ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play

概要

外大通信デジタルブック

26Global Outreach小林助教がラスアメリカス大でASPプロモーション 外国語学部の酒井英一准教授(国際関係論)が9月6日、昨年出版した英語本をテーマに、共編著者の佐藤洋一郎・立命館アジア太平洋大学教授とともに、日本外国特派員協会(FCCJ、東京・有楽町)で講演と記者会見を行いました。同協会は日本で活動する外国人 短期大学部の小林貴徳助教(スペイン語、文化人類学)が8月、海外協定校のメキシコ・ラスアメリカスプエブラ大学で留学生別科のA s i a n S t u d i e sProgram(ASP)について説明するプロモーションを行いました。小林助教は「想像以上に日本への留学に関心を持っている学生が多い。定期的に行えば、交流がさらに深まると思う」と話しています。 小林助教は共同研究のため毎年、同大学を訪れており、今回の訪問に合わせて初めてASP説明会も開催しました。図書館内で開かれた説明会は新年度開始直後だったにもかかわらず、1~3年生の学生33人前後が参加し関心の高さを示しました。小林助教がASPのカリキュラムや学生交流、御殿山キャンパス・グローバルタウンの「GLOBAL COMMONS結 -YUI-」などについて説明しました。 この後、5月まで留学生別科に留学していた同大学の学生ディアス・マヤさんと、秋学期も延長して在籍中のエスペヘル・アンヘリカさんが加わり、留学体験を語りました。また、8月から同大に留学している本学外国語学部スペイン語学科3年の内納風月さんと永里優香子さんも参加して盛り上がりました。 ラスアメリカスプエブラ大学はメキシコ中部のチョルーラ市にあり、本学とは100人を超える留学生派遣・受け入れ実績があります。大学の近くに古代文明のピラミッドとその上に建つ17世紀の寺院があることで知られます。記者らの会員制クラブで、歴代首相やノーベル賞受賞者らその時々の話題の人を会見に招いています。 共編著は計11本の論文を収めた「Re-risingJapan」(再興する日本、スイス・ピーターラング社)。米中両大国の狭間で日本の地盤沈下が酒井准教授が共編著テーマに外国特派員協会で講演 枚方市で異業種交流を行う枚方ネットワーク21(東幸生会長)が9月27日、市内で「枚方・交野地域の今後の発展の鍵を探る」をテーマに本学学生、留学生と交流会を開きました。 交流会には米ノーステキサス大学出身のサンチェズ・マルセラさん、米メアリーボールドウィン大学出身のスプロー・シェイラさん、通訳として「GLOBAL COMMONS 結-YUI-」でレジデント・アシスタントを務める外国語学部英米語学科2年岡本あかりさんが出席しました。 枚方ネットワーク21のメンバーは日本を留学先に選んだ理由や枚方に居住した感想を質問。また、「枚方市がインバウンドを取り込むうえでの課題」を考え、留学生は「クレジットカードが使える店が増えるといい」「ホテルが探しやすくなると便利」などと外国人観光客の視点から提案していました。 参加したシェイラさんは、「すごく貴重な経験になりました。日本語も使うことができて良かった」と話していました。自己紹介する(左から)マルセラ、シェイラ、岡本さんラスアメリカス大のモニュメントを背景に(右から)小林助教、アンヘリカ、マヤ、1人置いて、内納、永里のみなさん外国特派員協会で質問に答える酒井英一准教授(右)と佐藤洋一郎・立命館アジア太平洋大学教授酒井准教授と佐藤教授の共編著留学生と枚方ネットワーク21が交流言われる中、日本は依然として大きな役割が発揮できることを説いています。同書は、同盟国としての日本の存在に関心が高い米国で注目を集め、酒井准教授らは4月にワシントンDCのシンクタンク・ウィルソンセンターでも国防、外交関係者らを前に発表を行いました。 FCCJでの会見で酒井准教授は、地政学、日本国内の社会規範、アジアの地域統合の3部からなる同書の構成について紹介。その後の質疑応答は1時間にも及び、外国人記者の関心の高さをうかがわせました。なかには、「日本の若者が結婚せず、子供をつくらないのは日本の再興に不利なのでは」といった〝難問〟もありました。 酒井准教授は「海外では日本に何ができるのか懐疑的な見方が強いが、実は軍事力や経済、さらに中国との関係においても日本にできることは多い」と話しています。