ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play

概要

外大通信デジタルブック

32Career Development 2019年春休みのインターンシップ(就業体験)に参加を希望する学生向け説明会が11月5日(中宮)、6日(御殿山)、7日(中宮)の3日間行われました。 キャリアセンターからは▽インターンシップ応募前に必ず「募集要項」を確認する▽応募後の辞退はできない▽履歴書・自己紹介書は提出前に必ずコピーをとっておく▽履歴書は空欄がないよう記入欄を埋める▽証明写真はスーツを着用―などの注意点をあげました。なお、選考における公平性を保つため、学校推薦の応募書類については、キャリアセンターで添削することができないと付け加えました。 また、U・I・Jターンを希望して出身地など各都道府県で体験したい人は「学校取りまとめインターンシップ」で参加するよう勧めました。 説明のあと、春休みと夏休みに国内外のインターンシップに参加した学生が体験発表をしました=写真。 初日は、外資系ホテルで体験した榮田佳恵さん(英語国際学部3年)が「外国人客の多いレストランで、コース料理の提供などを行いました。また来たいと思ってもらえるよう接客する大切さを学びました。ベテラン社員から社会人としてのアドバイスをもらったことも貴重な体験でした」。続いて、航空会社海外支店で体験した森永春風さん(外国語学部英米語学科4年)は「お客さま誘導、アナウンス、お見送りなど旅客業務のほか、整備場や市内支店ではチケット販売など、すべての部署を体験しました。(中国語の)言葉の壁に苦労しましたが、伝わるよう努力しました。これらの経験は、実際の採用面接でも、自分にしか語れない志望動機となり、CAの内定をいただきました」と話しました。 最後に、民泊運営会社の清水優希さん(同学部スペイン語学科3年)は「電話のお客さまの95%が外国の方で、しかもビジネス英語が求められ、海外インターンよりもっと語学力が求められました。ほかにも敬語の言葉遣いや社会人としてのルールなど多くのことを学びました」と、それぞれ参加した意義や苦労談を話しました。体験発表は、3日間で9人が行いました。 海外でのインターンシップは、仲介会社による説明会が11月7日から順次行われています。まずはチャレンジすることが大切インターンシップ説明会9人が体験発表 キャリアアップをめざす学生が現役外交官から外交の現場について聞く「外交講座」が11月7日、中宮キャンパスのマルチメディアホールで開かれ、外務省中南米局の中前隆博局長(58)が「中南米と日本をつなぐ架け橋」と題して講演しました=写真。国際関係やラテンアメリカについて学ぶ学生ら約90人が聴講しました。 中前局長は1985年、外務省入省。総合外交政策局国連政策課国際平和協力室長、中南米局中米課長、在ブラジル日本大使館公使、在サンパウロ日本総領事館総領事などを経て、2017年7月から中南米局長。 中前局長はまず、中南米について、33カ国で構成され人口6億人、GDP5兆㌦などと説明し、「そのうちの3分の1がブラジル、その3分の1がサンパウロ。ブラジルは世界一の親日国といわれる」と話し、ブラジルで年中行われている盆踊りなどの映像を見せて日本文化の浸透ぶりを紹介しました。 そのうえで、「今の外交は、相手国の世論の支持がないと、政府と政府が合意したことが前に進まない」と述べ、外国の世論に働きかける「パブリック・ディプロマシー」(広報文化外交)の必要性について話しました。 一例として、日本外務省が対外情報発信拠点として、ロサンゼルス、ロンドン、サンパウロの3カ所に設けた「ジャパン・ハウス」の活用が挙げられ、日本の工芸品の展示や日本の有名音楽家のコンサートを行うなど日本文化を印象づける取り組みが紹介されました。 中前局長は、「日本はこれまで支援する外交を行ってきたが、これからは民主主義や法の支配などの価値観を前面に出し、理念やアイデアに訴える外交が重要だ」とし、そのためには相手国の世論に理解してもらう必要があると述べました。「中南米と日本をつなぐ架け橋」について中前・外務省中南米局長 外交講座で講演