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概要

外大通信デジタルブック

31Course Evaluation27%ズムも春よりは整い、特に1年間の総まとめ的な気持ちになってくる秋学期後半にかけて、一段と落ち着いて日々の学習に臨む様子もうかがえる。 反面、予習・復習をしなかった学生層も一定数存在する。通年で留学生別科を除く全学部平均で約29%、留学生別科では約8%存在している。留学生別科を除く各学部では、約3人に1人の学生が授業以外では予習や復習を「していない」と回答していた。4 授業に対する積極性設問「あなたは、この授業に積極的に参加したと思いますか」(設問Ⅱ-3) 「積極的な態度で授業に取り組んだ」について、(「強くそう思う」「そう思う」)とした回答は、英語キャリア学部では、春約70%、秋約73%、外国語学部では、春約71%、秋約73%、英語国際学部・国際言語学部では、春約77%、秋約78%、短期大学部では、春約74%、秋約73%、留学生別科では、春約71%、秋約75%である。 授業への参加度と総合評価との関連性はどうだろうか。まず、総合評価の設問Ⅳ-1との関連をみる。 英語キャリア学部では、授業に積極的に参加したと「強く思う」・「そう思う」層(以下、「積極層」と称する)かつ「高評価」が約68%だった。逆に、「あまりそう思わない」・「そう思わない」(以下、「消極層」と称する)で「高評価」は約4%という結果だった。 外国語学部では、「積極層」による「高評価」が約69%、「消極層」による「高評価」は、ここでも約4%という結果だった。5 授業のシラバスと授業内容の関係設問「この授業はシラバスに沿って行われた」(設問Ⅲ-1) この設問について、「強くそう思う」「そう思う」とした回答は、英語キャリア学部では、春約85%、秋約87%、外国語学部では、春約90%、秋約91%、英語国際学部・国際言語学部では、春約91%、秋約92%、短期大学部では、春約90%、秋約92%、留学生別科では、春約93%、秋約95%である。授業がシラバスに沿っていたという回答が全学部的に90%前後というかなり高い数値となっている。 授業においては教科書の指定とその効果的な活用を積極的に進めるべきであり、教員が配布するプリントのみを教材とする授業については、科目の体系性と学生の自宅における予習・復習をどのように設定しているかについて、各教員の明確な説明が求められよう。6 授業の難易度設問「この授業の難易度は自分にとって適切だった(スポーツ健康科学については、運動技術の難易度)」(設問Ⅲ-2) この設問について、「強くそう思う」「そう思う」という回答は、英語キャリア学部では、春約78%、秋約82%、外国語学部では、春約82%、秋約85%、英語国際学部・国際言語学部では、春約84%、秋約86%、短期大学部は、春82%、秋約85%、留学生別科では、春約80%、秋約87%であった。 比較的多くの学生が、授業の難易度は適切であったと感じているようだ。授業の難易度については、例えば語学科目で習熟度別のクラス編成をしながら共通の教材を設定している場合には、各クラスの習熟度に合わせた柔軟な展開も今後さらに求められよう。7 教員による説明の分かりやすさ設問「教員の説明は分かりやすかった」(設問Ⅲ-3) この項目で、「強くそう思う」「そう思う」とした学生は、英語キャリア学部では、春約82%、秋約84%、外国語学部では、春約85%、秋約86%、英語国際学部・国際言語学部では、春約86%、秋約87%、短期大学部では、春約84%、秋約86%、留学生別科では、春約89%、秋約93%である。概してかなり多くの学生が教員の説明については分かりやすかったとしているようだ。だが同時に、「あまりそう思わない」「そう思わない」とした回答が、全体で通年5%ほどあったことも念頭に置いておく必要があるだろう。8 授業の双方向性設問「教員からの一方通行的な授業ばかりではなく、学生との間にやりとりがあり、双方向的な授業であった」(設問Ⅲ-4) 双方向的な授業だったかどうかについて、(双方向的だったと)「強くそう思う」「そう思う」という学生の割合は、英語キャリア学部では、春約80%、秋約84%、外国語学部では、春約82%、秋約84%、英語国際学部・国際言語学部では、春約83%、秋約85%、短期大学部では、春約82%、秋約85 %、留学生別科では、春約89%、秋約92%で、どの学部でもかなり高い数値となっている。 ただし、科目の性質や内容によっては、講義が主体となっている科目におけるように、新しい知識の注入・伝達や学生の側の深い思考が重要となるものもあるだろうし、常に学生とのやりとりを維持するのも必ずしも有効ではない面もあろう。その意味では、この項目はあくまでも「学生をおきざりにしない姿勢」というような点を心がけるという意味において、教員側の工夫が求められよう。9 質問や相談などへの配慮設問「授業中や授業外において、質問や相談ができるように配慮されていた」(設問Ⅲ-5) この設問について、「強くそう思う」「そう思う」という回答は、英語キャリア学部では、春約83%、秋約86%、外国語学部では、春約85%、秋約86%、英語国際学部・国際言語学部では、春約86%、秋約87%、短期大学部では、春約84%、秋約86%、留学生別科では、春約89%、秋約91%。全学的に質問や相談などについては、学生はかなりしっかりと対応してもらっていると感じていることがうかがえる。10 授業の開始時間と終了時間設問「この授業の開始時間および終了時間は守られていた」(設問Ⅲ-6) この設問については、「強くそう思う」「そう思う」という回答は、英語キャリア学部では、春約91%、秋約92% 外国語学部では、春秋ともに約92%、英語国際学部・国際言語学部では、春秋共に約93%、短期大学部では、春秋共に約92%、留学生別科では、春約95%、秋約96%になっている。授業開始から終了までの時間を最大限に活用している場合が大部分であると推測できる。11 授業を充実させるための手立て設問「授業を充実させるための手立てがなされていた(該当する項目はすべて選択すること)」(設問Ⅲ-7) この設問は、対象となった「手立て」から選択する(複数回答可能)形式となっている。対象項目は、「到達目標・学習内容の明確化」「成績評価基準の明確化」「適切なテキスト・教材」「適量かつ適切な配布資料」「適量かつ適切なレポート・宿題・小テスト」「わかりやすく整理された板書」「視聴覚教材・機器等の効果的な使用」「学生の発言や意見を引き出そうとする試み(質疑応答、話し合い、発表等)」「『やる気』を引き出すための学生に対する激励のことば掛け」「私語、スマホ等への適切な対応など、学習にふさわしい環境づくり」。 まず、年間を通して全学的に多く挙げられていた「手立て」を挙げてみると、①「到達目標・学習内容の明確化」②「適切なテキスト・教材」③「成績評価基準の明確化」が比較的上位に挙げられていた。①は回答の45%から50%程度、②は約35%から40%、③は30%から40%程度の回答で挙がっていた。ただし留学生別科では、①は80%程度、②は75%程度、③は60%程度の回答で挙がっていた。 逆に、挙げられる割合が比較的少なかったものは、①「私語、スマホ等への適切な対応など、学習にふさわしい環境づくり」で回答の約15%(留学生別科では約45%)、②「『やる気』を引き出すための学生に対する激励のことば掛け」、そして③「分かりやすく整理された板書」各20%前後(留学生別科では②が約60%、③が約70%の回答で選択されている。「授業はシラバスに沿っている」が9割授業内容と進め方に対する評価