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概要

外大通信デジタルブック

17 | THE GAIDAI No. 298 Summer, 2019 ACCJ関西支部でインターンシップに参加したのはヴァレンティーナ・ベオモンテゾベルさん(イタリア・ボローニャ大学)とヴァレリー・ヤップイーサンさん(シンガポール・南洋理工大学)。 二人は5月下旬から7月下旬にかけて、会員企業の交流を図るイベントの冊子作りなどに携わりました。有名外資系企業のトップと接する機会もあり、「CEO(最高経営責任者)の経験を学べた」などと話し、貴重な経験と実感した様子でした。 日本の文化に興味があるというヴァレンティーナさんは、日本茶を世界に広める活動に取り組む京都府和束町の「京都おぶぶ茶苑」とACCJとの提携を構想し、茶苑側とACCJ執行部の双方にプレゼンテーションを行いました。ACCJ関西支部でビジネスマナーなど学ぶ日本茶をプレゼンテーション情報発信法を提案 ヴァレリーさんは日本―米国間の留学生派遣の実態について調査し、レポートにまとめました。日本からの留学生数は減少しており、学生の内向き志向の強まりなど要因を考察。米国からの留学生数は過去3年微増傾向にあるが、日本への留学生総数に占める割合は低下しており、留学期間も短期化していることを指摘しました。 山田所長は、業務を手伝ってもらうことを通じて、ACCJが何をしているのか理解を深めてもらい、活動に対する支援を増やしたいと話します。情報発信について、二人から若者向けには写真共有アプリのインスタグラムが有効と提案があり、採用したことを明かし、積極性を評価していました。 ヴァレンティーナさんは帰国後に大学院で国際関係を学び、将来は外交分野で働きたいといい、「インターンシップで学んだ日本と米国の問題などを将来に生かせれば」と話します。 ヴァレリーさんも大学院に進み、言語学の研究を望んでいます。「インターンシップでは自分の不作法に気づき、マナーの大切さを学びました」と振り返っていました。山田所長と話し合う2人中宮キャンパスを見学する米ボードウィンワーレス大学の学生フィールドトリップで大阪市内を訪れた留学生たちサマープログラムを実施Faculty-led Program米協定校の学生ら来校意見交換するヴァレンティーナさん(右)とヴァレリーさんヴァレンティーナさんが行った ヴァレリーさんが作成した留学に関するレポートプレゼンテーションのスライド 留学生別科では、サマープログラムが6月7日に始まりました。受講生の内訳は、アメリカ7人、カナダ1人、香港2人の計10人。7月19日までの期間中、日本語、日本の文化、歴史などを中心に学びました。大阪、京都へのフィールドトリップも行われ、異文化体験を楽しみました。 協定校の米ボードウィンワーレス大学(オハイオ州)から5月8日、「Faculty-led Program」で教員2人、学生24人が本学を訪れました。留学生別科長のスティーブン・ザーカー教授がプログラムを紹介した後、髙山一三・外国語学部教授が日本武道に関する特別講義を行いました。留学生別科で行われている琴や陶芸の授業を見学した後、中宮キャンパス、続いて、御殿山キャンパス・グローバルタウンを見学しました。 協定校の米イーロン大学(ノースカロライナ州)から教員2人と学生10人がジャパン・サマープログラムで本学を訪れ、6月12日から21日まで、本学教員による日本のビジネスや文化に関する特別講義を受けたり、TA(ティーチング・アシスタント)と交流したりし、日本語や日本文化を学びました。