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概要

外大通信デジタルブック

9 | THE GAIDAI No. 299 Autumn, 2019 将来、海外でビジネスをすることを視野に入れていたので、文化の違いを自分で体感しておきたいと思い、日本と言語や文化が異なるヨーロッパを留学先に希望しました。私が留学しているロッテルダム大学は、ビジネススクールでグループワーク中心の授業が多く、授業の一環としてインターンシップにも従事する機会があります。私は、留学の前半、授業で物流について学び、後半は日本食を扱う商社で5ヶ月間のインターンシップを経験しました。インターンシップでは、営業、経理、商品企画など幅広く業務に携わらせてもらいました。商品企画では、日本食テイクアウトショップで販売するメニューを提案。私は、オランダで日本のふりかけをあまり見かけないこととオランダにはパンにチョコチップをかけるというふりかけ文化が存在することに目をつけ、オランダと日本のふりかけ文化を合わせたカルフォルニアロールを考えました。インターンシップを通して、海外でのビジネスについての法律、コミュニケーション、個人情報や労働に対する意識などグローバルな労働環境について理解を深める事ができました。将来は海外でビジネスを展開。オランダのビジネススクールで基礎を学ぶ 現在、アメリカのアーカソンー大学で経営学を学んでいます。実際に留学をしてみて、日本とアメリカの大学の授業で大きく異なると感じたのは、グループワークの多さです。例えば「Business Foundation」という授業では、起業を想定してグループごとにビジネスプランを考えます。そのプランには、どんな商品やサービスを社会に提供していくのかに加え、従業員の勤務時間やどのような給与制度にすることによって仕事に対するモチベーションを上げていくのかといったことについても話し合います。私は、従業員のモチベーションを上げるには、給料を上げるか昇進だと意見しました。しかし、私と共にこのプランを作っているスペインからの留学生は、家族と過ごす時間を尊重するために休みを多く与えるべきだ、という考えでした。仕事に対する考え方は、国によって大きく異なることに気づき興味深かったです。生活面では、現地の学生に加え、留学生の友達が多くできました。週末には同じ寮に住んでいる友人と自分の国の料理を作ったり、大学の近くのお店に出かけたりして充実した留学生活を送っています。専門留学 ビジネスプランを考える授業を通して感じた働き方に対する価値観の違い原田 紗矢香さんHarada SayakaDESTINATION:アーカンソー大学(アメリカ)英語キャリア学部 英語キャリア学科 2年愛知高校(愛知県)出身英語キャリア学科の正課に組み込まれた留学PROGRAM:専門留学リベラルアーツ留学野田 滝斗さんNoda TakitoDESTINATION:ロッテルダム大学(オランダ)外国語学部 英米語学科 3年金光大阪高校(大阪府)出身海外協定大学で教養を深めることを目的とした留学PROGRAM:リベラルアーツ留学後方・中央が野田さん