IEP(Intercultural Engagement Program)の立ち上げ間もない頃から同プログラムにかかわり、プロジェクトリーダーとしてさまざまなイベントの企画・運営に携わった横道さん(英語キャリア学科4年)。
そんな横道さんに、関西外大の入学のきっかけや学んできたこと、IEPで取り組んだこと、今後の目標などについてお伺いしました。

よろしくお願いします!
この記事では主に、
- 横道さんが関西外大に入るまで
- 英語キャリア学科での学びについて
- IEPの活動を通じて得られたもの
- 今後の目標
- 関西外大のいいところ
※クリックすると該当箇所に飛びます。
といったことについてご紹介します。
学生インタビュー・横道亜未さんプロフィール

横道さんのプロフィールはこちら。
横道 亜未(よこみち あみ)さんプロフィール
- 英語キャリア学部 英語キャリア学科 4年生
- 所属団体 :FBL (Future Business Leaders)、IEP (Intercultural Engagement Program)※2021年秋学期まで所属
- 和歌山県出身
※データは取材時(2022年9月現在)のものになります。
国際弁護士、または医師をめざし、海外の大学への進学を考えていた横道さんが、関西外大に入学するまでの経緯をまずは振り返ってみます。
幼少時より英語に触れ、小学校から海外留学を経験

2歳からインターナショナルスクールに通い、
小学校のときに英会話学校の先生の勧めで見たマイケル・サンデル教授による『ハーバード白熱教室』に感銘を受ける。

当時はどんな大学か知らなくて、単にサンデル先生の授業を受けたいという動機だけだったんですけど、そのときから「ハーバード大学に行くこと」が私の目標になりました。
その後、小学校5年生のときに海外に移住し、
- オーストラリア
- ハワイ(アメリカ)
- ユタ(アメリカ)
と6年間の留学生活を送った横道さん。
高校は、毎年ハーバード大学への進学者を輩出しているユタ州の名門校に進んだ。
「オナーズクラス」という学校の中の最上位のクラスに入り、常に成績はオールA。
ビジネスクラブや裁判所でのボランティアなど、将来を見据え、課外活動にも積極的に取り組んだ。

「ハーバード大学合格!」という夢の実現にむかって着実に歩みを進めていた横道さんだったが、思わぬところでストップがかかってしまう。
高校2年生の夏休みに帰国し、香港に旅行にいった際に風邪をこじらせ、中耳炎になってしまったのだ。

1、2か月飛行機に乗らないでとお医者さんに言われ、新学期スタートまでにアメリカの学校に戻れなくなってしまったんです。
電話で高校に問い合わせたところ、他のクラスへの編入は可能だが、オナーズクラスには戻れないという回答が返ってくる。
最上位のオナーズクラスは授業のスピードが早く、一か月遅れるとついていけなくなり、カリキュラムのルール上も元のクラスに戻ることはできなかった。
オナーズクラスで最上位の成績を取っていないとハーバード大学への進学は難しく、同クラスで授業を受けられないのであればアメリカに戻る必然性がなくなり、この問題に直面したときに日本の大学への進学を意識するようになる。
ハーバードを諦め、東大医学部をめざした横道さんが関西外大に来た理由

日本に戻り、夢の1つだった医師をめざすことを志し、東大の医学部への進学を目標に設定する。
ただ、利用しようと考えていた帰国子女枠が使えず(アメリカで高校3年生まで在籍していると利用できたが、2年生までだった横道さんは対象外となる)、センター試験での受験に切り替えたが、得意だった理科や数学も、問題文が日本語になった瞬間にぜんぜん解けなくなってしまっていた。

途方に暮れて、「何をしよう」「どうして日本に戻ってきちゃんだろう」と悲嘆したんですけど、気持ちを切り替え、私立大学への進学を視野に入れるようになりました。
そんなある日、地元・和歌山で開催された大学相談会に参加した。
当初は医学部を中心に回ったが、どこも「センター試験が必要」とのことで、諦めて会場を後にしようとした際に目に留まったのが、入口付近に設置されていた関西外国語大学のブースだった。
あまり気乗りせずそのブースに近づいた横道さんが、話を聞く前に「外国語大学」抱いていたイメージは、
- 英語が話せない人が学びに行く大学
- でも、英語で受験できるのはここくらいかも
という後ろ向きなものだったが、その印象は一新される。

