2024年4月、短期大学部に開設する未来キャリア英語学科では、実用的な英語力をはじめ、社会で求められる情報リテラシーやビジネス実務能力を養成。即戦力としてアピールできる資格の取得支援を通じ、将来の夢を見つけ、実現する力を育みます。
そんな次年度スタートする未来キャリア英語学科の開講予定科目の一部が、プレ授業として既存の英米語学科で2023年春学期に開講。
この記事では、ブライダル・ホテル業界をめざす学生を対象とした「サービス・ホスピタリティ特別研究A」を受講した現役の短大生の声をお届けします!
学生プロフィール
学生プロフィール
玉城 美優さん(短期大学部 英米語学科2年)
近江兄弟社高等学校出身(滋賀県)
就職内定先:外資系ホテル
外国人の友だちが多く、自身も英語が堪能だったお母さんの影響で、子どものころから英語に親しんだという玉城さん。
将来は「英語を活用できる仕事に就きたい」と考えるようになったが、具体的な進路は決まっていなかったので、将来の選択肢の可能性を広げられればと関西外国語大学 短期大学に進学をした。
もともとは、漠然とCA(客室乗務員)がいいかなと思っていましたが、学びを深めていくなかでホテル業界に関心をもつようになりました。
サービス・ホスピタリティ特別研究A
今回、玉城さんが受講したのが「サービス・ホスピタリティ特別研究A」。
講師を務めるのは、長年ホテルやブライダル業界の現場で活躍されていた丸江みゆき先生(未来キャリア英語学科就任予定)。
講義概要は以下の通り。
ブライダル業界をめざす学生さんを対象とした授業ですが、ホテル業界をめざしている人もオススメとのことだったので、受講してみました。
実務経験者の先生から業界の実際や、接遇マナーなどを学ぶ
授業は、基本的にはブライダル業界を中心とした内容だったが、
- 接遇マナー
- お客様への気づかい
- 冠婚葬祭時のマナー
など、サービス・ホスピタリティ業界全般の現場で応用できるスキルも幅広く学べた。
―接遇マナーでは、言葉づかいやお辞儀の角度といったことについて学んだと思いますが、これまでにそういった所作振舞いについて学ぶ機会はあったのですか?
1年次に受講したエアライン系の科目(エアラインビジネス、実務英語研究など)で接遇マナーについて学ぶ機会がありました。
―そのときと、今回とで学ぶ内容に違いはありました?
一番の違いは、今回はブライダルやホテル業界が対象ということで、冠婚葬祭時のマナーについて学べたことですね。ブライダルはもちろん、ホテルでも婚礼の場に接する機会はあるので、学んだ知識は現場でも活かせそうです。
学んだことを実践するロールプレイの時間も
授業では、
- ブライダルの代表的な4つの業態(レストラン・ゲストハウス)
- 日本の婚礼の歴史
- 挙式と披露宴のスタイル
- 婚礼施工・進行管理業務とは
といったテーマに基づき講義が行われるほか、グループワークでお客様役と接客側に分かれ、ロールプレイを行う機会もある。
実際に自分で話すとなると、言葉づかいをはじめ、いろいろと難しかったですが、実技を通して学べたのでいい経験になりました。
先生の現場での体験談が“生きた知識”に
授業では、丸江先生がブライダルの現場での実務や体験談をもとに、より具体的なアドバイスが飛び出すことも。
その各エピソードが、“生きた知識”として、実践的な学びにつながっていくという。
―もっとも印象に残っているエピソードは?
新規のお客様の接客をする際、こちらからは「部署と名前を名乗る」といった最低限の自己紹介しかせずに手続きに関する説明をし始めたら、お客様から「どんな人がよくわからないので、詳しく話しにくい」と言われたというエピソードです。
―距離を詰めすぎて、自分のことをしゃべりすぎてもダメし、といってブライダルのような何度も打ち合わせを重ね、関係性を築いていくようなスタイルの現場では、あまりに素気ないのも良くはないと。
まさにお客様との距離感の話で、良かれと思って自分のことは控えめな挨拶に留めたけど、逆にお客様はもう少し踏み込んできてほしかったと。
こちらが「おもてなし」のつもりで対応していても、相手にとってはそうではないケースがあるということを学べました。
―自分本位の接客ではダメだと、多角的な視点を得られたわけですね。
はい。授業を受けてブライダル業界にも興味をもち、接客の勉強にもなるということで今年(2023年)の6月からブライダル関連のアルバイトにも行ってるんですけど、学んだことは現場での接客でも活用しています。
第一志望の外資系ホテルに就職内定!
