ブックタイトル外大通信デジタルブック
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外大通信デジタルブック
短期大学部 西川 学 准教授熱中できる「出会い」をみつけよう万代池は、大阪市住吉区にある池。周辺は万代池公園として整備されている。本学は1953年、近くに関西外国語短期大学を開設。草創の地として受け継がれている。にしかわ・まなぶ/1999年奈良教育大学教育学部中学校教員養成課程国語専攻卒業。同大学大学院教育学研究科修士課程国語教育専攻国語・国文学専修修了。関西外国語大学大学院外国語学研究科博士課程後期言語文化専攻修了。博士(言語文化)。大阪府立布施高校教諭(定時制課程)を経て、2016年4月から関西外国語大学短期大学部英米語学科准教授。専門は民俗学・教育学・日本文学。趣味は演劇鑑賞。Profile 学生のみなさんは、大学とは一体どのような場所か、考えたことはありますか。 私は大学とは「出会い」の場であると思っています。人との出会い、本との出会い、学問との出会い、さまざまな体験との出会い、社会との出会いなど、様々なものや人と出会えるチャンスが大学時代にはたくさんあることでしょう。例えば、私は単なる歌舞伎好きの学生でしたが、歌舞伎の源流にあたる風流踊という民俗芸能に出会い、全国各地を調査する研究者になりました。 また、私の大学の先輩には、神社やお寺で引くおみくじに書かれたことばや和歌の研究で卒業論文を書いた人がいます。これも出会いの一つの例です。このように、大学時代に学問で熱中できる分野を是非とも持ってもらいたいと思います。そのきっかけは自分の好きなことや趣味、興味のあることを詳しく調べることから始まるのかもしれません。そうすることで、あなた方にはチャンスや出会いが新たに増えていくことでしょう。 次に、外国人が多く宿泊するホテルでアルバイトをしていたみなさんの先輩の例を紹介します。私が家族でホテルに宿泊した際に応対してくれたのは、私の講義を受けていた学部生でした。その時、彼女は将来のスキルのためにこのホテルでベルパーソンのアルバイトをしていると言っていました。これは、自分がこれから出会うかもしれないチャンスを活かすための準備をしていたのだと思います。 短大生は二年間、学部生は四年間しか学生期間はありません。この期間にどれだけ多くの人と出会い、様々なことを経験することができるかが、みなさんの将来や今後の人生をより輝かせることにつながるでしょう。自分でアンテナを張ってチャンスや出会いを増やし、それらを生かすための準備をしながら学生時代を有意義に過ごしてほしいと思います。万 代池The G a idai 関西外大通信 No.300 Winter, 2020 2020年2月29日発行 発行:関西外国語大学 〒573-1001 大阪府枚方市中宮東之町16-1 http://www.kansaigaidai.ac.jp/