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概要

外大通信デジタルブック

Gaidai Topics外大の今を知る| トピックス |THE GAIDAI No. 299 Autumn, 2019 | 18 観光分野における人材育成などを話し合う「米国―日本ホスピタリティマネジメントサミット」(駐大阪・神戸米国総領事館、在日米国商工会議所主催)が10月28日、中宮キャンパスのICCホールで開かれました。文化庁の中岡司次長が「これからの行政における文化と観光の有機的な連携について」と題して基調講演を行いました。その後、「インバウンドの急激な拡大と日本政府の今後の展望」、「主要成長分野であるインバウンドとその更なる飛躍に向けた提言」、「日本へのプログラム提供と連携についてのディスカッション」の3つのテーマで、日本政府関係者、米国の大学で教べんをとる専門家、ホテル関係者らが議論を繰り広げました。 国際文化研究所(IRI)主催の公開講座「三味線音楽への招待―上方の唄;浪速と京の唄づくしー」が10月11日、マルチメディアホールで開かれ、小唄伊吹派2代目家元の伊吹清寿さんが三味線の演奏と唄を披露しました。講座はIRI所長の野村亨外国語学部教授が英語に通訳する形で進められ、参加した外国人教員らが興味深そうに日本の伝統音楽に聴き入っていました。 第1部では、伊吹さんが三味線音楽について解説。その後、野村教授が、沖縄の八重山諸島に伝わる古謡「安里屋(あさどや)ユンタ」を自らの三線演奏で歌いました。第2部は、商売繁盛を願った大阪の唄「十日戎」や歌詞に京都各地の名物を読んだ京都の唄「はっはくどき」、太棹と細棹の合奏、酒宴などで歌われた「騒ぎ唄」などの上方唄が、伊吹さんと共演者の伊吹寿寿さんによって披露されました。 イベロアメリカ研究センター主催の2019年連続公開講座「外国人労働者との共生―ラテンアメリカと日本を結ぶきずな―」の第1回講座が11月4日、ICCホールで行われ、参加した一般市民や学生が熱心に耳を傾けました。 第1回は「転換期を迎えた日本の外国人・移民政策―課題と展望」と題して、筑波大学人文社会系准教授の明石純一氏が講演しました。 明石氏は、日本社会における外国人労働者の受け入れの歴史や、2018IRI公開講座「三味線音楽への招待」小唄家元の伊吹清寿さんが演奏と唄を披露イベロアメリカ研究センター 連続公開講座「外国人労働者との共生」「米国―日本ホスピタリティマネジメントサミット」開催年入管法改正に至る過程などを説明。入管法改正により象徴的効果や企業・事業主の意識、拡大運用の可能性が考えられる一方、相対的効果や相殺効果、総量効果としてはさほどの影響はないと推察しました。また、「外国人材の受け入れ・共生に関する総合的対応策」により「一元化した対応が期待できるが、地方間格差が拡大する危惧もある」と話す明石氏は「日本は転換期を迎えている。外国人との共生は今後数年が勝負どころ」と考察しました。「転換期を迎えた日本の外国人・移民政策―課題と展望」筑波大・明石純一准教授第1回