必要なのは、その先を見る力。




必要なのは、その先を見る力。
社会は、世界は、変化し続けています。10年どころか、2〜3年先を見通すことすら、簡単ではありません。もはや「大学で語学だけを学ぶ」というわけにはいかない時代が訪れているのです。必要なのは、語学に加え、未来を先取りし、自ら新たな価値を生み出す力を養う学び。「未来創造型グローバル人材」を育てる、英語国際学部 英語国際学科の新カリキュラムに、その答えがあります。
次代に生かせる
2言語、
英語と中国語を
身につける。
英語国際学部 英語国際学科では、英語と中国語の2言語を修得します。
時代や社会がどのように変わっても、コミュニケーションはすべてのベースとなります。
全世界の共通語となっている「英語」、話者数で世界1位の「中国語」。
この2言語を駆使できるようになることが、「未来創造型グローバル人材」をめざすうえでの力強い第一歩となるでしょう。
語学集中
プログラム
留学プログラム
[英語・中国語]
1年次には2年次以降の留学に備えて、英語は週6回、中国語は週4回の授業を実施。いずれも習熟度別の少人数クラスにより、学生一人ひとりと徹底的に向き合いながら、着実にステップを重ねていきます。英語力と中国語力を集中的に鍛え上げることで、「未来創造型グローバル人材」をめざす、本学科での学びの土台を築きあげます。
英語授業[週6回(90分)]
CHECK POINT
1年次は文法の修得を重視。英文法において日本の学生がつまずきがちな点について熟知した日本人教員が、丁寧な指導を行い、文法の徹底的な理解を促します。この文法学修と連携する内容で、ネイティブ教員がスピーキングやリスニングを指導。正しい文法を理解し、コミュニケーション力を高めます。
中国語授業[週4回(90分)]
CHECK POINT
文法は日本人教員が、発音・スピーキングはネイティブの教員が担当。どちらも共通のテキストを使用することで、「学んだ文法を意識しながら話すことで、理解を深める」といった、インプットとアウトプットのバランスを取りながら効果的に学修を進めます。こうした学びを通して1年次に中国語の基礎を徹底して学び、2年次以降の留学に備えます。
2年次から3年次にかけて、1学期間の「英語留学」と「中国語留学」を用意しています。希望者は留学選考を経て、どちらにも参加可能です。1年次に身につけた語学力をベースに、留学先大学での学びや現地での日常生活を通して実践的なコミュニケーション能力を養うとともに、異文化理解力も高められます。 ※2022年度からはスカラシップはいずれかの留学1回のみ支給されます。
英語留学[1学期間]
中国語留学[1学期間]
留学選考試験に合格すれば、専門分野の学びや国際的な教養をさらに追究できる、留学プログラムへの参加が可能です。海外協定大学で教養を深める「リベラルアーツ留学(1年間)」をはじめ、本学科生を対象にした、北京語言大学への「中国ダブル・ディグリー留学(2年間)」により、2つの学位が取得できるプログラムなどを用意しています。
専門分野
教養
「英語と中国語」を
ベースにしながら
グローバルな視点で
物事を捉える力を磨く。
より高度なコミュニケーション能力を培うための、研ぎ澄まされた語学力が必要となりました。「グローバルスタディーズ&コミュニケーション」のフィールドでは、「英語と中国語」をベースにしながら、世界が直面している課題や時事問題について考え、自分の意見を発信する力を養います。「グローバルマインド」は、これからの時代、国際社会で活躍する上で必要不可欠な力です。
世界の“いま”について、英語で理解し、英語で考えを深める授業です。「多文化共生」「イノベーション」「SDGs」などテーマごとに問題意識を持ち、解決策の提案についても学生が自ら考え、英語での討論にも取り組みます。世界の様相に関する知識や論理的・批判的・複眼的思考力を総動員して、次代をリードする姿勢を養います。
時事問題についてのディベートやプレゼンテーションに英語で取り組み、英語運用能力の向上をめざします。『Strategic Debate』では、ディベートの準備や実践を通して論理的・批判的思考力、リサーチ力、表現力などを養成。『Strategic Presentation』では、効果的に伝えるための原稿作成方法やスライド作成技術も養います。
芸術や歴史、生活、政治、経済、時事問題など、世界の諸相について理解し、これに対する自分の意見や考えを英語で発表。そのプロセスで、英語4技能の向上をめざすとともに、批判的思考力や分析力を養います。また、プレゼンテーションやディスカッションを通して、自分の考えを論理的に説明する力を身につけることができます。