英語キャリア学科のお話を聞いた際、英語で経営や経済などについて学べるのがすごく魅力的に感じました。
また、そのお話を聞いたときに、自分が本当にやりたいと思っていたことが明確に見えたんです。
医師と国際弁護士が横道さんの子供のころからの目標で、いずれも将来は自分の病院か事務所を構えるのが夢だった。
ただ、関西外大の英語キャリア学科の話を聞き、「私は医者でも弁護士でもなく、経営者になりたかったんだ!」と気づかされたという。
その場で関西外大が第一志望となり、10月に「2カ年留学チャレンジ」という特別型選抜の入試を受け、合格を果たした。
※関西外国語大学の入試の種別については、以下のページをご参照ください。

英語キャリア学科での学びについて

経営者をめざし、英語キャリア学科に進学した横道さん。
「経営者になるための学び」ではなく、理論や経営学の基礎などが中心でギャップがあったのは確かだが、関西外大でのこれまでの学びは非常に充実したものになっているという。
英語キャリア学科の詳細については、以下の記事をご参照ください。

ここでは、横道さんが入学後に取り組んできた課外活動について主にご紹介します。
コロナ禍に立ち上げたビジネスサークル

2020年8月、横道さんはビジネスサークルを立ち上げた。

経営に興味のある学生が集まるサークルを作りたいなと思っていて、私自身が「こういうコミュニティがあればいいな」というものをめざして立ち上げました。
サークル名は、FBL (Future Business Leaders)。
サークルのInstagramはコチラ。
これまで、Instagram、TikTok、YouTubeなどのSNSを通して、ヴィーガンをはじめ、SDGs に関する知識や「学⽣でも今⽇から取り組めるSDGs」 などをテーマに動画や写真の撮影に取り組み、現在はシードペーパーの啓蒙活動にチカラを入れている。

2023年のエシカル万博※ に出展し、ワークショップを通じてシードペーパーを広めることを目的に現在さまざまな活動に取り組んでいます。
※ 世界における「エシカル社会」の達成を早め、社会課題を根本的な部分から解決 していく為の提案を行う為の「若者たちの、ジョイント・ベンチャー・プロジェクト」。
※エシカルとは 日本では「倫理的消費」などとも呼ばれ、社会や地球環境などにとって良いものを積極的に選ぶこと
なお、FBLは立ち上げから半年を経て2021年4月に準公認サークルに認定。
公認サークルの実現をめざし、現在横道さんを中心に各メンバーが日々奮闘している。
学生主体の国際交流イベントIEPのリーダーとして活躍

横道さんは、3年次までIEPのプロジェクトマネージャーとしても活動していた。
IEPの具体的なプログラムの中身については、以下のページをご参照ください。
横道さんは2年次の秋学期にサポートメンバーとしてIEPに参加。
半年後の2021年の1月からプロジェクトマネージャーとなり、全7チームで運営されているIEPの活動全体のマネジメントを手がけた。
IEPには関西外大が協定しているさまざまな国・地域の学生が参加しており、多様な留学生たちと交流することで、多くの刺激を受けるという。

文化はもちろん、それぞれが頑張ってきたことなども違いますし、一人ひとりの今に至るまでの過程を聞くのがすごく面白かったです。
各自の夢や目標がどのように育まれてきたのか、話を聞いていると一冊の本を読んでいるような感慨を得られることも少なくないんですよ。
また海外の学生とはディベートが自然と行える雰囲気があり、こちらから質問などを投げかけた際も多様な意見を返してくれる。
例えば、「将来、日本で大学を作りたい」という夢をもっていた横道さんが、日本の教育制度について問いかけたことがあった。
- 海外から見た日本の教育制度のいいところ
- 逆に良くないところや改善点
- 自国の教育制度のいいところ、悪いところ
といったテーマに対する意見が飛び交い、視野も大きく広がったという。

IEPでは各チームがさまざまなイベントを企画しており、その活動を通じて語学力の向上はもちろん、多様な交流ができるのが魅力となっています!
コミュニケーションを通じて、成長できるのは英語力だけではなく、いろいろな人との関わり方についても深く学べるし、英語以外の言語も教えてもらえるので楽しいですよ。
※IEPは立ち上げ当初はオンラインでの活動となっていまいましたが、今後は対面を前提としたイベントが主流となる予定です。
今後の目標

