LOEWE×関西外大「ラグジュアリー業界のリアル」をロエベのスタッフが講演

2023年11月8日(水)、キャリアセンター主催のイベントとして「LOEWE Japanが関西外大に! ~ラグジュアリー業界のリアル~」が開催されました。


ゲストスピーカーとしてお招きしたのが、世界有数のラグジュアリーブランドであるロエベの日本法人のスタッフの皆さん。

各人が同業界で働くようになったきっかけや経緯、仕事のやりがいやブランドの紹介など、イベントタイトルの通り「ラグジュアリー業界の実際」について、多角的にお話を伺うことができました。

ゲストスピーカーのプロフィール

今回、登壇いただいたのがこちらのお三方で、左から、

  • 石濱 誉大さん(LOEWE Japan)人事担当
  • 石原 麻美さん(LVMH Japan)人事担当
  • 松本 義貴さん(LOEWE Japan)店舗マネジャー

となります。


LVMHは、LOEWEを含む75のメゾンで構成される世界最大のファッション業界大手企業体です。

LOEWE Japanに勤務するお二人とともにイベントに参加いただいたLVMH Japanの石原さんに、冒頭でLVMHグループ全体についてご紹介いただきました。

LOEWE×関西外大「ラグジュアリー業界のリアル」

今回のイベントを企画したのは、LVMH Japanのインターンシップに参加した石川純也さん(英語国際学科4年・写真左端)。


インターンを通じてLVMH Japanの学生アンバサダーに任命され、その活動の一環として関西外大でのイベントを立案しました。そして、LVMHと同グループ傘下のLOEWE Japanのスタッフに来学いただき、LOEWE×関西外大「ラグジュアリー業界のリアル」という講演イベントが実現。

当日はファッション業界などに興味を持つ50人以上の学生が参加し、登壇者の皆さんの言葉に耳を傾けました。

LVMHグループとロエベの紹介

まずは石原さんからLVMHグループの紹介あり、その後、石濱さんがロエベについて解説。

  • 1846年創業、今年(2023)で177年目を迎える
  • LVMHグループ内でも、ファッション&レザーグッズのブランドの中では一番歴史のあるブランド
  • ドイツ人の創業者がスペインの革職人の技術に感銘を受け、マドリッドで創業
  • ジョナサン・アンダーソンが2013年にクリエイティブディレクター就任

といったトピックスが語られ、動画を交えてコレクションの紹介なども行われました。


また、求める人材像として、以下のメッセージを送ってくださいました。

石濱さん
石濱さん

接客業としてホスピタリティが重要なのはもちろん、お客様がファッショナブルな方が多いので、ファッションの感度が高い人が求められます。


また、お客様と多様な話題で会話できるコミュニケーション能力も欠かせないので、アートや文化をはじめ、何事にも好奇心旺盛に関心を示し、取り組める人が向いていると思います。

キャリアストーリーと仕事のやりがいについて

続いて、ゲストスピーカーお三方のキャリアストリーについてお伺いし、

石原さん
石原さん

高校を卒業後、ニューヨークの大学に進学し、大好きだったファッションデザインを専攻。卒業後はファッション業界に進み、さまざまなメゾンでリテール(一般小売)や人事などの業務を歴任しました。


LVMHは「人を大切にする」という理念に惹かれるとともに、キャリアを活かせる人事の仕事、大好きなファッションの仕事に携われるところが魅力に感じました。

松本さん
松本さん

大学4年間はアメリカンフットボールに打ち込み、就職活動は当初はデベロッパーを中心に回っていました。そんな中、自分とは畑違いのルイ・ヴィトン・ジャパンにエントリーをしたわけですが、人事の方のパッションがすごくて、「本当に君がほしい」という熱意を感じたことが入社のきっかけです。


2023年6月にロエベに異動となり、現在は梅田の店舗に勤務しています。

石濱さん
石濱さん

松本さんと同期で、ルイ・ヴィトン・ジャパンに入社。4年間働いた後、地元に帰って高校の英語の先生として勤務し、こちらも4年間務めました。


ラグジュアリー・ブランドの現場は、人間的に成長ができる学びの場が多く、この環境でまた自分を高めたいと再び同業界に戻り、今は人事として勤務しています。

と、それぞれ現職に至るまでの経緯をお話くださいました。


仕事のやりがいとしては、

「会社だけではなく、就職するその方にとってもプラスになる採用活動を心がけています。その中で、自身が採用に関わった方のキャリアの成長などを見られるのが、やりがいになっています」(石原さん)

「月並みですが、お客様の笑顔が見られたときです。仕事が大変なときもありますが、『あなたから買えてよかった』という一言に、これまで何度も支えられました。同様に、お客様を介して店舗スタッフの『お褒めの言葉』をいただいたときも、自分のことのようにうれしいです」(松本さん)

「自分が採用に関わった人たちが、それぞれの店舗で活躍している姿を見たときに喜びを感じます。また、人事部には1年間の採用目標人数があり、その実現に向け、募集媒体を何にするか、エージェントをどこに依頼するのかといった方策を考え、達成できたときにも大きなやりがいを感じます」(石濱さん)

