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概要

外大通信デジタルブック

COURSE EVALUATION19 | THE GAIDAI No. 302 Summer, 202067%(68%66%)29%(27%30%)83%78%75%71%78%72%85%80%76%28%35%31%25%27%28%68%66%25%加したと思いますか」(設問Ⅱ―3) 「積極的な態度で授業に取り組んだ」について、(「強くそう思う」「そう思う」)とした回答は、英語キャリア学部では、春秋ともに約74%、外国語学部では、春約74%、秋約76%、英語国際学部では、春秋ともに約77%、短期大学部では、春約77%、秋約78%、留学生別科では、春約76%、秋約81%である。 授業への参加度と総合評価との関連性はどうだろうか。まず、総合評価の設問Ⅳ―1との関連をみる。 英語キャリア学部では、授業に積極的に参加したと「強く思う」・「そう思う」層(以下、「積極層」と称する)による「高評価」が約70%だった。逆に、「あまりそう思わない」・「そう思わない」(以下、「消極層」と称する)による「高評価」は約4%という結果だった。外国語学部では、「積極層」による「高評価」が約73%、「消極層」による「高評価」は、ここでも約3%という結果だった。英語国際学部では、「積極層」による「高評価」が約75%で最高値だった一方で、「消極層」による「高評価」は約3%だった。 短期大学部では、「積極層」による「高評価」は約75%だった。逆に、「消極層」による「高評価」は約3%だった。留学生別科では、「積極層」による「高評価」は約72%だった。逆に、「消極層」による「高評価」は約3%だった。 5シラバスと授業内容の関係設問「この授業はシラバスに沿って行われた」(設問Ⅲ―1) この設問について、「強くそう思う」「そう思う」とした回答は、英語キャリア学部では、春約89%、秋約90%、外国語学部では、春約91%、秋約93%、英語国際学部では、春約91%、秋約92%、短期大学部では、春約92%、秋約94%、留学生別科では、春約94%、秋約93%である。授業がシラバスに沿っていたという回答が全学部的に90%前後というかなり高い数値となっている。6授業の難易度設問「この授業の難易度は自分にとって適切だった(スポーツ健康科学については、運動技術の難易度)」(設問Ⅲ―2) この設問について、「強くそう思う」「そう思う」という回答は、英語キャリア学部では、春約81%、秋約84%、外国語学部では、春約84%、秋約87%、英語国際学部では、春約85%、秋約87%、短期大学部は、春約84%、秋約88%、留学生別科では、春約86%、秋約83%であった。 比較的多くの学生が、授業の難易度は適切であったと感じているようだ。授業の難易度については、例えば語学科目で習熟度別のクラス編成をしながら共通の教材を設定している場合には、各クラスの習熟度に合わせた柔軟な展開も今後さらに求められよう。7教員による説明の分かりやすさ設問「教員の説明は分かりやすかった」(設問Ⅲ―3) この項目で、「強くそう思う」「そう思う」とした学生は、英語キャリア学部では、春約82%、秋約84%、外国語学部では、春約86%、秋約89%、英語国際学部では、春約87%、秋約88%、短期大学部では、春約85%、秋約88%、留学生別科では、春約91%、秋約87%である。概してかなり多くの学生が教員の説明については分かりやすかったとしているようだ。 だが同時に、「あまりそう思わない」「そう思わない」とした回答が、全体で通年約4%あったことも念頭に置いておく必要があるだろう。8授業の双方向性設問「教員からの一方通行的な授業ばかりではなく、学生との間にやりとりがあり、双方向的な授業であった」(設問Ⅲ―4) 双方向的な授業だったかどうかについて、(双方向的だったと)「強くそう思う」と「そう思う」という学生の割合は、英語キャリア学部では、春約79%、秋約83%、外国語学部では、春約83%、秋約86%、英語国際学部では、春約83%、秋約86%、短期大学部では、春約84%、秋約87%、留学生別科では、春約91%、秋約90%で、どの学部もかなり高い数値となっている。 