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概要

外大通信デジタルブック

5 | THE GAIDAI No. 301 Spring, 2020短期大学部は、スケールでも教育の中身でも全国トップクラス。誇りと自信をもって語学のその先を見据え、さまざまなことにチャレンジを理事長・短大部学長谷本 榮子 本学は、今年「創立75周年」を迎えます。1945年、太平洋戦争終結から3カ月が過ぎた戦後の荒廃と混乱のさなか、創立者は、「この国の復興と国際社会への復帰」という切実な願いと夢を外国語教育に託し、「谷本英学院」をスタートさせました。 現在は、大学3学部に大学院、短期大学部を擁する、およそ1万2000人の学生が集う、全国でも屈指の外国語大学へと成長いたしました。 その原動力となったのは、語学教育という「実学」の重視と、留学ネットワークの構築・拡充に主眼を置いた「国際交流」の積極的な推進です。今では世界55カ国・地域393大学と単位互換提携を結び、毎年1700人近い学生を海外の大学に派遣、年間750人余りの留学生も受け入れております。 一昨年開学した「御殿山キャンパス・グローバルタウン」では「国内に居ながら留学と同じ体験が出来る」ことを目的に、約650人の本学学生と留学生が生活できる多文化共生空間、「GLOBAL COMMONS結 -YUI-」を設立しました。本学の学生と海外からの留学生が、学・食・住を共にする共同生活を通して、異文化理解を深め、社会人としての基礎力を養うと同時に、授業では学ぶことのできないグローバル人材育成の実践の場として、大きな効果が生まれています。 新型コロナウイルスの感染の拡大防止、みなさんの安全を最優先して、今年は入学式も取りやめ、授業開始も延期せざるを得なくなりました。なにとぞ、ご理解くださいますようお願い申し上げます。 本学は、短期大学部を高等教育のファーストステージと位置づけております。英語をはじめとして、社会人基礎力の向上を図る「K.G.C.ベーシックス」、PBL(課題解決型授業)などを通じて、学力を鍛え、教養を身に付け、人間力を磨き、それぞれの夢に向かって、次なるセカンドステージへと踏み出す跳躍台なのです。これまでの「教えてもらう」という受け身の学びから、「自分からやってみる」という、積極的な攻めの学びへと姿勢を変えていただきたいと思います。 本学は今年、創学75周年を迎えます。終戦直後の「谷本英学院」を母体とし、関西外国語短期大学を経て、昭和41年に関西外国語大学を開学、さらに大学院を設置しました。現在は、短期大学部のほか、大学3学部、大学院、それに留学生別科と孔子学院を擁する、スケールの大きな学びの場となりました。 短期大学部は、スケールでも、教育の中身でも、全国でトップクラスにあり、アットホームで、温かい持ち味は、いまも、力強く息づいています。みなさんが短期大学部で学ぶことに、大きな誇りと自信を持っていただきたいと望む所以です。 私は、教育とは「共に育つ」こと、つまり、「教える」という字を、「共に」に変えた〝共育?であると捉えています。「K.G.C.ベーシックス」や課題解決型授業でのプレゼンテーションなどに、私も参画して、みなさんと一緒に学び、ともに成長することを、大変楽しみにしております。 本学の先生方は、私自身が直接面談し、教壇に立っていただくようお願いした、人格、識見ともに優れた方ばかりです。みなさんは、その教えや指導に応えつつ、進化する道筋を自ら考え、実践することで、夢や目標に近づいていただきたいと思います。 みなさんのキャンパスライフが、本学の歴史に、どんな1ページを書き加えてくれるのか、とても楽しみにしています。私ども教職員一同、みなさんを全力でサポートすることをお約束して、告辞といたします。(2020年4月10日、新入生誓詞式でのあいさつ要旨) 本学には、多くの優れた先生方と、さまざまな学修環境が整っています。ぜひ、本学の学修環境や、広範なネットワークに裏打ちされた留学制度などを活用し、多様な価値観や異文化に触れ、本学のスローガン「GO FOR it! 語学の、その先へ。」にもありますように、語学のその先を見据えて、さまざまなことにチャレンジしていただきたいと思います。(2020年4月1日、新入生へのメッセージから抜粋)