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概要

外大通信デジタルブック

9 | THE GAIDAI No. 300 Winter, 2020 教員採用試験の合格実績を挙げている最大の要因は、学生と教員が連携した対策講座による入念な準備です。 対策講座は、春学期の月火木金の5限に中宮キャンパス・ICCで行われる「夜スペ」(夜スペシャル)、春学期の火水の6限に御殿山キャンパス・グローバルタウンで行われる「サイスペ」(採用スペシャル)、8?9月にICCで行われる「サマスぺ」(サマースペシャル)の3種類があります。 夜スぺとサイスペは教職教養及び一般教養を学ぶ1次試験対策、サマスぺは模擬授業など英語の指導方法等に特化した2次試験対策が行われます。 このほか、春学期初めに各学部出身の現役教員を招き、体験や現状を聞くイベント「ようこそ先輩」が開かれ、学期中3回程度の特別講座として、教育委員会関係者や校長らの講演が行われます。 一方、体験を重視した取り組みも行われています。その一つとして、ボランティア活動が奨励されています。 地元の大阪府枚方市と提携した活動が多く、小中学生に英語を体験してもらう枚方英語村、子どもたちを本学に招き、ゲームやキャンパスツアーを行う子ども大学探検隊などがあり、教員志望の学生が指導を行います。また、人材バンクに登録し市町村でボランティアに従事する試みもあります。 さらに、希望者が参加できる海外でのインターンシッププログラムがあります。カナダ・バンクーバーで幼稚園児を、フィリピン・セブ島で小中高校生を対象に英語で教える体験活動で、それぞれ10人程度が参加しています。 こうした取り組みは、学生の英語指導力・人間力養成につながるとともに、学生時代の体験を重視する教員採用試験の対策にも効果があります。対策講座で入念な準備「夜スぺ」「サイスぺ」「サマスぺ」合格を勝ち取るためにはバランスの取れた準備が必要だ英語教師に求められるのは英語力と人間力 教員採用試験に向けては「自分の強みを認識し、絶対教師になりたい」という強いwillpower を持って臨めば道は開けます。自分は何で勝負するのかを考え、アピールしてもらいたい。英語教員になるのに留学は最大の強みとなります。留学・クラブ活動・ボランティア活動で培った英語力・人間力を試験官にアピールしてもらいたい。文部科学省は授業はできるだけ英語で行うことを奨励しているように、2次試験の模擬授業はAll English で行えば絶対有利です。本学は英語指導力・All English 模擬授業に特化した対策をサマスぺ(サマースペシャル)で行って効果を上げ、合格者増加に寄与しています。教員を目指すみなさん、先輩に続いて関門を突破しよう。「自分の強みを認識し、絶対教師になりたい」という強い気持ちで西村 孝彦 英語国際学部教授教職教員センター長 中学生のとき、オーストラリアでホームステイを経験し英語が好きになりました。大学で教職課程を履修したのは、中学3年時の担任の先生が尊敬できる方で影響を受けたからです。その時は選択肢の一つでしたが、大学2年生から中高生を指導するボランティア活動に取り組んだことで、教える魅力を体感し、教員を志すようになりました。試験対策として3年生の冬から先輩が勧めてくれた参考書で勉強を初めました。4年の春学期から履修した対策講座は、一人では学べない面接の受け方などを学ぶうえで効果がありました。同じ京都府立中学校教員を目指す6人で一緒に勉強し、情報共有などモチベーションを高められたこともよかったと思います。ボランティア活動で教える魅力を体感京都府立中学校教員合格 土居 颯汰さん外国語学部英米語学科4年 愛媛県立宇和高校出身