言語文化専攻

博士前期課程

イベロアメリカ文化コース

広大なイベロアメリカ地域を探求する

イベロアメリカ世界は、地理的にも広く、世界から様々な価値観が持ち込まれたところであり、文化的にも非常に多様で豊かです。いずれの意味でも広大で未だ手がつけられていないところも多々あり、研究対象としてはうってつけでしょう。また、日本から遠い地域でありながら、スペインに関しては16世紀のザビエル到来や17世紀の南蛮貿易があり、ラテンアメリカへの日本人移民は19世紀終わりにはすでに始まっており、我々の社会と密接な関係にあってとても身近な存在でもあります。そんな多様性とは反対に、同質性が際立ち、最近では多文化共生や多文化理解が課題となっている日本社会に、同文化圏の研究は大いに寄与するであろうと思われます。

本コースには、研究の中核として3つの分野があります。「イベロアメリカ文学・文化」では、スペイン・ラテンアメリカの文学やその他の文化の研究を、「イベロアメリカ地域研究」では、地域全体、もしくは各国における歴史、社会、政治・経済を対象とする研究を、そして「スペイン語学」では、この広大な地域を繋いでいる言語の一つがスペイン語であると同時に、そのスペイン語は単一ではなく、地域変異が存在するということを理解しつつ、言語学の側面からスペイン語を通時的・共時的に研究します。

広大なイベロアメリカ地域を学ぶということは、その多様性を学ぶことに繋がります。それにより物事を考える上で新しい着眼点や発想を与えてくれるでしょう。スペイン語学科を有する本学であるからこそ、イベロアメリカを専門とする優秀な研究者を擁しています。その指導者達と共に新しい価値観をもった世界を探求してみてはどうでしょうか。

日本語学・日本語教育コース

日本語学・日本語教育の課題に取り組む

言語が重要な役割を果たす国際化・国際交流の時代にあって、その一翼を担う日本語に対する関心も年々高まっています。それに伴い、日本語学習を支援する日本語教育の重要性も高まり、またその基盤となる日本語研究(日本語学)もその推進が求められています。そうした状況のもと本コースは、互いに密接な関係にある日本語学と日本語教育を両輪として、時代の要請に応えていくことを目指します。

本コースの特徴は,日本語を母語とする学生と非母語(外国語)とする学生が学修の場を共有することで、日本語を内側から見る視点と外側から見る視点の両方向からアプローチする点にあります。日本語を客観的に捉えようとするとき、“ウチの視点”と“ソトの視点”が行き交う場に身を置くことは有効かつ有意義なことです。そこでは、日本語を他言語と対照することを通じて、どういったところに日本語の特徴があるのかを明らかにしようとする問題意識が自然に芽生えます。

日本語は世界の言語のなかでも研究が進んでいる言語の1つであり、研究に取り組むための条件も整っています。日本語教育もまた、その長い研究の歴史を背景に広範な課題について検討が続けられています。それらの研究の蓄積をもとに、本コースでは「日本語学研究」「日本語学特別研究」「対照言語学」など日本語研究に関わる科目、及び、「日本語教育学」「第二言語習得論研究」など日本語教育に関わる科目を提供するとともに、個々の学生に対する研究指導にも力を注いでいます。

これから先、国際交流の重要性はさらに高まっていくものと考えられます。皆さんには、本コースでの学修を通じて日本語学・日本語教育に関わる課題を主体的に解決する力を養っていただきたいと思います。

国際共生コミュニケーションコース

国際社会が真に必要としているグローバル人材の育成

情報通信技術の進展により、人、モノ、情報の国際間移動は活発化を増し、各国の相互依存性は高まっています。しかし、ボーダーレス化の進行にも関わらず、国際紛争、格差拡大、地球温暖化等、国際間の問題は増加の一途をたどっています。現代ほどこのような問題に真剣に取り組む人材が必要とされている時期はありません。

国際共生コミュニケーションコースでは、国際社会で活躍するグローバルな人材を育成し、コース修了後にさまざまな活動を通じて国際社会の発展に貢献することを目標にしています。

グローバル人材が備えるべき3つの要件があります。第1に、国際社会のワーキングについてその仕組みを理解すること、第2に、異なる国の文化・民族・歴史・宗教の理解を通じて多様な価値観を尊重し、国際社会で共に生きていくという意識の醸成、第3に、高度な語学力に裏付けられたコミュニケーション能力の向上です。

本コースの大きな特徴は、これら3つの要件が修得できるようにカリキュラムが設計されている点です。第1の要件については、世界の情勢を分析するための国際関係論(International Relations)、 発展途上国が直面している問題を分析する国際発展論(International Development)、わが国の経済システムを分析する日本経済論(Japan’s Economic Experiences)が用意されています。第2の要件については、他国の文化とわが国の文化を比較するという視点から日本の文化を多面的に研究する科目が用意されています。第3の要件については、すべての科目が英語で実施され、高度な英語力の修得を実現するとともに、自らの考えを効果的に伝達するコミュニケーション能力を育成するための科目が用意されています。すべての科目が英語で実施される修士課程コースは日本の大学では数少なく、注目されています。

