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概要

外大通信デジタルブック

12 本学出身で立命館小学校教師の正頭英和さんが、英国の非営利国際教育団体による「グローバルティーチャー賞」のベスト10人の1人に選ばれた。同賞は、教育分野で優れた業績や画期的なアイデアを示した教育者を顕彰しようと創設され、今回は世界の教育関係者約3万人が対象。正頭さんは今回、唯一の日本人だった。 正頭さんは、子どもたちの可能性を伸ばすために、さまざまな手段を検討している。その授業のユニークさが、教育界に大きな刺激を与えた。 そのひとつがMinecraft(マインクラフト、マイクラ)を用いた授業。マイクラはパソコンや据え置き型ゲーム機等のゲームソフトで、世界で2億本近くを売り上げた。ネット上の空間に立方体の各種ブロックを置くなどして、自由に建物等を建築できるのが特色。正頭さんは、このゲームを授業に取り込んだ。 「地元の京都を世界に紹介したい」という児童の提案を、社会科授業で京都の世界遺産の情報収集▽校外学習で実地見学▽図工科授業で設計図や地図の学習▽マイクラで平等院など歴史建築物を制作▽案内ロボのプログラミング▽制作物を世界に発信してスカイプ(音声・ビデオ通話等のウェブしょうとう・ひでかず/1983年生まれ、大阪府出身。2005年、関西外大外国語学部英米語学科卒業。関西大大学院外国語教育学研究科で前期課程(外国語教育学)修了。京都市の公立中学校、立命館中学校高等学校を経て現職。著書多数。Profile 画期的な授業サービス)で反響を聞く――という一連の授業の流れに導いた。 正頭さんが考える、いま、小学校教育で最重要視される3点――「英語」「プログラミング」「カリキュラムマネジメント」をまとめて行うのが目的。マイクラ授業で、図工や社会、英語という教科横断のカリキュラムマネジメントを実現、英語やプログラミング実践も取り入れた。21正頭英和さん外大人 VOL. 8 OB・OG Interviewグローバルティーチャー賞2019ベスト10人に選出2005年 外国語学部卒立命館小学校教師画期的な授業手法を開発「子どもは可能性の塊」マインクラフトのゲームソフトを使った授業で、児童が作った宇治の平等院