エアラインに強い関西外大の人気イベント「航空業界セミナー」(JAL・ANAグループ全面協力)を開催!

2023年11月25日(土)、関西外大・中宮キャンパスにおいて、2023年度「航空業界セミナー」が開催されました。


当日は日本航空(JAL)・全日本空輸(ANA)を含むそれぞれのグループ企業を本学にお招きし、航空業界の特徴や課題、将来に向けての取り組み、仕事のやりがいなどについてお話いただきました。

また、高校生を対象としたイベントも同時開催し、学内にあるモックアップ(外観を航空機の実物そっくりに似せてつくられた実物大の模型)や制服着用などを体験する機会も。この記事では、同イベントの様子をレポートします。

2023年度航空業界セミナー

イベントは2部構成で、以下のスケジュールで行われました。

第1部<会場:谷本記念講堂>

  • 12:30~12:40 開会のあいさつ
  • 12:40~14:10 基調講演 日本航空株式会社 執行役員 西日本支社長 宮坂 久美子氏「JALのダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン」


第2部<会場:教室棟1号館1階・2階>

  • 在学生向け:業務説明&質疑応答(14:30~17:00)
  • 高校生向け:体験授業ほか(14:30~17:00)

基調講演「JALのダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン」

▲ 日本航空株式会社 執行役員 西日本支社長 宮坂 久美子氏

第一部では、本学・大庭幸男学長のあいさつの後、宮坂久美子氏による基調講演「JALのダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン」が行われました。


講演では、冒頭で「ESG戦略を経営戦略の最上位として位置づけ、社会課題の解決を通じて『安全・安心な社会』と『サステナブルな未来』を創出し、長期的な企業価値の向上を実現」するというJALグループのビジョンが示され、そのESGの視点からSDGs(持続可能な開発目標)達成に向けた取り組みについて紹介されました。

ESGとは

環境(Environment)、社会(Social)、ガバナンス(Governance)の頭文字を合わせた言葉。企業が長期的に成長するために、ESGを意識した経営が不可欠という考えが世界中で広まっている。


その課題に対する回答として、

  • <Diversity> 幅広く性質の異なる「個」が存在すること
  • <Equity> 一人ひとりがパフォーマンスを出せるよう、個々に合わせて支援内容を調整し、公平な土台をつくり上げること
  • <Inclusion> それらが相互に機能している状態

を掲げられました。


そして、講演のタイトルにもなっているその3項目(DEI=ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン)を実現するために取り組んでいることとして挙げられたのが、以下の4つの項目です。

  • 女性リーダーの育成と輩出
  • グローバル人財の育成
  • LGBTQへの理解促進
  • 障がいのある社員の活躍推進

講演では、各項目の具体的な取り組みとして、

女性活躍や障がい者雇用を推進するグループプロジェクトや、それらを支援する社内サポートなどが、動画なども交えながら紹介されました。

JAL・ANAグループのスタッフによる業務説明会

第二部では在学生と高校生が別々に分かれ、在学生向けの業務説明会では、JAL・ANAグループで活躍する本学卒業生と以下のセッションが行われました。

  1. JALグループ(日本航空/ジェイエア)
  2. JALグループ(JALスカイ大阪/日航関西エアカーゴ・システム)
  3. ANAグループ(全日本空輸)
  4. ANAグループ(ANA関西空港)

学生は4教室に分かれ、30分単位で上記の企業セッションに順番に参加しました(上記項目をクリックすると該当記事に飛びます)。

JALグループ(日本航空/ジェイエア

本学の外国語学部出身のCA(客室乗務員)に登壇いただき、業務内容や在学中のエピソードなどをお話いただきました。

具体的には、

  • 運行機材について
  • 客室乗務員の大切な仕事について
  • 客室乗務員の1日
  • 日本航空とジェイエアの魅力

といったことについて詳しくご紹介いただきました。

JALグループ(JALスカイ大阪/日航関西エアカーゴ・システム)

こちらも現役のグランドスタッフ、貨物スタッフとして活躍する本学のOB・OGにご登壇いただきました。

お話いただいたのは以下のような内容です。

JALスカイ大阪(グランドスタッフ)

  • 登壇者が学生時代に力を入れたことや経験したこと
  • グランドスタッフの業務紹介
  • グランドスタッフの1日の流れ
  • キャリアパス

日航関西エアカーゴ・システム(貨物)

  • 登壇者が学生時代に力を入れたことや経験したこと
  • 貨物業務に興味を持ったきっかけ
  • 業務について
  • 輸入貨物と輸出貨物について
  • 輸出業務と輸入業務について
  • 勤務地について

ANAグループ(全日本空輸)

本学の卒業生を含む現役のCA2名と、人事部の方にご登壇いただき、ANAグループの経営ビジョンをはじめ、「数字で見るANA」「グローバル評価で見るANA」などが紹介され、グループの強みや創業から受け継がれる理念や思いなどが語れました。

CAのOGからは、

  • 客室乗務職の業務紹介
  • 1日のフライトの流れ
  • キャリアパス
  • 登壇者の入社の決め手
  • 努力挑戦してること
  • 職場の雰囲気
  • 学生時代にやって良かったこと
  • どういう人と一緒に働きたいか
  • 外大生へのメッセージ

などをお話いただきました。

ANAグループ(ANA関西空港)