塩野 勇輔 さん
国際言語学部 国際言語コミュニケーション学科(※)
2012年9月卒/清教学園高校(大阪)出身
[勤務先] アクセンチュア株式会社
※ 2014年度より改組し、英語国際学部英語国際学科を開設
大学時代はコミュニケーション能力、特に「伝える」力の修得に重きをおいていました。なかでも、アメリカと中国の二ヵ国への留学で得た経験は大きかったと思います。留学先大学では、言語や文化背景の異なる留学生たちとのグループワークに積極的に取り組みました。そこで実感したのは、母国語以外の言語で相手に情報を伝える時は、要点を整理して簡潔に伝えるのが効果的ということ。また、異なる価値観を持つ人間が多数存在するなかでは、自分の価値観を一旦横に置き、背景や考え方を含め、相手の立場で考えることで一層深いコミュニケーションが可能になるとも感じました。留学で鍛えた「伝える力」は、外資系コンサルティングファームでの務めにも、生かされています。
グローバル社会が
直面する
様々な課題について
理解を深め、解決に挑む。
環境問題や貧困問題など、世界が抱える多くの課題は多様化・複雑化しており、一つの専門分野からの視点だけで解決することが困難となっています。新カリキュラムの「グローバルリベラルアーツ」における目標は、そうしたグローバル社会の課題を見極め、解決へと導くための「クロスオーバーマインド(=分野横断的な思考力)」の養成。人文科学から社会科学までの幅広い学びを通して、多角的な視点で課題の本質にアプローチしていける人材を育成します。
SDGsへの貢献に取り組み、
グローバルスピリットを磨く。
英語国際学科ならではの新しい留学プログラムが「語学+SDGs留学」。留学先大学で語学力をさらに高めるとともに、留学先でSDGsが定める17のゴールのいずれかに沿ったテーマでのフィールドワークに取り組みます。途上国を含め、世界各地への派遣を予定。テーマに関する授業やワークショップ、企業・NPOとのコラボレーション、ボランティア活動などを通して、地球市民としての貢献スピリットやイノベーション力を育てます。
2015年の国連サミットで採択されたSDGs(Sustainable Development Goals=持続可能な開発目標)について学ぶ授業です。SDGsは人類が取り組むべき問題を網羅した地球規模の「課題解決リスト」であり、これらの解決にはビジネスやイノベーションの力が不可欠。そうした観点から国内外での多様な実践事例を学修し、SDGsと未来社会のあり方について考察します。
さまざまな国・地域どうしの相互関係について、これまでの歴史をふまえ、現在の状況や動向について学ぶ授業です。「安全保障問題」「国家間関係」「国際機関」「世界各地域の情勢」「グローバリゼーション」「南北問題」などのテーマについて考える力を身につけます。最新の国際政治に関するニュースにも触れ、グローバルな視点を養います。
過去の常識が突然通用しなくなり、新たな常識が台頭する、変化の激しい現代社会。そんな時代を生き抜いていくため、哲学的思考を深めながら、既存の価値観を疑う力や物事の本質を見極める力を養う授業です。さらにワークや対話を通して、常に「なぜ?」と問いかけながら、新たな知識や価値を体系化する力の修得をめざします。
来たるAI時代に備え、
デジタルツールを
使いこなす
知識と
スキルを身につける。
「人間の仕事の多くがAIに取って代わられる」といった話を耳にしたことがあると思います。ではAIとは、そもそもどういうものなのでしょう?「文系だから知らない」なんて、これからの社会では通用しません。新カリキュラムの「AI&デジタルコミュニケーション」では、AIをはじめとするデジタルリテラシーの基礎やビジネス、社会との関わりについて、文系学生にもわかりやすくレクチャー。情報デジタル社会に対応できる「デジタルマインド」を養います。
AIが現代社会にとって当たり前のツールとなりつつある今、AIと社会、ビジネスとの関係性に焦点を絞って学びます。AIとはどのようなもので何ができるのか、そして現代のビジネスや社会にどう活用されているのか、具体的な事例を通して学修。さらに今後のビジネスにおけるAIの可能性についての考察や、活用シミュレーションなどにも取り組みます。
