ブックタイトル外大通信デジタルブック

概要

外大通信デジタルブック

Mandai-ike万代池朴　育美外国語学部 准教授意味のある選択ができるようになるために万代池は、大阪市住吉区にある池。周辺は万代池公園として整備されている。本学は1953年、近くに関西外国語短期大学を開設。草創の地として受け継がれている。ぱく・いくみ／上智大学外国語学部英語学科卒。ハワイ大学マノア校教育学部大学院博士課程卒（Ph.D) 、同大学院言語文学部韓国語言語学修士課程卒(MA) 。2006 年ハワイ大学マノア校東アジア言語文学学部で韓国語学科初級コリアン、07 年甲南大学国際交流センターで留学生を対象とした授業Japanese Education を担当。08 年関西外国語大学へ。外国語学部でIntroduction to Academic English, Effective essaywriting, Effective Oral Presentation を、英語キャリア学部でExtentionを担当。Profile　学生の皆さん。初めてスマホを購入した時と、二つ目を購入した時を思い比べてみてください。自由に選んだのは同じはずですが、二回目は初めての時より、ずっと意味のある選択ができたのではないですか？ たくさんの機種に圧倒され、何とか選んだ最初の時とは違って、二回目は、自分にはどのような機能が必要なのか、自分が優先したいのは何かがはっきりして、随分と選びやすかったし、選ぶことが楽しかったのではないでしょうか。　これはスマホに限らず、いろんなことに当てはまると思われます。例えば、大学に入学して初めての、履修登録はどうだったでしょうか。自分が大学で、何をどのように勉強したいのか、将来何をしたいのか、具体的に考えるのはとても難しかったと思います。でも、一学期、一年と時間が経つにつれ、自分の興味や関心が少し見えてきて、以前より、意味のある選択ができるようになってきたのではないでしょうか。　もし、まだやりたいことが見つからない人は、一つひとつ、目の前にある授業や課題に真摯に向き合うことを勧めます。どの科目であれ、一生懸命取り組めば、それは必ず貴重な経験となり、自分を知るきっかけになるはずです。すべての学びは、自分自身を知ることにつながっており、自分自身を知ることは、意味のある選択ができることにつながっていきます。これから皆さんは、人生の様々な場面で、たくさんのことを選んでいかなくてはなりません。その時、意味のある選択ができるようになるためにも、まずは目の前にある課題に、積極的にかかわっていってもらいたいと思っています。The Gaidai 関西外大通信 No.291 Autumn, 2017 2017年10月20日発行　発行：関西外国語大学　〒573-1001　大阪府枚方市中宮東之町16-1　http://www.kansaigaidai.ac.jp/