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概要

外大通信デジタルブック

30□「教育GP」に申請、採択 英語国際学部の前身・国際言語学部は、学生の就業力育成に力を注ぎ、早くから学部独自の就職支援を行ってきました。そこで「8つのコンピテンシー(基礎力)を核とした就業力育成プログラム」を立ち上げ、教職員、学生一体で社会人基礎力の向上に取り組んできました。 学生の就職支援に熱心な大学を財政面で後押しする文部科学省の「大学生の就業力育成支援事業(教育GP)」に同プログラムを申請、採択されました。文科省が、5年間に1億円を財政支援し、学生の就職率向上とキャリア形成の促進を図るというものでした。ところが、当時の政府による行政刷新会議で支援事業は廃止され、財政支援は2年で打ち切られました。 そこで、「産業界のニーズに対応した教育改善・充実体制整備事業」に切り替えて申請し直し、12年度に再び文科省の採択を受けました。□何から始めたら… プログラムでは、企業や行政、地域、団体などと連携し、課題解決に取り組む体験型授業(PBL)を取り入れました。教育GPの申請に関わった英語国際学部の神田修悦教授は「当初は、何から始めたらよいのか。まったく手探り状態からの船出でした」と、感慨深げに語ります。 PBLは12年度春学期から、3年生を対象に年間授業としてスタート。担当教員のネットワークなどを頼りに連携先を模索。初年度は京阪電気鉄道、叶匠壽庵、大阪府商工労働部、千日前道具屋筋商店街振興組合の4者との連携でスタートしました。 4者が抱えるそれぞれの課題に学生たちが挑み、解決方法を考えるため、ニーズ調査、語学力を生かした外国人観光客へのインタビューやアンケート、イベントの企画、情報発信の方法を考え、4者に提案。授業では、連携先企業などから講師(社員や幹部など)を招き、業界の実情を聞くとともに、連携先企業にも出向き、フィールドワークを行います。□数多くの成果が実現化 その成果は▽優良中堅・中小企業への就職ガイドブック作成▽枚方文化観光協会のくらわんこ新聞作成▽14501816P B LProject-Based Learning課題解決型授業8年目迎える英語国際学部就活に大きな効果「千日前道オープンキャンパスでのPBL説明会の教室は満杯 具屋筋商店街クラス」にはNHKや毎日新聞が取材本学のエアライン演習室で「くらわんこ新聞」の取材を行う履修生京阪電鉄の役員らを前にプレゼンテーション ANAクラスではPBL成果の振り返り 英語国際学部で取り組んでいる「課題解決型授業(Project-BasedLearning=PBL)」が2019年度新学期、開講から8年目を迎えます。3年生の就業力アップを主眼に、企業などと連携した体験型授業は、12年度に教員、学生とも手探り状態でスタートしました。これをきっかけにPBLは全学部、短大部にも広がり、社会人基礎力の向上に成果をあげています。「PBL体験が就職活動に役立った」。履修生はその効果に手応えを感じています。98951313174012(31ページに続く)