横道さんが「経営者になる!」という目標ができたときに考えたのが、
- 事業を通じて社会貢献をする
- 最終的に日本をより良くしたい
- 具体的には日本の教育システムとか、労働環境をよくしたい
といったことで、実際に掲げたのが「起業をめざす学生のための大学をつくりたい」という夢だった。
ただ、いろいろな人と出会い、学びを深めていく中で、

日本人は海外の人と比べて内気で受動的な人が多く、自発性を養うという観点からは大学ではなく幼少期に焦点を当てた方がいいのでは?
といったことも考えるようになり、「事業を通して社会貢献し、日本を良くする」という軸はそのままに、アプローチの仕方を模索するようになった。
例えば、シンガポールでは「フューチャースクール@シンガポール」という政策が行われ、先進的なICT教育が実践されいている。
大学での授業や課外活動、読書などを通して、こうした未知の世界に触れ、「まだまだ知らないことがたくさんある!」と実感し、そのなかで自らの夢に対する考え方、関わっていき方を再考するようになったという。

「自分が挑戦しようと考えていたサービスや仕組みが、実はもうすでにあった」ということも少なくはないので、まずはもっともっと世界を知る――。その上で、自分ができる社会貢献は何かを考えていければと思うようになりました。
と語る横道さんだが、実は就職活動でも自身の方向性に大きく影響を与える出会いがあり、卒業後はエンジニアを専門に取り扱う派遣会社の人事として就職内定している。
IT企業を中心に就職活動を行い、その中で出会った就職先の企業は1対1の面接(1回1時間半)を3回行い、自ら形成していきたいキャリアなどについて相互的にしっかりと話し合う。
そこで、「起業すること以前に、マネジメントに興味がある」という自分の志向を認識するとともに、逆に自分が同社の人事として就職活動中の学生たちにかかわれば、さまざまな人のキャリア形成に寄与でき、それはやりがいのある仕事だと感じた。

また、ここで成功事例を作ることができれば、企業セミナーなどで外に向かって情報発信する機会も生まれると考えました。
当初想定していた「起業」とはまた別のアプローチになりますが、仕事を通じて社会に貢献することができ、そのなかで自身のマネジメント能力も高めていけると実感できたことが、内定先の企業に入社する決め手になりました。
関西外大のいいところ
▲学内でIEPの活動の報告会のスナップ。プロジェクトマネージャーと一緒に
関西外大のいいところは?という質問をすると、「多くの人との出会いと、挑戦できる環境が整っているところが一番!」と横道さんが即答してくれた。

例えば、私がサークル(FBL)を作ろうとひらめいた日が2020年の8月26日だったんですけど、翌日に大学に連絡したら、その段取りを1から丁寧に教えてくださり、トントン話が進んですぐにサークルを立ち上げることができました。
半年以上の活動実績を経て「準公認サークル」となったわけだが、そのために必要な手続きに関しても手取り足取り指導いただき、必要書類の添削なども何度も手がけてもらった。
この「挑戦する気持ち、行動を後押しする環境」があったから、横道さんも一歩を踏み出すことができたという。
また、オンライン国際交流に取り組むIEPに参加したきっかけも、人のつながりが縁となって実を結んだ。

知り合いだったIEPのプロジェクトマネージャーをされていた先輩が、立ち上がったばかりのFBLのインスタを見て、「このサークルの代表の学生知ってる」と聞かれ、「私です」みたいなやりとりがあって。
じゃ、横道さんIEPにも参加しない?とお誘いいただき、サポートメンバーを経て、3年次の1年間プロジェクトマネージャーをさせていただきました。
1つの行動が次の出会いや活動につながることは少なくなく、「がんばっていたら誰かが見てくれているというか、見つけてくれるというか、がんばった分だけ輝ける場所を提供してくれる感じです」と横道さん。
だからこそ、学生が挑戦したいと思ったときに躊躇することなく、踏み出しやすい環境になっており、1つのチャレンジが新しい出会いや挑戦につながっていっている。
さいごに
この記事では、在学生インタビューとして英語キャリ学科4年の横道亜未さんにご登場いただき、
- 関西外国大学に入学するきっかけ
- 現在の学びや課外活動について
- 将来の目標
といったことについてお話いただきました。
ぜひ、関西外大のキャンパスライフの参考にしていただければと思います。