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概要

外大通信デジタルブック

2018年度 授業評価まとまる英語キャリア 外国語 英国・国言 短期大学 留学生別科英語キャリア 外国語 英国・国言 短期大学 留学生別科01020304050607080901000102030405060708090100THE GAIDAI No. 298 Summer, 2019 | 22 本学ファカルティ・ディベロップメント(FD)委員会は、2018年度春学期と秋学期にそれぞれ実施した「授業評価」を集計し、結果について考察を加えた。 総合評価としての2つの問い、すなわち、「この授業によって、知的関心が高まり、学ぼうとする意欲がかき立てられた(スポーツ健康科学については、知的関心および運動する意欲)」と、「この授業を受けて、知識が深まり、能力を高めることができた(スポーツ健康科学については、知識の深まりおよび運動技術)」という問いに対しては、春学期と秋学期の数値を平均すると、大学全体で前者が約83点、後者が約84点、総合評価2問の平均が約83点という高い数値であった(数値は全て小数点以下四捨五入)。 一方、「この授業に対して、あなたは1回の授業につき、平均どのくらい予習・復習をしましたか」という問いに対しては、1時間以上の予習・復習をしたと回答した学生は、留学生別科(約58%)を除いて、約28%にとどまり、予習・復習がいまだ十分でない実情も浮かび上がった。 また、クロス集計によって、出席率が高い学生ほど知的関心や学ぶ意欲も高く、知識や能力の伸びも大きいと感じていること、また、授業に対して自律的にしっかり取り組む学生ほど総合評価も高く、授業への満足度も高いという結果が浮き彫りになった。授業評価の結果・分析およびそれを踏まえた各教員の所見は、ラポートシステムなどを通じて学生・教職員に公開される。 授業ごとに学生が行った授業評価の総回答数は、英語キャリア学部6112、外国語学部59849、英語国際学部・国際言語学部26162、短期大学部24174、留学生別科2270であった(ただし、各最大数。設問により、回答数に若干の変動がある)。以下、各設問に対する回答の集計結果を挙げる(文中の「春」は春学期、「秋」は秋学期を示す)。1「この授業に対する総合評価」設問「この授業によって、知的関心が高まり、学ぼうとする意欲がかき立てられた(スポーツ健康科学については、知的関心および運動する意欲)」(設問Ⅳ―1) この設問は、教員は授業を通して、学生の知的関心、学修へのモチベーションを向上させることができたかを問うものである。設問「この授業を受けて、知識が深まり、能力を高めることができた(スポーツ健康科学については、知識の深まりおよび運動技術)」(設問Ⅳ―2) この設問は、教員は授業を通して、学生の知識の深化および能力の向上をさせることができたかを問うものである。 これらの回答をもとに最高100点として換算した場合、設問Ⅳ―1に関しては、短期大学および留学生別科も含めた大学全体では、春が約82点、秋が約84点であった。設問Ⅳ―2に関しては、春が約83点、秋が約85点であった。さらに、設問Ⅳ―1と設問Ⅳ―2を総合的に捉えた場合、大学全体で春が約82点、秋が約84点であった。学修へのモチベーション、ならびに知識の深化および能力の向上といった授業に対する総合評価に関しては、各学部ともほぼ同様の評価を得ている。 この総合評価の結果から、学生の学修に対する評価は概ね高く、本学の教育の充実度が概観できる。2授業への出席状況設問「あなたはこの授業に何回欠席しましたか(公欠は含まない)」(設問Ⅱ―1) 授業は、出席することが大前提である。全部で30回の授業には一定の流れがあり、各授業は相互に密接に関連している。欠席すると流れが途絶え、プレゼンテーションや議論・討論への参加が困難となるだけでなく、理解テストも解けなくなってしまう。 各学期とも一部の科目を除いて30回の授業がなされている。欠席が0回から2回までの学生の大まかな数値は、英語キャリア学部では、春約82%、秋約78%、外国語学部では、春約75%、秋約69%、英語国際学部・国際言語学部では、春約76%、秋約71%、短期大学部では春約83%、秋約75%だった。また留学生別科では、春約69%、秋約71%であった。総じて大部分の学生が高い出席率を年間を通して維持していると言えよう。 ただし、留学生別科を除いて、「欠席が0回から2回まで」の高い出席率の層が秋学期に少しだけ少なくなる傾向が見られた。一概には言えないだろうが、秋は各サークル活動なども多忙期に入り、学生らが長時間にわたり練習などをするという事も影響しているのかも知れない。3予習・復習の時間設問「この授業に対して、あなたは1回の授業につき、平均どのくらい予習・復習をしましたか」(設問Ⅱ―2) 1回の授業に対し1時間以上の予習・復習をしたと回答した学生は、英語キャリア学部では、春約29%、秋約34%、外国語学部では、春約28%、秋約31%、英語国際学部・国際言語学部では、春約23%、秋約27%、短期大学部では、春約25%、秋約であった。また留学生別科では、春約54%、秋約61%となっている。総じて秋学期において学習時間が少し増加する傾向が見られる。生活のリズムも春よりは整い、特に1年間の総まとめ的な気持ちになってくる秋学期後半にかけて、一段と落ち着いて日々の学習に臨む様子もうかがえる。 反面、予習・復習をしなかった学生層も一定数存在する。通年で留学生別科を除く全学部平均で約27%、留学生別科では約9%存在している。留学生別科を除く各学部では、約3人に1人の学生が授業以外では予習や復習を「していない」と回答していた。4授業に対する積極性設問「あなたは、この授業に積極的に参加したと思いますか」(設問Ⅱ―3) 「積極的な態度で授業に取り組んだ」70%69%73%75%76%78%75%75%76%66%71%74%72%70%86%90%92%91%92%92%93%93%91%90%78%83%83%85%83%87%86%83%85%81%84%86%87%86%88%86%89%91%7781%86%85%88%86%89%86%87%89%88%91%93%93%94%93%92%94%96%46%52%37%39%35%40%78%60%74%14%(43%)19%18%(63%70%)学生の授業評価学生による自己評価総合満足度大学全体で83点「予習・復習を1時間以上した」学部23?34%設問Ⅳ-1 知的関心・意欲が高まった(100 点中での点数)設問Ⅱ-2 1 時間以上予習・復習した学生(%)■春学期■秋学期■春学期■秋学期80 83 82 83 82 84 82 83 84 8629 3428 3123 27 25 275461| 授業評価 |