また、幅広い分野で活躍する本学の卒業生や教員のネットワーク、また海外協定校のネットワークを活用した、国際インターンシップを通じた実践的な学びの場も提供されています。さらに、修了要件として修士論文あるいは特定課題研究となるインターンシップでの選択が可能です。

グローバルな人材としての能力を養い、国際社会で活躍したいという方は、ぜひこのコースにチャレンジしてください。

授業科目等

科目区分 授業科目 配当年次 単位数
専門科目 スペイン語学A 1 2
スペイン語学B 1 2
イベロアメリカ文学・文化研究A 1 2
イベロアメリカ文学・文化研究B 1 2
イベロアメリカ地域研究A 1 2
イベロアメリカ地域研究B 1 2
言語文化特別研究A 1 2
言語文化特別研究B 1 2
言語文化特別研究C 1 2
言語文化特別研究D 1 2
言語文化特別研究E 1 2
言語文化特別研究F 1 2
日本語学研究A 1 4
日本語学研究B 1 4
日本語学特別研究A 1 2
日本語学特別研究B 1 2
日本語学特別研究C 1 2
日本語学特別研究D 1 2
日本語表現法 1 2
対照言語学 1 2
日本語教育学A 1 2
日本語教育学B 1 2
Global Communication A 1 2
Global Communication B 1 2
International Business Communication A 1 2
International Business Communication B 1 2
International Relations A 1 2
International Relations B 1 2
Studies in Japanese Culture A 1 2
Studies in Japanese Culture B 1 2
Intensive Training in Professional English 1 2
Multimodal Presentation 1 2
Japan's Economic Experiences 1 2
International Development 1 2
統語論A 1 2
統語論B 1 2
意味論A 1 2
意味論B 1 2
英語史研究 1 2
音声学・音韻論研究 1 2
第二言語習得論研究 1 2
コミュニケーション文法論 1 2
専門演習科目 総合演習 I A 1 2
総合演習 I B 1 2
総合演習 II A 2 2
総合演習 II B 2 2
  修士論文 2 4
特定課題研究 2 4

博士後期課程

言語文化研究を主に言語教育へ応用を図る。

言語は文化の記号であり、文化は言語のレールです。言語は、民族それぞれの独特な風土や文化を反映し、記録しており、文化は、様々な角度からその民族の言語の発展に深く関わっています。

言語文化研究は「言葉の中に文化が刷り込まれているはずだ」という仮説に基づいて出発しています。言葉は文化の中で生まれ、育まれながら歴史を生き抜いてきました。私たちは言葉と文化の接点に立ち、言葉たちに囲まれて生きていると言えます。

本専攻では、主に言葉のメカニズムを特徴付ける重要な研究分野である意味論と語用論の基本的な研究方法と日本語及び中国語教育、そして外国語教育への応用の可能性を考察していきます。

また、言語学と文化学の両観点から日本語・中国語・英語などの比較対照を行い、言語文化研究における多種多様な具体例から「文化の中で息づいている言葉」のあるがままの姿と向き合い、「人間の認識様式」を探っていきます。

本専攻においては、博士後期課程の研究活動の中心となる言語データの収集と分析、言語事実からの仮説構築、論文と引用文献リストの作成、学会での研究発表と議論の方法など、総合的に指導と助言を行います。

授業科目等

科目区分 授業科目 配当年次 単位数
専門科目 言語文化特別研究 I A 1 2
言語文化特別研究 I B 1 2
言語文化特別研究 II A 1 2
言語文化特別研究 II B 1 2
日本語学特別研究 I A 1 2
日本語学特別研究 I B 1 2
日本語学特別研究 II A 1 2
日本語学特別研究 II B 1 2
専門演習科目 特別総合演習 I A 2 2
特別総合演習 I B 2 2
特別総合演習 II A 3 2
特別総合演習 II B 3 2
自由科目 高等教育論 1 2
大学教員論 1 2
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教員からのメッセージ

言語文化専攻 Yeonkwon Jung 准教授

Reserch the theoretical foundations and practical knowledge of contemporary English business communications

English Business Communication (EBC) is an academic discipline to focus on text and talk in the context of business. As an umbrella term, EBC covers the key areas that communication professionals need to manage, such as (1) management communication, (2) organizational communication, (3) corporate communication, and (4) international communication. Management communication teaches the communicative activities and/or the knowledge sharing skills of managers. Organizational communication studies how the context of the organization influences communication processes. Corporate communication investigates (strategic) communication to boost, maintain, and restore the corporate image. Finally, international communication seeks to understand form and function of English as a Lingua Franca in multinational or multicultural business.

Among the subdisciplines, my EBC course, so-called Global Communication Research, pays particular attention to international communication. It provides the theoretical foundations and practical knowledge of contemporary EBC research across cultures. On the one hand, EBC discusses the nature of Business English as a Lingua Franca (BELF) communication and attempts to analyze what the potential communication problems are in BELF encounters that the interactants need to deal with for communication success. As methodologies in research on BELF encounters, EBC adopts genre analysis and pragmatics in order to explicate how they are applicable to the BELF data. On the other hand, it also introduces a variety of EBC research work across continents (i.e. similarities and differences between American and European business communication).