ANAグループのスタッフとして関西国際空港でグランドスタッフ、グランドハンドリングの各サービスに従事する卒業生お二人に登壇いただきました。

グランドスタッフ、グランドハンドリングをはじめ、旅客サービス部の具体的な仕事の中身を紹介いただくとともに、個別の体験談として、

  • 登壇者の業務経験
  • キャリアパス
  • 関西国際空港を選んだ理由
  • 職場の雰囲気
  • 休日の過ごし方
  • 現在の空港の状況

などについてお話いただきました。

参加学生の声

当日は、航空業界をめざす約450人が在学生がイベントに参加。

代表して、以下のお二人に航空業界セミナーの感想をいただきました。

嘉祥寺 音羽さん(英語国際学部 英語国際学科2年)

ANAとJALで働いている方々からリアルな現場のお話を聞くことができたため、「航空業界がどういったところなのか」をより具体的に知ることができてよかったです。また、個々に目標を持ち、努力・挑戦するところや失敗してもフォローし合うところ、お客様への配慮のあり方など、魅力に感じるポイントがたくさんありました。

航空業界について深く考察し、将来の進路について考える良い機会になりました。

光林 拓音 さん(外国語学部 英米語学科2年

第一部では、JALのDEI(diversity, equity &inclusion)に関する取り組みについて、具体的な事例をもとにお話を聞くことができ、同社のビジョンなどが理解できました。

第二部の説明会では、「入社後のキャリアパス」や「航空会社に入社した外大の卒業生が学生時代にどのようなことにチカラを入れていたか」など、ここでしか聞けないお話を伺うことができ、今後の大学生活の取り組みの指針となる視点を得られたのもよかったです。また、JALとANAの説明会を同じイベントで受けたことで、二社の雰囲気や考え方の違いも実感。こちらも貴重な体験となりました。

高校生が模擬授業、モックアップ、CAの制服着用などを体験

高校生対象のプログラムも4つのグループに分かれ、

  1. 模擬授業
  2. 内定者と話そう!
  3. モックアップ体験
  4. 制服着用体験

をそれぞれ体験いただきました(上記項目をクリックすると該当記事に飛びます)。

模擬授業(航空業界セミナー)

関西外大には航空業界に関心のある学生を対象にした授業が充実しています。

その一端に触れてもらおうと、航空業界経験者の本学教員が「航空業界セミナー」と題した模擬授業を行いました。


<参加者の声>

CAをはじめとするエアラインスタッフがいかにホスピタリティを大切にしているかというお話が興味深く、中でも「笑顔」の重要性についてのお話が印象に残っています。

具体的な業務内容など、知りたかった航空業界の中身について学ぶことができ、有意義な時間となりました。関西外大の授業の雰囲気も味わうことができて、よかったです。

内定者と話そう!

ホスト役として登場したのはCAに就職内定している4年生。

関西外大に入学を決めた理由やキャンパスライフの過ごし方、航空業界の内定を勝ち取るための取り組みなど、高校生の皆さんが気になる「アレコレ」について、いろいろと話してくれました。


<参加者の声>

先輩の入学のきっかけや、具体的な大学での学びについて聞くことができ、「入学後の自分の姿」をより鮮明に思い描くことができました!

「GLOBAL COMMONS 結 -YUI」※に入居されている方から、「結」で生活を送ると語学力はもちろん、協調性やリーダーシップなど社会人として求められる力が身につき、航空業界での就活でも役立ったと聞き、私も入居したいと興味を持ちました。

※関西外大の学生と、外国人留学生がともに生活を送る「GLOBAL COMMONS 結 -YUI」の詳細については、以下の記事をご参照ください。

モックアップ体験

航空機の客室を模したモックアップを備えるエアライン演習室で、元CAでもある本学教員のサポートのもと機内サービスに挑戦!

機内サービスにおいて必要な所作や気をつける点などを教わりながら、実際のカートを使用して客室サービスを体験しました。


<参加者の声>

機内を再現した演習室で、本物のをカートを使って機内サービスをするという他ではなかなか行えない貴重な体験ができ、感謝しています。少し緊張したけど、楽しかったです!

カートを押しながら実際の機内サービスを体験でき、将来の自分の姿が少しイメージできました(笑)。夢の実現に向け、一歩ずつ近づいていっているのを実感し、関西外大に入学したい!という思いもより強くなりました。

制服着用体験

日本航空CAの制服(体験用)が着用できる大人気のプログラムです。

憧れの制服に腕を通し、一人ひとりが客室乗務員になりきって記念撮影を行いました。


<参加者の声>

憧れの制服を着ることができ、すごくうれしかったです。CAになる!という思いがより強くなりました。

今日一番楽しみにしてました(笑)。記念撮影もできたので、勉強の励みにしようと思います。

さいごに

▲ 各セッションの最後には質疑応答の時間も

この記事では、2023年度「航空業界セミナー」のレポートをお届けしました。

在学生にとっては、本学の卒業生を中心としたエアライン業界で働く方々から、お仕事の具体的な中身ややりがい、学生時代に取り組んでいたことなどを直接お伺いできる貴重な機会となったようです。


また、高校生の皆さんにとっては関西外大で行われる航空業界に関係する授業の一端に触れるとともに、CAの制服着用体験や先輩とのコミュニケーションを通じ、「関西外大で学ぶ」「航空業界をめざす」というイメージがより鮮明になったようでした。

次年度以降の「航空業界セミナー」にもご期待ください!


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