ブックタイトル外大通信デジタルブック

概要

外大通信デジタルブック

19 ｜ THE GAIDAI No. 303 Autumn, 2020　2018年の御殿山キャンパス開学に伴い閉鎖された学研都市キャンパス（旧穂谷学舎）の「夢・心・知」と題するモニュメントが10月、中宮キャンパスの西門脇に移設されました＝写真。　モニュメントは三角錐、球体、積み箱からなり、それぞれ、夢と希望、心、知を表現しています。1991年12月の穂谷総合グラウンド完成を記念して、彫刻家の望月菊磨氏が制作しました。　片鉾学者に設置されていた大きさが違う同じモニュメントは既に中宮キャンパスの正門脇に移設されており、二つのモニュメントが中宮にそろいます。　みなさん、ご卒業おめでとうございます。　今年に入り、世界はコロナショックにより一変しました。本学も入学式を取りやめ、授業をオンラインで行い、そして各種イベントもＷＥＢ上で実施してきました。　皆さんは大学生活の最後に当たり、恩師や学友と語り合う時間を持てず、さぞかし心残りだったと思います。また、新たに踏み出す一歩に不安を感じている人も少なくないでしょう。　しかし、「艱難汝を玉にす」とか「厳しい局面にこそ、チャンスは存　みなさん、ご卒業おめでとうございます。　コロナウイルスで私たちの生活は一変しました。さまざまな制約を受け、先行きが全く見通せず、8月卒業生へメッセージ（要約）「夢・心・知」モニュメント学研都市Ｃから中宮Ｃへ在する」という言葉があります。本学は長年にわたりグローバル人材の育成に取り組んでまいりました。グローバル人材とは、高度な語学力を有し、異なる国や文化、民俗、歴史、宗教への洞察力と異なる価値観を受け入れる受容力を持ち、そして客観的・論理的思考力を身に付け、「コミュニケーション」「ネゴシエーション」「ファシリテーション」の力を持った人材です。　皆さんは本学の教育や様々な活動を通じて、これらの能力を身に付けているものと思います。従ってこのようなときにこそ、皆さんはこの難局を絶好の機会として捉え直し、本学で培った豊かな語学力を生かし、論理的・批判的に物事に取り組み、新たなものを創出する力を発揮して、グローバルに活躍してくれることを期待します。厳しい局面にこそチャンスは存在する学びのステージにフィニッシュなし谷本榮子理事長・短大部学長大庭幸男・大学学長不安だけが増幅しました。今年に入って、大学生活を満喫するという日々から遠いものになってしまったことでしょう。　思わぬ逆境を経験したからこそ、逆境を経験しなければ得られなかったものを会得したはずです。新たな気付きや感謝の気持ちを、人生の次のステージで糧としてください。　本学では、短期大学を高等教育のファーストステージと位置付けております。ファーストステージでの学びを終えられたみなさんは、セカンドステージへと踏み出されます。さらにステップアップした判断力や適応力、発想力やコミュニケーション能力が求められることでしょう。「大丈夫だろうか」と自問する方がおられるかもしれません。　しかし、心配しないでください。ファーストステージで学んだ知識や教養が、常に支えになってくれるはずです。社会が混迷を深めて複雑化しても、しっかりとした土台がある限り、学びをいくらでも広げ、深めていくことができます。学びのステージにフィニッシュはありません。