ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play

概要

外大通信デジタルブック

9府が年間目標を2020年に4000万人、2030年に6000万人へと上方修正するほどの勢いで伸びている状況を紹介。 官民挙げての訪日客観光振興に取り組んでいることや、今年は自然災害の影響で旅行需要が落ち込んだことも踏まえて被災地を応援する復興支援プロジェクトに取り組んでいることを説明しました。 ANAグループについては、「和協の精神」などグループのスピリット、「安心と信頼を基礎に世界をつなぐ心の翼で夢にあふれる未来に貢献します」との経営理念や経営ビジョン、行動指針をはじめ、連結会社計80社・総従業員4万2000人からなるグループの概要が紹介されました。現在、国内線が1日1000便、国際線が700便で、年間旅客輸送実績は5400万人。 山本客室センター長によると、グループの売上高約2兆円(2017年)の事業別比率は、航空事業73・5%、航空関連事業12・1%、旅行事業6・7%、商社事業6・1%。異色なところでは、エクアドル、フィリピン産のバナナ販売をコンビニエンスストアのローソンなどで展開中です。 また、1952年にヘリコプター2機でスタートした「努力と挑戦」の歴史の中では、 国際線への進出、スターアライアンスへの加盟、米国同時多発テロやリーマンショックなどのさまざまなイベントリスクに対するコストマネジメント、収支改善、国際線黒字化の取り組みなどが紹介されました。 1999年にスターアライアンスに加盟した後は外国人客が増え、それまでの日本人8割、外国人2割から外国人が6割強になったといいます。 現在、多様性を重視して新たな価値を生むことをめざす「ダイバーシティ&インクルージョン」に取り組んでおり、柱の一つである女性の活躍推進を図る数値目標として①女性役員2人以上(現状は4人)②女性管理職比率15%(同13・3%)③総合職・客室乗務職の女性管理職比率30%(同24・9%)を掲げています。そのほか、違った価値観の尊重や相手を信頼しほめ合う文化を推奨したり、男性の育児に理解ある上司「イクボス」を育成したりしていることが紹介されました。 さらに、「ユニバーサルサービス」として、「だれもが利用しやすいサービスの提供」や「お客さま一人ひとりのご希望に寄り添った環境づくりとサポート」を目標としています。この中ではソフト・ハード面から障害者向けサービスを行うことなどにも取り組んでおり、「こうした取り組みを通じて、グループ社員一人ひとりが活力ある共生社会の実現に向けてどういう行動をしていくことがユニバーサルサービスの充実につながるのか考えたい」との思いが伝えられました。 最後に、山本客室センター長は新たな訓練センターの稼働など今後の動きに触れ、「2020年に向けて、文化や言語、性別、国籍を超えて世界中の多様なお客さまの架け橋になって新しい価値を生み出していきたい。それがANAグループにとっての新たな挑戦につながっていく」と締めくくりました。 会場の一角では毎年人気のANAとJALのCA制服着用体験が行われ、約130人が参加しました。参加者は整理券を受け取り、お目当ての制服を身にまとうと、思い思いのポーズで旅客機のポスターを背景に記念写真に収まっていました=写真右下。「努力と挑戦」の歴史CAの制服着用体験が人気「世界の多様なお客さまの架け橋に」 本学は航空業界、特に客室乗務員(CA)の採用数で強みを発揮しています。「大学ランキング2019」(朝日新聞出版)によると、2017年の採用数は本学が102人で1位。2位は青山学院大53人、3位関西学院大と上智大がともに42人。2013?17年の5年間の採用数も本学が344人でトップ。2位は青学大247人、3位関西学院大175人。CA採用数 全国トップ■2017年の大学別CA 採用者数 (「大学ランキング」)102534242413630282827人人人人人人人人人人真剣な表情で基調講演を聞く参加者山本ひとみANA客室センター長123567810関西外国語大青山学院大関西学院大上智大明治学院大立教大法政大同志社大名古屋外国語大同志社女子大大学採用者数