インターネットを基盤とした多様なデジタルメディアの基礎知識を修得する授業です。WEBサイト、SNS、動画配信サービス、メッセージングアプリなどについて、それぞれの機能と成り立ち、社会に対する影響力、これらの登場によってビジネスがどう変化したのかなどについて学び、さらに今後の可能性についても探っていきます。
デジタル技術の発展が、映像、音楽、ゲームなどの様々なコンテンツの制作過程にどんな変化をもたらしてきたか、さらにコンテンツそのもののあり方にもどんな変化を及ぼしたかについて学修。さらにコンテンツビジネスや収益を得る仕組みなどについても学び、社会人に求められるデジタルコミュニケーションの基礎力を養います。
AIやデジタル関連の分野に興味があったので、すぐに履修を決めました。リモートワークなどの重要性が高まっている今、文系にもITの知識は必要。そういう意味でも、この科目の価値は高いと思います。数学が苦手な自分にもわかりやすく、実際に仕事としてAIに関わっている人の生の声が聞けるのも興味深い。将来はメーカーで働きたいと考えており、そこにつながる学びができることをうれしく思います。
栗原 努 さん
大阪府立登美丘高校出身
社会の進化を先取りし、
自らの手で新たな価値を
創造する力を身につける。
社会は、絶え間なく進化し続けています。これに対し、受け身になることなく、自ら積極的に社会に進化をもたらす行動が起こせる「イノベーティブマインド」こそが、これからの「未来創造型グローバル人材」に不可欠な素養です。新カリキュラムの「フューチャーデザイン&イノベーションスタディーズ」では、グローバル社会のビジネスや経済の革新的動向への理解を深めつつ、PBL(Project Based Learning)などを通して、社会の課題に対して創造的な解決策を探究できる力を養成します。
世界は今、イノベーションの時代にあります。イノベーションとは何か、なぜイノベーションが必要なのか。この授業では、Google、Appleなど世界をリードする企業を例に、イノベーションの定義や歴史、社会に与えるインパクトなどについて学修。自らが将来、ゲームチェンジャーとして活躍するための素養を身につけます。
日本の科学技術政策において、未来社会のコンセプトとして提唱されている「Society5.0」。この新たな社会像の学修を通して、一人ひとりが未来を志向する意識や視点を確立し、未来を構想するための手法の修得をめざします。「Society5.0」をベースにしながら、各自が実際に未来を描いてみるといった取り組みも行います。
予測困難な現代社会において、時代の変化に対応し新たな価値を創出する力は重要です。この授業では、代表的な創業者や起業家の事例学修を通して、起業家精神とは何か、起業にはどのような資質・能力・知識が必要となるのかについて、理解を深めます。さらに、実際に起業するためのプロセスや方法論についても学びます。
企業や自治体と大学が連携して行うPBL(Project Based Learning)と呼ばれる課題解決型授業。企業などが直面している商品開発、市場・顧客開発といった課題について、学生たちが主体となって分析、アイデア立案、プレゼンテーションすることで、社会人としての実践的なスキルや課題発見・解決力を身に付けます。
【PBLテーマ(2021年度実績例)】
北尾 信夫 教授
[主な担当科目]
現代社会とイノベーション、リベラルアーツベーシックス 、ビジネスロジック
かつての日本では、経営に大切なのは変化への素早い対応力だと言われていました。しかしその考え方が、日本企業の多くが世界に遅れを取った一因となったのです。実際、その当時の海外の企業は、変化に対応するのでなく、自ら変化を起こすことに力を注いでいました。「GAFA」と称される米国のGoogle、Amazon、Facebook、Appleの4社は言うまでもなく、BaiduやAlibabaなど中国のIT企業もそうです。これからの時代を担うみなさんには、変化に対応するのでなく、変化を起こす側に立ってもらいたい。古い価値観にとらわれなければ、例えば卒業後の進路として就職だけでなく、自ら起業するといった選択肢も視野に入るはずです。イノベーションマインドは、あなた自身の可能性も広げてくれます。
変化する時代の中でも柔軟に対応し、分野や領域に縛られず活躍できる人材を育成します。
エアラインやツーリズムなどサービス・ホスピタリティ業界に加え、メーカー、商社などの グローバル展開する企業、IT情報系企業など、
幅広い業界をめざすことができます。
進路は幅広い業界をめざすことができます