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概要

外大通信デジタルブック

| 国際交流 |THE GAIDAI No. 299 Autumn, 2019 | 20Global Outreach ローマ教皇フランシスコのパーソナル・アシスタントで、教皇が支持する国際的な教育ネットワーク「スコラス・オクレンテス(ScholasOccurrentes、ラテン語で「出会いの学校」の意味)の責任者ホセ・マリア・デル・コラル氏(アルゼンチン出身)=写真=が9月18日、本学を訪れ、谷本義高学長と懇談しました。 ホセ・マリア氏は、今年11月にローマ教皇が来日するのを前に、その準備と、日本におけるスコラス・オクレンテスの拡大を目的に来日。仲介役として、本学の協定校、イスラエル・ヘブライ大学のニシム・オトマズキン教授が同行しました。懇談では、スコラス・オクレンテスの日本でのネットワーク構築について、本学に協力を依頼しました。 スコラス・オクレンテスは、教育を通して、人々の融和や平和を促進することを目的とし、中南米やヨーロッパを中心とする190カ国の40万の教育機関を結ぶネットワークを形成しています。 ヘブライ大学のニシム・オトマズキン教授と同大学語学学校のハヤ・フィッシャー校長が9月30日、中宮キャンパスを訪れ、本学の教員と情報交換を行いました。 両氏は本学の英語教育について、町田哲司・英米語学科長、小谷克則・英語キャリア学部教務部長、神田修悦・英語国際学部教務部長、小阪裕城助教らと意見交換し、この後、ハヤ校長が外国語教授法に関する講演を行いました=写真。 ハヤ校長は、同語学学校で日本語、中国語、ドイツ語、スペイン語、アラビア語の教員を統括し、新たな語学教授法を確立するなど成果をあげているということです。講演では、ヘブライ語を母語としない人に対して英語を介さず、ヘブライ語を教える教授法について説明しました。 2019 年度秋学期の留学生別科入学式が8月30日、中宮キャンパスのマルチメディアホールで英語キャリア学部入学式と合同で行われました=写真。留学生別科の秋学期履修生は春学期から継続する17人を含め29カ国・地域の324人。谷本榮子理事長をはじめ、教職員役職者や来賓約40人が出席しました。 留学生別科履修生324人の出身国・地域別内訳は米国191人、カナダ21人、フィンランド13人、オーストラリア11人、英国・ドイツ9人、メキシコ8人、中国・オランダ6人、イタリア5人など。 谷本義高学長は式辞で、留学生別科で履修ヘブライ大学との絆教皇の教育ネットワーク語学学校校長が講演秋学期履修生は324人 留学生別科入学式するプログラムは実学を学べる有益な基盤であるとして、さまざまな機会をとらえて日本社会について学ぶとともに、「観察」するだけでなく、日本社会と何らかの「関わり」をもってほしいと促しました。 この後、来賓として出席したアリシャ・エドワーズ駐大阪・神戸米国総領事館広報担当領事とジェリー・メステッキー在日米国商工会議所関西特別顧問が祝辞を送りました。 続いて、少林寺拳法部の男女部員が演武を披露。最後に、混声合唱団ラベリテが「うたエール」を合唱しました。 協定校のカナダ・ハンバー大学のローリー・ランコート上席副学長=写真左端=ら4人が11月18日、本学を訪れました。両大学が協働開発した英語の特別プログラム「Super IES プログラム」が2020 年度春学期から開講されるのを前に、一行は本学の担当教員らと詰めの協議を行い、谷本義高学長と懇談しました。 来校したのは、ランコート上席副学長のほか、アリスター・マシソン副学長、ヴェラ・ベレッツェン教養学部長、アンドリュー・ネス国際交流部長。 谷本義高学長は懇談で、Super IES プログラムの協働開発校が、米国のノーステキサス大学、アラバマ大学、豪州のウェスタンオーストラリア大学、アデレード大学に次ぎ、5大学目となったことに謝意を伝え、「プログラム履修の選択肢が広がり、本学の学生たちも喜ぶと思ハンバー大と「Super IESプログラム」最終協議います」と話しました。 ハンバー大学側からは、プログラムが具体的な「課題」や「行動」に焦点を当てており、履修学生にとり、将来役立つものになるとの見解が示されました。これに先立ち、ハンバー大学の一行は、本学の担当教員や国際交流部職員と教員の受け入れ体制などプログラムの最終協議を行いました。アゴラ・ブリタニカ(イギリス研究会、会長=秦由美子・関西外国語大学教授)の公開講演会が10月5日、中宮キャンパスで開かれました。第1部では岡田昭人・東京外国語大学教授が「オックスフォード式超一流の育て方」と題して講演。第2 部では推理作家の有栖川有栖氏が有栖川有栖氏が講演 イギリス研究会「ミステリー(推理小説)とイギリス」のテーマで話しました=写真。 岡田昭人・東京外国語大教授は、留学した英オックスフォード大学の教育理念を踏まえ、グローバル化した世界を常識にとらわれずに生き抜く力などについて話しました。有栖川有栖氏は、小学生の頃、英国の小説家アーサー・コナン・ドイルの「シャーロック・ホームズ」シリーズに出会い、推理小説に引かれていった体験などを語りました。