と、それぞれ今の業務の魅力を語ってくださいました。

学生へのメッセージ

講演の最後に、学生へのメッセージもいただきました。

松本さん
松本さん

就活をするに当たり、志望する業界とまったく違う、正反対の会社を1社でいいので受けてみてください。私自身がそうでしたが、意外と自分にヒットするかもしれないし、相手方とのニーズがマッチングするかもしれません。

自分を見つめ直し、これまで気づかなかった「新しい自分」に出会える機会にもなりますよ。

石原さん
石原さん

何事も体験してみないとわからないことが多いので、学生のうちから積極的にインターンシップに参加して「仕事の実際」に触れることをオススメします。


それと、できるだけいろいろな人と関わってください。自分が当たり前のようにやっていることが他人にとっては「すごい」ことだったり、自分の強みというのは自分では見えにくいものです。多くの人と関り、ぜひ自分自身の「強み」を探ってみてください。

石濱さん
石濱さん

対象はどんなものでもいいので、今を一生懸命楽しみ、全力で取り組んでください。私も在学中に1年間の留学に行きましたが、そのときのことは今でも思い出すし、現地での経験が糧にもなっています。

好きなことを突き詰めると、いろいろ見えてくることがあるので、ぜひ学生時代に興味のあることにチャレンジし、深掘りしてください!

参加者のコメント

▲ イベントの最後には質疑応答の時間も。

当日の参加学生の感想をいくつかご紹介いします。

ラグジュアリー業界についてまったく知識がありませんでしたが、今回の講演会で仕事の中身をはじめ、さまざまなことを知ることができました。ぜひ今後に役立てたいと思います。ありがとうございました。

英語国際学科3年・女性

普段ではなかなか聞くことができない、貴重なお話を聞くことができました。私はまだ就活を初めてない身で、今は将来のビジョンが見えていません。そんな中、具体的なラグジュアリーブランドの仕事内容などを聞いて、自分の志向や進むべき進路が少し見えてきた気がしました。

スペイン語学科2年・男性

ラグジュアリー業界やリテール職にあまり興味はなかったのですが、今回の講演会を通して非常に面白そうだと思うようになりました。また、ゲストスピーカーのお三方が仕事の中で意識していると話された取り組みなどは、私たちの普段の勉強や学校生活でも活かせると感じました。

英語・デジタルコミュニケーション学科1年・女性

ブランドのホームページなどをよく拝見させていただいていたため、LVMH、ロエベのどちらのこともよく知っているつもりでいたのですが、本日のお話で始めて知ることも多く、感銘を受けました。

スペイン語学科2年・女性

メジャーなラグジュアリーブランドのロエベの講演会を聞けると知り、参加をしました。人事の方から直接お話を伺える機会は貴重なので、このような講演会をもっと大学内で開催して欲しいと感じました。

英語国際学科4年・女性

ファッションが元々好きで、高校生の時、関西外大に行くかファッションの専門学校に行くか悩んでいたので、お三方の経験を知ることができてとてもうれしかったです。もっと会社について知りたいと思いました。

英米語学科2年・女性

私自身1年でまだ将来のビジョンが掴めていませんでしたが、近い将来について考えるとてもいい経験になりました。石原さんと同様に私も英語に興味があり、3年の春に1年間アメリカにリベラルアーツ留学しようと考えています。今後は「英語を用いて何を学ぶか」を突き詰め、今回のお話を胸に、これからさらに努力していければと思います。

英語国際学科1年・女性

「学生のうちに取り組んでおいた方がいいこと」を実際に働いている人から、直接お聞きできたことはとても参考になりました。これからの学生生活をムダに過ごしたくないなと思ったので、意識を高め、いろいろなことに取り組んでいければと思います。

英語国際学科1年・女性

ラグジュアリー業界に興味はありましたが、具体的に「業務内容」や「求めれている人材」などを知る機会が少なかったためお話を伺えてよかったです。また、私自身がラグジュアリー業界で働くというイメージも持つことができました。

英米語学科3年・女性

私自身留学に行くことができておらず、就活に対してどこか引け目を感じていましたが、自分にしかないエピソードや強みを大切に、ためらわずに挑戦したいと思えるきっかけとなりました。

英語国際学科3年・女性

ご自分のお仕事に対してパッションを持って仕事をされているんだなということが伝わってきて、とてもかっこよかった。

英語国際学科1年・女性

さいごに

LVMHと同グループ傘下のLOEWE Japanのスタッフに来学いただいた今回のイベント。

ラグジュアリー業界で働く現役のスタッフ3名に講演いただき、

  • ラグジュアリー業界の具体的な業務
  • 仕事のやりがい
  • 求められるスキル、人材像

などを知る、貴重な機会となりました。


またお三方のキャリアパスや就活をする上でのアドバイス、学生時代に取り組んでおいた方がいいことなどのお話も。

いずれも、これから自身の進路を決めたり、就職活動に取り組んだりする学生たちにとって、貴重なお話となったようです。

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