ブックタイトル外大通信デジタルブック
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外大通信デジタルブック
1留学先で観戦したアメフトの試合2留学先大学の卒業式3留学中に参加していた学生団体のイベントで4リオ2016大会のインターンシップに行った時5平昌2018冬季大会のボランティアチームのメンバーと1235 423 | THE GAIDAI No. 300 Winter, 2020国や文化の壁を越えて海外の学位も取れる関西外大へアメリカのアメフト大会で得た感動が原動力5. スペイン彰式を考える。選手がメダルを手にしたときの表情を視聴者にリアルに伝えるために、最適な表彰台の位置を設定することもその一つだ。 運営に携わるスタッフの根底にあるのは、東京2020大会を「史上最高の大会」に創り上げること。それぞれのバックグラウンドを生かし、さまざまな視点から意見を出し合う。時には、文化や価値観の違いから外国人スタッフとぶつかることもある。 多様な価値観が行き交う環境で大切にしているのは「柔軟性。自分のコアの部分を大切にしながら、周りと調和を保ち、それぞれの個性や強みを生かして答えを導き出すこと」と話す。 日本人と外国人スタッフの懸け橋となれるよう、大会をよりよいものにするために何がベストかを探りながら走り続けている。 「表彰式は、オリンピック・パラリンピックに向けて頑張ってきた選手をたたえる瞬間であり、場所です。東京2020大会の歴史に残る瞬間をよりよいものにしたい」と意気込む。 高校生の時、日本かアメリカ、どちらの大学に進学するか迷っていた。そんな時、関西外大に日本とアメリカ、2つの大学を卒業できる学位留学プログラムがあることを知り、進学を決めた。 大学では、剣道部に所属。部活動に励みながら、学位留学をめざして勉強に取り組んだ。授業で次から次へと出される課題と部活動との両立は大変だった。時には涙が出ることもあった。しかし、ここで頑張ったことが、留学先で専門領域を学ぶ自信につながったのは言うまでもない。 オハイオ州にあるマイアミ大学では運動動作学を専攻し、スポーツについて学んだ。留学中は、勉強だけではなく、大学で行われるいろんなイベントに参加するようにしていた。 ある日、友人に誘われて、大学のアメフト部が出場する大会に応援に行った。応援席には、学生や卒業生、地域住民が大勢集まっていた。会場がONETEAMとなり盛り上がった感動が今でも忘れられない。 「日本でも同じようにスポーツを通して一つになる瞬間を見てみたい」 そんな経験を得て、もっと身近でスポーツ大会に携わりたいと思いが強くなった。リオ2016オリンピック・パラリンピックや平昌2018冬季オリンピック・パラリンピックのボランティアにも参加した。 東京2020大会の運営に携わりたいという思いから現職に就いた。これは自分で切り開いたチャンスだ。 「スポーツを通して人種や言語、文化の壁を越えて一つになれるよう、スポーツの魅力を伝えていきたい」 まもなく、その思いが結実する―。