ただし、科目の性質や内容によっては、講義が主体となっている科目におけるように、新しい知識の注入・伝達や学生側の深い思考が重要となるものもあるだろうし、常に学生とのやりとりを試みることは必ずしも有効ではない側面もあろう。その意味では、この項目はあくまでも「学生をおきざりにしない姿勢」という点を心がけるという意味において、教員側の工夫が求められる。9質問や相談などへの配慮設問「授業中や授業外において、質問や相談ができるように配慮されていた」(設問Ⅲ―5) この設問について、「強くそう思う」と「そう思う」という回答の割合は、英語キャリア学部では、春約85%、秋約86%、外国語学部では、春約86%、秋約89%、英語国際学部では、春約87%、秋約89%、短期大学部では、春約86%、秋約89%、留学生別科では、春約90%、秋約89%となっている。 多くの学部で、昨年と比較して増加傾向にあり、全学的にも質問や相談については、学生は教員にしっかりと対応してもらっている、と感じていることが分かる。10授業の開始時間と終了時間設問「この授業の開始時間および終了時間は守られていた」(設問Ⅲ―6) この設問については、「強くそう思う」「そう思う」という回答は、英語キャリア学部では、春秋ともに約91%、外国語学部では、春秋ともに約93%、英語国際学部では、春秋ともに、短期大学部では、春秋ともに92%、留学生別科では、春約96%、秋約93%になっている。授業開始から終了までの時間を最大限に活用している場合が大部分であると推測できる。11授業を充実させるための手立て設問「授業を充実させるための手立てがなされていた(該当する項目はすべて選択すること)」(設問Ⅲ―7) この設問では、教員が学生に対し、授業内容の理解を深めてもらうよう様々な工夫を行っているかを確認できる。授業の内容や形態によって利用できる手立ては異なるが、教員が様々な形で授業に適した工夫を行っていることが理解できるであろう。 この設問は、対象となった「手立て」から選択する(複数回答可能)形式となっている。対象項目は、「到達目標・学修内容の明確化」「成績評価基準の明確化」「適切なテキスト・教材」「適量かつ適切な配布資料」「適量かつ適切なレポート・宿題・小テスト」「わかりやすく整理された板書」「視聴覚教材・機器等の効果的な使用」「学生の発言や意見を引き出そうとする試み(質疑応答、話し合い、発表等)」「『やる気』を引き出すための学生に対する激励のことば掛け」「私語、スマホ等への適切な対応など、学修にふさわしい環境づくり」となっている。 年間を通して全学的に多く挙げられていた「手立て」を挙げてみると、①「到達目標・学修内容の明確化」、②「成績評価基準の明確化」、③「適切なテキスト・教材」が比較的上位に挙げられていた。①は回答の約41%から約53%程度、②は約24%から約42%、③は約25%から約41%の回答で挙がっていた。ただし留学生別科では、①は約77%、②は約59%、③は約73%程度の回答で挙がっていた。 逆に、挙げられる割合が比較的少なかったものは、①「私語、スマホ等への適切な対応など、学修にふさわしい環境づくり」で回答の約8%から20%(留学生別科では約42%)、②「『やる気』を引き出すための学生に対する激励のことば掛け」が約14%から約22%、そして③「分かりやすく整理された板書」が約11%から25%(留学生別科では②が約61%、③が約67%)の回答であった。あとの項目は、選択された割合が、大体これら6項目の間に位置していた。 また、視聴覚教材をはじめとする機器類については、今後技術の進歩によって様々なものが考案されてくるだろうが、授業はその内容そのものの学修が目的であり、道具はあくまでもそれを円滑に進めるための補完的なものであって多用が目的ではない。この点を踏まえながらも、円滑な授業展開に役立つと思えるものは積極的な採用が望まれよう。 以上が2019年度の授業評価の結果の大まかな傾向となるが、今後とも教員と学生が協力しつつ、さらに良い授業へ向かって不断の努力を続けていきたいものである。「授業はシラバスに沿っている」9割授業内容と進め方に対する評価