就職活動をスタートさせたのは、1年次の2月から。
志望していたホテル業界は募集開始が比較的早く、3月にはエントリーや1次面接が始まっていた。
玉城さんは、この時点ではホテル業界一本に絞り、外資系を中心に何社かエントリー。第一志望だった外資系ホテルの就職内定を勝ち取った。
―就職活動については、担任の先生などもサポートしてくださったと思いますが、主にどういったものを活用しましたか?
キャリアセンターにはよく通っていました。例えば、面接はすべてオンラインで行われたんですけど、WEB面接は初めてだったので、いろいろとアドバイスをいただきました。
―具体的に、どういったアドバイスをもらったんですか。
実際に自宅からリモートでつなぎ、画面で確認しながらカメラの位置や背景の見え方などを具体的にアドバイスいただきました。事前に準備できたことで、本番も落ち着いて臨むことができ、アドバイザーの方には本当に感謝しています。
もちろん、面接に関しても「よく質問される内容」などのアドバイスをいただき、こちらも役立ちました!
在学生が語る関西外国語大学 短期大学部の魅力、いいところ
実践の場でスキルを磨くため、少しでも早く社会に出たい。英語を活かせる仕事に就きたい。
そういった思いをもって短期大学部に進学した玉城さんだったが、みごとに2年間でその夢を実現し、卒業後にはホテル業界という次にステップに進む。
そんな玉城さんに、現役生の目から実感する関西外国語大学短期大学部の魅力について聞いてみた。
キーワードとして挙がってきたのが、
- 英語をしっかり学ぶことができる
- クラス担任制の安心感
- 4年制大学と併設され、留学生とも日常的に交流できる
といったことで、以下で詳しく紹介します。
英語をしっかりと学ぶことができる
短期大学部では、少人数制クラスのもと、週に7回英語の授業が開講される。
Content-based Approach(内容中心教授法)を 用いて、社会科学や時事問題などを「英語」で学び、実用的な英語力、思考力、表現力を身につけるのが特長だ。
―これまでの英語の勉強とは違いを感じましたか?
毎日英語に触れるので、自然と英語力は伸びたと思います。高校までに比べて、やっぱり中身の専門性が高くなったというか、文法などもより詳しく学べました。
―ご自身でも、英語のスキルが上がった実感はありますか。
街中で英文を目にしたときなどに、頭のなかで勝手に翻訳して、意味がわかるようになりました。同様に、外国の方から話しかけられた際に、以前は聞き取れてもすぐに回答を英文に変換することができなかったんですけど、最近ではスムーズに返答できるようになりました。
―着実に成長されていますね。
ありがとうございます。短大卒業までにTOEICのスコアを600点以上にするのが今の目標です。
クラス担任制の安心感
―クラス担任制もメリットの一つに挙げていただいています。
担任制なので毎日先生と顔を合わせ、関係性も築きやすいので、何かと相談もしやすいですよ。大学はクラス制ではありませんが、その点、短大はいい意味で高校と差がないので、スムーズに入っていくことができました。
―1年次から、就職のことなども相談されていたのですか。
はい。個別に就職に関することを相談した際には、「こういう会社があるよ」とか「この先輩はこういう取り組みをして、ここに受かったよ」といったことを教えてくださり、進路を選択していく上では担任の先生のアドバイスも参考になりました。
外国人留学生とも日常的に交流できる
コロナ禍で一時的にストップしていた留学派遣と外国人留学生の受け入れが、2022年に本格的に再開。
2022年度の実績として、関西外大では約960人の外国人留学生を本学に受け入れた。
―玉城さんも留学生たちとは学内で交流されているんですか?
空き時間や放課後などに、留学生の方がたくさんいる国際交流センター(3号館)に行って、こちらから話しかけるということをたまにしています。
―キャンパス内でも、日常的に外国人留学生が歩いていますからね。
はい。積極的にコミュニケーションを取ろうと思えばその環境が学内に整っているので、留学生と交流を深めたい、実践的に英語力を高めたい、といった人は特にオススメだと思います!
さいごに
この記事では、2024年4月に開設する未来キャリア英語学科で開講される予定で、今学期(2023年)プレ授業として行われている「サービス・ホスピタリティ特別研究A」を受講した、玉城美優さんのインタビューをお届けしました。
玉城さんはホテル業界をめざし、第一志望だった外資系ホテルに就職内定。
「サービス・ホスピタリティ特別研究A」で学んだ接遇マナーをはじめとする、お客様への対応の実践的な知見は、現場に出てからも大いに役立ちそうと語る。
在学中に少しでも英語力を伸ばせるように、引き続き勉強をがんばります。
ホテルに入ってからは「お客様に信頼されるホテルパーソン」になるのが目標。憧れの職場で働けるのを今から楽しみにしています!