選ばれました。　岩井さんは、三瓶恵子さんの著書「人を見捨てない国、スウェーデン」を読んだ感想をまとめました。「外大にいるのだから、語学だけでなく外国の諸制度についても知っておきたかったのと、世界から理想的な国と言われているスウェーデンという国をもっと知りたくて、この本を選びました」と話しています。岩井さんには、谷本榮子理事長（短大部学長）から賞状と記念品が贈られました＝写真。　谷本理事長は「書物とは、皆さんが知らないことを教えてくれるものです。夏休みは書物に接し、自分の頭で考える訓練をしましょう」と、呼びかけました。　優秀作品と佳作の受賞者は次の通りです（敬称略）。▽優秀作品＝酒井美穂「人柄をつくる幸福」、荒井はな子「感謝と挑戦」、椨木綺音「自由に生きる権利」、松本綾乃「陽気な気持ち」▽佳作作品＝村中美波「損得勘定」、大重瑞希「イスラム『国』の存在と我々がすべき対策」、柏木栞「『目線』がもたらすもの」、池口珠以「自分の知らない世界」、石居佳夏「前を向くために」、中川知佳「環境デザインと子どもの成長」学研図書館の引っ越し準備進む短大「私のブックレビュー　」最優秀作品は岩井さん’17